先日、親父とお袋を誘ってよく行く回転寿し店に行ったときの話。
店のお姉さんが「赤出汁とかいかがですか?」とサイドメニューの注文を取りにきた。
そのとき、すかさずワタクシが「肉うどん!」と注文したのを見てお袋が、「あんたは寿司屋に来てまでうどんな?」とあきれた様子。
しかしその直後、他のお客を見渡したお袋は愕然とする。
なんと3割ぐらいの客がうどんを食べていたのだった・・・
うどんと寿司は友達である【さぬきうどん日記外伝】回転寿しでもうどん
うどん県はうどん屋以外で食べるうどんもハイレベルである。
そして、うどん屋じゃないのにうどんを出す店がたくさんある。
現在、うどん県下にはうどん屋が750~800店以上、一説には1000店あるのではないかと言われている。
しかしなぜ、こんなに数字にバラツキがあるのか?
グレーゾーンがむちゃくちゃ広いのだ。
ラーメン屋だけどうどんもやっている店。
そば屋だけどうどんもやっている店。
居酒屋や焼肉店にうどんがあるのはもちろんのこと、極めつけは喫茶店にうどんがあったりする。
しかもそれが結構美味いのだ!
まぁ、当たり前である。
うどん県民ほどうどんにうるさい民族はいない。
普段安くてうまいうどんを食べている民族だ、たとえ居酒屋であろうとも、締めで食べるうどんが不味いようでは、それまでの楽しいひとときが台無しになってしまう。
そこに妥協は許されない。
さて、回転寿しに話を戻そう。
うどんと寿司は友達である。
それも親友とかマブダチとかいったレベルをはるかに超える友達である。
水魚の交わりと言おうか、刎頸の交わりというべきか。
切っても切りはなせない、お互いを高め合う存在なのである。
だから、うどん県のうどん屋にはほぼ100%、サイドメニューにばら寿司かいなり寿司がある。
それと同様、うどん県の回転寿司屋には高い確立でうどんがある。
そして真のうどん人は知っているのである。
回転寿しで頼むべきサイドメニューはうどんであることを。
ワタクシがよく行く回転寿し屋にもちゃんとうどんが用意されている。
これが侮れない美味さ。
さすが地元の回転寿し屋、ここの大将はわかっている。
もちろん本格手打ちではない。
麺は冷凍麺、出汁は化学調味料なのだが、うどんというのは手打ちだからうまいわけではない。
本場讃岐のうどん人も、冷凍うどんの食感とコシには一目置くし、化学調味料の出汁もたまに食べる分には美味い。
ハマチの握りを食べながら、うどんをすする。
うどん県の正しい寿司の楽しみ方である。
最近県外から回転寿しチェーン店の出店が相次いでいるが、どうもこれらの店はうどんに対する理解に乏しい。
寿司はさすがに美味いのだが、うどんはさっぱりで、うどんに似た食べ物といったレベルである。
だからワタクシは二度と行く気はない。
寿司は地元店に限る!
ちなみにワタクシの好きなこの店では回転寿し屋らしく、うどんどんぶりが230円皿に乗っている(笑)。
また、温かいうどんはさすがに厨房でつくってきてくれるのだが、夏場、冷たいうどんはベルトコンベアの上を寿司と一緒に回るのだ。
まさにうどんと寿司のメリーゴーランド。
その様子は夏場に食べに行ったときにお送りしよう。
【おまけ】
デザートは杏仁豆腐。
最近のお気に入り。
このチープさが何とも好きであるが、うどんと同じ230円皿に乗っているのだけが解せない。
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