(いつもお供はKindlePaperwhite)
以前、Kindle本はスマホやタブレットでも無料アプリで読めるのに、なぜKindle端末を購入するべきかというこちらの記事を書きました。
で、今回は、「Kindle端末のメリットはわかったから、どの機種を買ったらいいの?」という方のために、Kindle端末の選び方を解説します。
Amazonの電子書籍リーダーKindleは、以前は5機種ラインナップされていましたが、最近になって3機種に整理されました。
そして、エントリー機のKindleは2019年4月に、スタンダード機のKindlePaperwhiteは2018年11月に、最上位機のKindleOasisは2019年7月にと、比較的短期間に3機種ともモデルチェンジしました。
今、Kindle端末はどれを買っても新しいモデルというまさに”買い”のタイミングなんですね。
この記事ではKindle3機種の基本スペックを紹介・比較していますので、購入の検討をしている方は参考にしてください。
Kindle・KindlePaperwhite・KindleOasis 3機種の紹介
現在、Kindleには3種類のモデルが販売されています。
価格や用途によって自分に合った端末を選ぶことができます。
まずは3種類のKindleの特徴を紹介していきましょう。
①Kindle:価格をおさえたエントリーモデル
3機種の中で8,980円からと一番端末価格が安いエントリーモデル。
最新のモデルチェンジでフロントライトを装備したことで暗いところでも読めるように
なり、読書シーンがぐんと広がりました。
ディスプレイの解像度が3機種の中で一番低いものの、文字中心のコンテンツなら全く
問題なく、電子書籍リーダーとして十分な性能を持っていると言えます。
Kindle(無印)の特徴
- 画面解像度は低いが電子書籍リーダーとしては十分な性能
- 最新モデルからフロントライトを搭載して読書シーン拡大
- 価格が8,980円からと安い
②KindlePaperwhite:コストパフォーマンス抜群のスタンダードモデル
Kindleシリーズのスタンダードモデル。
外見は下位機のKindle(無印)とあまり違いませんが、画面の解像度が高い、防水機能
があるなど、値段の割にかなり高性能。
コストパフォマンスでは一番おすすめです。
KindlePaperwhite の特徴
- 高解像度のディスプレイで文字がキレイ
- フロントライト数が増えて画面の明るさにムラがない
- 防水機能がついてお風呂やプールサイドでも読書できる
- 32GBの大容量モデルも選択可
- 価格は13,980円から
③KindleOasis:上質な読書体験を追求したハイエンドモデル
Kindleシリーズの最上位機。
人間工学に基づいたデザインで、先出の機種とは全く違った左右非対称の形状となっています。
とにかく快適な読書体験を追求したモデルで、ページ送りボタンの装備や、画面の色調を変えられるなどの機能を搭載。
KindleOasis の特徴
- 最上級の読書体験を追求したモデル
- 大きな画面(7インチ)でマンガも読みやすい
- 色調調整ライトを搭載して自分好みの色調にできる
- ページ送りボタンでページの送りと戻しが片手でできる
- 29,980円からと高価
最新Kindleの選び方、どの端末がオススメ?
