讃岐うどん日記、第26回目。
去年オープンして、はやくも地元民の人気店となっている孫心の登場である。
また人気店の誕生か【さぬきうどん日記】孫心(まごころ)
こんぴらさんで有名な琴平町から三豊・観音寺方面に通じる国道377号線沿いにその店はある。
実は、大昔にうどん店だった建物を改築して、昨年9月にオープンしたばかりのうどん店だ。
民家も疎らなこの場所に、「へぇ、ここに新しいうどん屋がオープンするんだ」と驚いたものだった。
ところがオープンしてそれほど日が経たないうちに、お昼時に通るといつも駐車場は満杯という状態になってしまった。
うどんの味には厳しいうどん県民である。
これだけ短期間に人気店になるのならレベルが高いはずと、この夏に偵察に出かけた。
(大将はあの香川屋で修行された方らしい)
8月後半。
暑かったので、この日は冷たいぶっかけうどんを注文。
トッピングは野菜のかき揚げ。
出された瞬間、見ただけで「これは美味い」とわかる麺。
エッジが優しく、なんとも色気のある麺だ。
(色っぽさが写真でも分かると思う)
そして一口。
これが見た目通り、優しいモチモチとしたなかに、ぎゅっと締まったコシ。
しかも肌がきめ細やか。
これは短期間で人気店になるはずである。
しかし、この1杯だけでブログ記事にしなかったのには訳がある。
このブログでも言ってきたが、基本はあたたかいかけうどんだ。
これだけレベルの高いぶっかけを出す店なら、かけうどんも美味いはず。
これはぜひかけを食べてからブログに紹介したいと今日まで待っていたのだ。
夏が過ぎ、秋が深まり、冬の訪れが感じられる季節になった。
そろそろ暑いうどんのうまい季節。
本日作戦実行。
かけうどん(大)とトッピングはやはり野菜のかき揚げ。
(残念ながらいなりは売り切れ)
見てほしい、この艶。
そして出汁の透明感。
よく見ると麺の太さにバラツキがある。
こういう麺が私は好きだ。
じつは麺の太さはバラツキがある方が食感に幅が出て楽しめるのだ。
それにしても、ここの麺はあたたかいうどんだと、モチモチ感がよりいっそう強くなり、さらに優しい食感になる。
また、上品な控えめのいりこ出汁が、なんともいえないハーモニーを醸し出す。
ひとしきりノーマルな状態で麺を楽しんだ後、野菜のかき揚げをうどんの上に乗せ、じわっと箸で押さえる。
ころもに出汁が染み込んでいく。
これがまたたまらない。
今日は3連休の最終日。
なのに駐車場には県外ナンバーの車が1台もいなかった。
まだあまり知られていない地元民だけの人気店である。
うどん屋には珍しく、わりと遅い時間まで営業しているのはうどんツアー客にはありがたいだろう。
ぜひ行ってみることをお勧めする。
なお、まだ未確認だがざるうどんも絶品らしい。
冷たい麺も試してもらいたい。
孫心 お店情報
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