讃岐うどん日記、5回目である。
今回はうどん県においても数少ないこだわりのうどん屋をご紹介しよう。
純手打ちうどん よしや である。
手切りにこだわる【さぬきうどん日記】純手打ちうどん よしや
ここは平成21年1月にオープンした、まだ新しいうどん屋である。
新しい物好きのワタクシは開店してすぐの頃にこの店に食べにいった。
その時はまだスタッフが慣れてない様子で、客をさばくのにあたふたしていたのをよく覚えている。
そして例によって、その店の実力を試すべく”かけうどん”を食したのだが、はっきり言って抜きん出ているといううどんではなかった。
麺も出汁も一定レベルを超えているが、まだまだ完成されていない。
だが、そのとき「これはいずれ化けるぞ」と確信したのである。
それはこの店の”こだわり”が輝いていたからだ。
あれから2年余。
この店には何度も通っているが、通うたびに腕を上げている。
そのこだわりとは・・・
その答えのヒントは看板にある。
「純手打ち」、”純”とはなんぞや?
ALL HANDMADE、“ALL”とは何を意味するのか?
店内に入ると気がつくであろう、この店はメニューが少ない。
しょうゆかけうどん
かま玉うどん
かけうどん
この3種類だけである。
これはかなりの潔さである。
そしてトッピングやサイドメニューも
御覧の通りの少なさである。
大将の「麺で勝負」の意気込みが伝わってくる。
さてここで、さぬきうどん通ならもう気がついたはずだ。
メニューは少ないが、”ひやひや””ひやあつ””あつひや””あつあつ”とくれば、これは今は無きあの名店。
そう、宮武である。
よしやの大将は宮武うどんをリスペクトしているのである。
宮武の最大の特徴といえば手打ち、手切り麺だった。
”手打ち”の店は数多く存在するが、”手切り”の店は県下でも数件しか存在しない。
よしやは麺を包丁で手切りする数少ない店なのである。
では包丁で麺を切るとなにがいいのか?
2つある。
一つ目は、麺の太さが不揃いになること。
すると麺の硬さが均一でなくなり、非常に面白い食感を得られるのである。
二つ目は、麺が縮れること。
この縮れが出汁を連れてくるのである。
特に釜玉にした場合は、卵と絡んで絶品である。
ということを理解していただいた上で麺を見ていただきたい。
このねじれ、縮れ具合。
そしてこのエッジ。
私が最初にこの店のうどんを食べたときに感じた”こだわり”の輝きとは、この麺である。
ただ、当時はこの麺に出汁がついて行っていなかった。
ところが、開店から2年が経ち、もはや、いりこの効いた出汁が完璧に麺とマッチして完成の域に到達している。
一見田舎風のうどんであるが、味に関しては野暮ったさは一切ない。
讃岐を代表するうどん屋に進化した、よしやの手切り麺をご賞味あれ。
純手打ちうどんよしや お店情報
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