以上3機種の大まかな特徴を紹介しました。
Kindle端末は基本的に3機種ですが、ストレージの違いやキャンペーン情報の有無、4G通信の有無など、細かい点での違いがあります。
これから更に細かくスペックや機能の違いを説明しながら、購入のポイントを紹介していきます。
Kindleのスペックの違い
Kindle端末のスペックの違いは上記表のとおりで、主に、
- ディスプレイサイズと解像度
- ストレージ
- LEDの搭載数
- 4G通信の有無
などの違いがおもなものです。
・キャンペーン情報の有無
「キャンペーン情報」とは、Kindleを起動した時に表示される広告のこと。
広告を表示する代わりに端末価格が安くなります。
下の表の通りで、どの機種も「キャンペーン情報」つきにすると、2,000円OFFとなります。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
キャンペーン情報あり | 8,980円 | 8GB:13,980円 32GB:15,980円 |
8GB:29,800円 32GB:32,980円 |
キャンペーン情報なし | 10,980円 | 8GB:15,980円 32GB:17,980円 |
8GB:31,980円 32GB:34,980円 |
ただし、僕は「キャンペーン情報」つきはおすすめしません。
どのようなものか、妻のKindlePaperwhiteが「キャンペーン情報」つきなので紹介しますと、
▲これがスリープ画面。
この状態でスイッチを押して起動すると
▲これが広告画面。
画面下に「スワイプしてKindleをロック解除」という表示が出るので、スワイプすると読書できる画面になります。
つまり、読書を始めるまでに2アクション必要です。
これが気にならないという方はいいと思いますが、僕は以前こちらの2つの記事でも書いたように、
多読するにはできるだけ読書へのハードルをなくしてバリアフリーすことが大切だと考えています。
2,000円払うことで毎回読書を始める時に1アクション減るのであれば、その方がいいと思います。
・モバイル通信、無料4G回線の有無
Kindleは電子書籍をダウンロードする必要があり、その通信方法としてWi-Fi機能だけを搭載した機種と、Wi-Fiと4G回線の両方を使える機種があります。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
Wi-Fi(8GB) | – | – | – |
Wi-Fi(32GB) | – | 17,980円 | 34,980円 |
Wi-Fi + 無料4G | – | 22,980円 | 40,980円 |
3機種のうち、Kindle(無印)はそもそもWi-Fiモデルしかありません。
「Wi-Fi + 4G回線」が選べるのはKindlePaperwhiteとKindleOasisの「広告なし」の32GBモデルのみです。
KindlePaperwhiteは5,000円増し、KindleOasisは6,000円増しになっていますが、通信費は無料となります。
はっきり言って4G回線が必要なのは、自宅にWi-Fi環境がなく、スマホなどテザリングできる端末もないという方だけでしょう。
4G回線が使えれば、Wi-Fi環境がない場所でも、欲しい本をその場でダウンロードして読むことができますが、僕は今までそういう場面はほとんどありませんでした。
ほぼすべての電子書籍をWi-Fi環境のある自宅でダウンロードして持ち出していますし、出先でどうしてもすぐにダウンロードしたい時は、iPhoneでテザリングするか、iPhoneにダウンロードして読みます。
自宅にWi-Fi環境がなく、スマホなどテザリングできる端末もないという方以外は、必要ありません。
5,000円分、電子書籍を買ったほうがいいと思います。
・ストレージはどれだけ必要か
Kindleのストレージは以下の表の通り。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
4GB | 8,980円から | – | – |
8GB | – | 13,980円から | 29,980円から |
32GB | – | 15,980円から | 32,980円から |
Kindle(無印)は4GBのみ。
KindlePaperwhiteとKindleOasisは8GBと32GBから選択となります。
小説やビジネス書など、ほとんどが「文字」の本を読むのがメインという方は、ストレージはあまり気にしなくていいと思います。
