世界の博物館、第25号はアメリカ自然史博物館です。
世界最大級の自然史博物館は地球の歴史そのもの。
そして、恐竜好きの整地なのです。
【今号の一押し】
アメリカ自然史博物館の魅力は何と言っても恐竜に関する展示でしょう。
個性的な恐竜たちはそれぞれとても魅力的で、きっと子供たちの想像力をかき立てると思うのですが、中でもコチラは大人の度肝も抜くことでしょう。
「バロサウルス」
バロサウルスを含む竜脚類は後肢で立ち上がったとされていますが、その姿を再現して展示するとは。
高さは約15メートル。
5階建てのビルにも匹敵する高さです。
日本の旭川動物園は”見せ方”にイノベーションを起こしましたが、博物館もこういう展示をすると、ただの骨格標本が「ああ、生きていたんだなぁ」と想像させてくれます。
ちなみにこの写真のタイトルには「我が子を守るために仁王立ちする巨大恐竜!」とありますが、本当にそうやって肉食恐竜を威嚇したかは不明。
ただ、これだけの体躯があれば、ティラノサウルスのような強力な肉食恐竜でもそうそう近づけないでしょう。
ちなみに「バロサウロス」とは”重いトカゲ”だそうです。
ん~ちょっとセンスがないなぁ
さて、もう一つ
これはすごい。
皮膚の一部が残っているのです。
もちろん皮膚と言っても恐竜は爬虫類ですのでウロコ。
やはり骨格標本と違ってかなりリアルに生前の姿を伝えています。
生きていたときの想像図はコチラ。
ただ、恐竜は残念ながらどんな色だったのかはまだ不明なのです。
極彩色のハデハデだったのか、景色にとけ込むような保護色だったのか。
毛の生えた恐竜もいたようですし、その辺は画期的な発掘がされるまで謎なんですね。
次号は、韓国国立中央博物館です。
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週刊 一度は行きたい 世界の博物館 2012年 2/12号 [分冊百科] (2012/02/02) 不明 |