今年映画館で観る12本目は、「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」。
「スター・ウォーズ」ファンとして公開早々に観てきたわけだが、正直評価の難しい作品でした。
タップできる目次
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」レビュー。この作品の評価は3部作が完結するのを待つべき
映像は圧巻の素晴らしさだが、ストーリーは・・・
まず、この作品の評価すべきポイントから。
もう何と言っても映像の素晴らしさは圧巻でした。
このレベルの高さはさすがとしか言いようがない。
冒頭の宇宙空間での戦闘シーンも、最後の地上戦も「これぞスター・ウォーズ!」と言える、満足できる映像。
まずはこのレベルの高い映像を見れるということだけでもお金を払う価値はあると思います。
ですが、ですがですよ、ちょっと物申したい部分が目につくんですよね。
その1つが、いくらSF映画とはいえ、無理な設定というかおかしい部分があること。
たとえば、これはエピソード7からですが、Xウィングのエンジンが2つに別れるけど吸入口のファンが半円状に別れるのはおかしくないかい?
そして今回の作品で言えば冒頭の戦闘シーンで無重力の宇宙空間で爆弾が落ちていくシーン。
ありえないですよね。
他にもレイがどうやって逃げたのかわからなかったり、なんか適当な感じ。
で、本作品で絶対に有り得ないと思わされたのが宇宙空間からレイアが戻ってくるシーン。
こういう変なところは旧作品では見かけなかったのですが、どうも親会社が「夢と魔法の国」の会社に変わったからなのか、”サイエンス”の部分が甘くなっているような気がします。
あえてもっといえば、だんだんスター・ウォーズではなくなってきているような気がして・・・、残念です。
ストーリーは・・・、3部作の真ん中だから「しょうがない」か
さて、映像の素晴らしさは折り紙付きですが、ストーリーに関しては評価が難しいのではないかと思われます。
まぁ、3部作の真ん中の作品としては「しょうがない」のでしょうね。
1作目の内容を引き継いで、3作目の完結へと橋渡ししないといけない。
少しだけ謎解きを進めて、でも新たな伏線をはらないといけない。
どうしても中途半端な内容で、1本の映画としてはまとまらずに終わってしまいます。
この点はもう「しょうがない」としかいいようがありません。
この作品の評価は3部作が完結してから決めるべきでしょう。
ただ、オリジナル3部作からのファンとしては、「帝国の逆襲」を彷彿とさせるようなストーリーで、なかなかよかったかも。
もちろん新しいシリーズには旧作との大きな違いがあります。
結局レジスタンスはほぼ壊滅ですし、レイの親についての情報は出てきますが、今後レイがどうなるかはわからなくなったり。
そうそう、本作品の最大の謎は、「最後のジェダイ」という副題。
最後のジェダイって一体誰のことなのか?
ルーク? カイロ・レン? やっぱりレイ?
本作品を観てわからなくなってしまいました。
まぁ、すべての謎解きは再来年のエピソード9を待つしかないのですが・・・。
「しょうがない」といいつつ、やっぱり残念だった点も触れておきます。
それは、各キャラクターを描ききれたか? という点。
なんかいわく有りげなキャプテン・ファズマにはもうちょっと見せ場があっても良かったんじゃないかな。
BB-8に似た黒いアンドロイドBB-9Eなんてぜんぜん活躍しないし。
ポーグにいたっては、チューバッカと吠えているだけですから。
唯一、ローズには今後も注目かと。
やっとスター・ウォーズの正史にアジア人の登場ですし、なんか親近感わきますから。
レイア姫は今後も登場する!?
さて最後に、レイア姫役のキャリー・フィッシャーさんについてですが、御存知の通り、お亡くなりになってしまいました。
なので、この作品中でレイア姫も亡くなるのかと思っていましたが、生き残るのです。
これは驚き。
ということは、今後の作品ではCGで登場するのでしょうか?
すでに「ローズワン」では若き日のレイア姫がCGで登場していますし、技術的には可能でしょうが、こうなってくるとレイア姫がエピソード9ではなにか決定的に重要な存在になるのではないかと勘ぐってしまいます。
もしかして、最後のジェダイってレイア姫なんじゃないか?
うーむ、それはないか。
色々書きましたが、完結に向けてどうしても観て置かなければならない作品であることは確か。
もし、いままでスター・ウォーズを観ていないという方は、予習は必須、絶対に旧作を観てから劇場へいってください。
こちらはスピンオフ作品。
エピソード4の少し前の物語
こちらは若き日のハン・ソロを描いた作品