一番下位機のKindle(無印)の4GBでも数千冊保存できますし、もしストレージが一杯になっても、Kindle本は一旦端末から削除しても、Amazonからまたダウンロードすることができます。
(クラウドは容量無制限)
つまり、Amazon自体があなたの書庫となってくれます。
気をつけてほしいのはマンガをたくさん読む方。
マンガはデータ量が大きいので、人によっては8GBでも一杯になると思いますし、Kindle端末の場合は他社の電子書籍リーダーのように、SDカードをメモリーとして使うこともできません。
マンガがメインという方は、最初から32GBを選ぶと安心です。
(8GBモデルはマンガが約130冊、32GBモデルなら約650冊保存可能)
・ディスプレイのサイズと解像度
まず、ディスプレイサイズですが、Kindle(無印)とKindlePaperwhiteが6インチ、KindleOasisだけが7インチです。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ |
ディスプレイ解像度 | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
6インチのディスプレイは文庫本を読んでいるようなサイズ感覚。
文庫本と並べると、文庫本の1ページのサイズがディスプレイサイズと同じぐらいなのがわかります。
ただ、6インチのディスプレイは文字だけの本を読むなら十分ですが、マンガとなるとちょっと狭い。
吹き出しの中の文字が小さくなってしまいます。
読めなくはないですが、フリガナなどは老眼の僕にはかなり厳しいですね。
指2本でピンチイン・ピンチアウトの操作をすれば拡大縮小はできますが、iPhoneのようにサクサクとした動作ではないので、マンガをたくさん読む方はKindleOasisの7インチディスプレイが快適でしょう。
次に解像度に関してですが、Kindle(無印)が167ppi、そしてKindlePaperwhiteとKindleOasisが同じ300ppiです。
実はここが重要なポイントで、価格差が2倍あるにも関わらず、この2機種はディスプレイ解像度が同じ。
いかにKindlePaperwhiteがコストパフォマンス高いかがここに現れています。
ちなみに、解像度の単位のppi(pixels per inchi)とは、1インチ四方の1辺(25.4mm)にピクセルが何個あるかを表している単位。
身近なデバイスで似た解像度のもとしては、10年以上前のiPhone3G/3GSは163ppi。
iPhone4以後、XRとその後継である最新のiPhone11のLiquid Retina HDディスプレイまでが326ppi(Plus、Max,Xシリーズを除く)です。
文字を読むことに関しては、Kindle(無印)の167ppiディスプレイでも十分です。
・色調調節ライト
KindleOasisのみですが、ニューモデルから色調調節ライトを搭載しています。
ごらんのように、ディスプレイの色を白から黄味がかった色合いに好みに応じて調整できます。
ロルバーンのノートのような色合いですね。
僕は白いディスプレイの方が文字がくっ切り見えて好きですが、この色調は目に優しそうですね。
上質な読書体験を追求したKindleOasisらしい機能ですが、正直そこまで必要なのかは疑問です。
・フロントライトの数
色調調整ライトをよりも注意してほしいのは、フロントらいの搭載数。
今年、Kindle(無印)のニューモデルがフロントライトを搭載したことで、3機種ともフロントライトを搭載しました。
ライトがあると、真っ暗な中でも読書することができ、読書シーンが格段に広がります。
ただ、機種によって搭載しているライトの数は違います。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6インチ | 6インチ | 7インチ |
ディスプレイ解像度 | 167ppi | 300ppi | 300ppi |
LEDライト | 4個 | 5個 | 25個 |
Kindle(無印)の4個とKindlePaperwhiteの5個で違いがあるのか? という点については、以下の写真をご覧ください。
左の白いデバイスは旧モデルのKindlePaperwhiteで、搭載LEDライト数は4個です。
読書には全く問題ありませんが、画面の下隅の方に明るさにムラがあるのがわかると思います。
右はニューモデルのKindlePaperwhiteで、LEDライトが1個増えただけで、画面上に全く明るさのムラがないのがわかるでしょう。
ちなみに、最上位機のKindleOasisはLEDライトをなんと25個搭載!
