讃岐うどん日記、第13回目。
昨今の讃岐うどんは細く、柔らかい女麺ばかりになったとお嘆きの同胞へ、正統派豪麺の店を紹介する。
じゃんぼうどん ぴえろ の登場である。
新しい時代のジャンボうどん【讃岐うどん日記】じゃんぼうどん ぴえろ
ここうどん県には”ジャンボ”と冠がつくうどん屋がかつて3件あった。
高松の「ジャンボうどん川島」、善通寺の「ジャンボうどん高木」、そして国分寺の「ジャンボうどん豊」の3件だ。
(”かつて”と言ったのは、ジャンボ川島が閉店してしまったから)
ひっくるめて”ジャンボ3兄弟”と呼ぶ人もいた。
このジャンボうどんの特徴を、うどん好きのバイブルであるこの本から引用すると
「ジャンボ」というのは店の名前であるとともに、メニューの名前にもなっているというヘンなやつである。すなわち、ジャンボの店で「ジャンボ」と言えば特大の釜上げうどんのことなのである。これを何分以内に何杯食べたらタダとか1年間タダとかいうシステムがある。そこまで似ているのに、何と県下のジャンボ3件は、チェーン店でもなければ身内でもない、まったく別の店なんである。うーむ、怪しさ大爆発。
ちなみに、この本の引用した章で紹介されいているのが国分寺のジャンボうどん豊で、麺通団の田尾団長が絶賛していたのだ。
それで、いつか行きたいとずーっと思いつつ年月が流れ・・・。
ブログでうどん記事を書くようになった今年の春、お昼頃に国分寺を通る用事があったので、これ幸いと”取材”に行くことにした。
県道33号線沿いにあるその店は、以前何度か通ったときにすでに場所は確認済み。
この日も、「たしかこの辺だったよな」と坂出から高松方面へ車を走らせているうちに・・・あれ?あれ?ないぞ、店がない・・・
気がつけば高松まで行ってしまった。
おかしい、見落とすはずがない。
帰宅して調べてみると、なんと驚愕の事実。
以前のジャンボうどん豊は火災で焼失。
現在は新装開店して営業、名前も変わったという・・・そりゃわからんわ!。
しかも、その名も じゃんぼうどん ぴえろ 。
ぴえろ? 何でうどん屋で ぴえろ?
ということで、再チャレンジ。
真新しいのれんをくぐり、新装してセルフに変わったと知ったので、カウンターへ直行して注文。
そして、いなり寿司をチョイスしようと思ったら・・・
ない。
しょうがないからちらし寿司にするかと思い手を伸ばしかけたら、これチャーハンじゃないか!
ということで、ワタクシのうどんライフ初の組み合わせとなった。
ざるうどん(大)+チャーハン
まぁ、組み合わせはともかく、麺だ!
とにかく艶やか。
そして、麺をストレートに味わいたいからざるにしてみたのだが、一目見てわかる太麺である。
まずは一口
口に含むと、硬い!
腰があるうえに、硬いのだ。
こんな剛麺は本当に久しぶり。
剛麺好きのワタクシのど真ん中ストレート。
柔らかい細麺がすっかり流行りになってしまった昨今、こんな正統派剛麺を食べることができるとは、感激。
昔の讃岐うどんはこういう系統ばかりだったもんな。
そしてつけ出汁も麺に負けないストロング系だ。
うまいぞ。
こうなったら他のメニューも試してみたい。
ざるでこれだけ剛麺なら、ぶっかけではどうなのか?熱いかけうどんならどうなのか?
それにこの店、店名も謎なのだが他にもいろいろ気になる点がある。
サイドメニューにチャーハンがあるように、なにかちょっと変わっているのだ。
例えばメニューにある、「家族うどん」って?「食後のコーヒーはいかが」って?
再チャレンジ決定だ。
いろいろ確かめたいことがあるのでまた訪れて再レポートすることにしよう。
【おまけ】
いなり寿司評論家の一龍が、理想のいなり寿司を探すコーナー!
なのだが、いなり寿司がなかった・・・。
正直言ってざるうどんにはミスチョイスだったな。
かけうどんとか汁物系には合うと思う。
じゃんぼうどんぴえろ お店情報
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