ですが、正直言ってそこまで必要ないと思います。
・防水性能
Kindle(無印)は非防水対応ですが、KindlePaperwhiteとKindleOasisはIPX8等級の防水機能を持っています。
IPX8等級とは「深さ2mの真水に60分沈めても大丈夫」というもの。
といってもお風呂に沈めて読書する人はいないでしょうが、半身浴とか長時間のお風呂のお供に読書をするという方には防水機能を持ったKindleデバイスは理想の読書を実現すると思います。
紙の本だとフニャフニャになりますからね。
・本体サイズとデザイン
本体サイズとデザインについて。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
サイズ | 160mm×113mm | 167mm×116mm | 159mm×141mm |
厚さ | 8.7mm | 8.18mm | 3.4-8.4mm |
重さ | 174g | 182g | 188g |
まず、Kindle(無印)とKindlePaperwhiteは似たデザインになっていますが、細かく見ると、Kindle(無印)の方がひと周り小さく軽いが厚みがある。
一方KindlePaperwhiteはその逆に一回り大きく重いが薄い。そして特徴的なのはベゼルとディスプレイ画面に段差がなくフラットになっていることでしょう。
最上位機のKindleOasisだけは全く違ったデザインで、ディスプレイサイズも1インチ大きいので、筐体の大きさや厚さを単純に比較することはできません。
ですが、厚い部分がグリップとなり、一番持ちやすい機種だと言えます。
・ページ送りボタン
KindleOasisだけはページを送るボタンと戻るぼたんがあり、2つのボタンは筐体の片側に設置されています。
これは、片手で持った状態でページを送るのも戻るのもできるということです。
例えば、電車で片手は吊り革につかまった状態で、片手でKindleを操作して読む時に便利です。
通常、Kindle(無印)とKindlePaperwhiteは画面の端っこをタップ、もしくはスワイプすることでページを送ったり(進む)、戻ったりします。
スタンダードな右綴じ左開きの本なら、左手でKindleを持って親指でタップすればページを送りながら読書を進めていくことに特に問題はありませんが、もしページを戻りたいとなると、右手が必要となります。
(手の大きい人なら、左手親指を画面できるだけ右に伸ばして左にスワイプすれば戻ります)
ページ送りボタンはなくてもなんとかなりますが、あるととても便利なワンランク上の装備と言えます。
・カラーバリエーション
Kindle端末はカラーバリエーションは少ないです。
選択肢があるのはKindle(無印)のホワイトとブラックの2種類のみ。
KindlePaperwhiteはニューモデルからブラックのみになってしまいました。
また、KindleOasisにはもともとバリエーションがなく、ベゼル(ディスプレイの周り)が黒、背面がアルミニウムのシルバー色となっています。
どうしてもカラフルなデバイスがいいという方は、カバーを利用するか、自分でデコるしかないですね。
読書をするための端末ですから、あまり飾り立てると集中できなるかもしれないので、シンプルな方がいいでしょう。
最新Kindleの選び方、どの端末がオススメ?
さて、ここまで長々と解説してきましたが、最終的な僕のおすすめは、
KindlePaperwhiteの8GB、広告なし、Wi-Fiモデル、15,980円! これ一択です。
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機種選びの重要なポイントをまとめたのが下の表。
Kindle(無印) | KindlePaperwhite | KindleOasis | |
---|---|---|---|
機能と価格のバランス | △ | ◎ | ☓ |
解像度 | ☓ | ◎ | ◎ |
防水性 | ☓ | ◎ | ◎ |
上質な読書 | △ | ○ | ◎ |
コスパの高さでKindlePaperwhiteが他を圧倒していると思います。
最上位機のKindleOasisと同等の表示クオリティ、そして防水機能を備えていることが非常に大きなポイントですね。
もちろん、KindleOasisが一番上質な読書を約束してくれると思いますが、になぶん端末単価が高すぎる。
2万円までの価格なら買ってもいいかなと思いますが、約2倍の価格を納得させる機能の違いがあるかというと、それだけの価値を見いだせませんでした。
ということで、Kindle3機種の中で、僕のイチオシはKindlePaperwhiteという結論になりました。
とはいえ、読書に求めるものは人それぞれ。
一応、以下に3機種それぞれに向いている人を最後に記しておきます。
参考にしていただけたら幸いです。
・Kindleがおすすめの人
- 端末にお金をかけたくない
- 解像度は気にならない
- 読む本のほとんどが文字コンテンツの本
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・KindlePaperwhiteがおすすめの人
- 高解像度のディスプレイを求める
- 防水機能が必要
- 文字コンテツだけでなく、ある程度マンガも読む
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・KindleOasisがおすすめの人
- お金に糸目をつけない
- 読書の質にこだわる
- 漫画を読むのがメイン
- 電車で立って読むのがほとんど
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