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橋下徹(著)『異端のすすめ』SB新書【本の紹介】大胆な道を選び、自分の人生に納得できる生き方のヒント

橋下徹『異端のすすめ』SB新書【本の紹介】大胆な道を選び、自分の人生に納得できる生き方のヒント
この記事を読むと、自分自身が納得できる人生に迷わず進めるようになるかもしれません。

こんにちは、なおさん(@ichiryuu)です。
今日ご紹介するのは、
橋下徹『異端のすすめ 強みを武器にする生き方』SB新書

ニケ
ニケ

この人、よく父ちゃんがYouTubeで見てる人だよね。

なおさん
なおさん

そうそう。
歯に衣着せぬ言動が僕は好きなんだ。

アンジュ
アンジュ

父ちゃんアクの強い人好きだからね

こら、アクが強いとか言わない!

橋下さんは元々は弁護士さんで、大阪府知事や大阪市長をされてた人だよ。
その経歴の変遷の裏側にあるものは、個人として生きていこうとする人にきっと役立つと思うんだ。

この記事では、本書の内容から自分の強みを作りそれを武器にして生きていくためのヒントに注目してまとめてみました。

この本をすすめるのはこんな人
  • その他大勢から抜け出したい人
  • チャンスをつかむ力をつけたい人
  • いつ死んでもいいくらい、自分の人生に納得感、燃焼感を得たい人
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『異端のすすめ』:読書メモ

自分軸にこだわるな

橋下徹(著)『異端のすすめ』SB新書

その他大勢から突き抜けた存在になるための方法として、橋下さんは「強みを増やす、カードを増やす」ということを推奨しています。
しかしこれとは反対に、「まず自分の軸を定めることが大事」という、何かひとつの分野でスキルを磨き、その後横展開していくという戦略もよく聞きます。
これに関して橋下さんは次のように言っています。

 その発想だと、ともすれば自分に限界を設けたり、特定分野だけにこだわりすぎて視野が狭くなったりと、巡ってくるチャンスをかえって狭めてしまいかねないからです。
 1つの強みだけをひたすら追求する時代は、もう終わったといっていいでしょう。この流れは、今後さらに加速していくはずです。
 だとしたら、いっそ節操がないというくらい、いろんなことに触れて、チャレンジしてみたほうがいいのです。

なおさん
なおさん

これだけ変化のスピードが速い時代に生きているわけだから、1つの強みにこだわっていると、それがリスクになる可能性が高いよね。

著者はこんなふうに続けます。

色々な強みを持ったら、その中で主従を決める必要はありません。

なぜなら、複数ある自分の強みのうち、どれかを選択するのは自分ではなく、仕事の依頼主だったり、お客さんだったり、相手が選択するものだからです。

その時々の状況やニーズに応じて柔軟に対応した方が、巡ってきたチャンスを掴む可能性が高いわけです。

特に20代や30代のうちは、やってみて自分に合わないなと思ったり、何か違うなと思ったりしたら、それは切ればいい。いくらでも方向転換すればいいのです。自分の軸をどうするか、自分の強みのうち、どれが主でどれが従かなんて考えず、その場の環境において、興味を持ったこと、チャンスを得たことは、迷わず果敢にチャレンジすればいい。「とりあえずやってみるか」というくらいの気軽さ、フットワークの軽さが大切です。

ニケ
ニケ

父ちゃん、「20代や30代のうちは・・・」って書いてるよ。
父ちゃんは50歳から「とりあえずやってみるか」だったよね

なおさん
なおさん

何かを始めるのに遅すぎるということはないんだよ

アンジュ
アンジュ

その言葉もよく聞くけど・・・

ポイント
とにかくなんでも「とりあえずやってみる」

迷ったら、「大胆なほう」へ前進せよ

著者はチャンスは平等に転がっている。ただし、チャンスは目に見えないから最も重要なのは、チャンスを「つかむ力」だといいます。

では、どうすればチャンスを「つかむ力」をつけることができるのでしょう。
著者は「行動」しかないと言います。

 だから僕は、人生の選択で迷ったときには、選択肢の中で1番大胆な道を選ぶことを心がけてきました。「前進」か「現状維持」かの選択なら「前進」、「今までやったことのない道」か「やったことのある道」なら「今までやったことのない道」、「楽な道」か「しんどい道」かなら「しんどい道」を選びます。
 50歳になった今では、そのような選択ができるかどうか分かりませんが、エネルギーがみなぎっている45歳位までは、常にそのような選択をしていくべきだと思っています。これこそがチャンスを「つかむ力」を蓄えていくための方策です。

実際、著者は1997年にラジオのディレクターをしている高校の先輩から頼まれた深夜番組の出演依頼を受けたことからチャンスを掴んでいます。

生放送で、テーマも「神戸連続児童殺傷事件」という重いもの。
ですが、著者はこの番組に出演し、しかも少年犯罪でも場合によっては死刑もありうるとはっきり述べたことで、さらに次のチャンスを掴むことになりました。

まだまだ若手の弁護士が世間の風潮と異なることを言うのは相当リスキーだったと思います。

そして

最終的には「大胆な道」「今までやったことのない道」「現状維持ではなく前進という道」「チャレンジの道」を選ぶこと

の集大成が大阪府知事選挙への出馬だったといえます。
この選挙に当選できたのは、著者の生き方の結果だったことは間違いありません。
無名でただの弁護士という肩書だけの人だったら当選できなかったでしょう。

なおさん
なおさん

テレビにで始めたころの橋本さん、初めて見たとき結構インパクトあったよなぁ。
若いし、茶髪でジーパンだし、それにズバズバ言うし。
こんな弁護士もいるだって驚いた。

ニケ
ニケ

もしチャンスを掴んでも、人と同じことをしてたらダメだってことだね。

ポイント
自分の個性にこだわる

ウリは他を圧倒しなければならない

自分の強み、ウリは、他を圧倒しなければなりません。
他と少々違うぐらいでは相手はそれをウリだと評価してくれません。
どれくらい他を圧倒しなければならないかというと、

 周囲が「1」程度のレベルで済ませることを、自分は「1万」ものレベルくらいにやって、ようやく周囲に自分のウリは「5」くらいのレベルだと通じる。自分のウリを、周囲にウリだと認識してもらうためには、それくらい他を圧倒するものでなければなりません。

周囲の「1」に対して、自分は「1万」。
ちょっと桁が違いすぎて、いったい著者がどれほど努力をしてきたか想像もつきませんが、これぐらいの意識で取り組まないと「ウリ」はできないということです。

ちなみに橋本さんの弁護士としてのウリはスピードだったそうです。
依頼されたその日に、示談交渉でトラブルを解決したこともあったとか。
この「スピード」が「仕事の速い弁護士」ということで堺屋太一さんに知られることとなり、その堺屋太一さんから大阪府知事選挙への出馬を促されたというのですから、自分の「ウリ」を作ることが大きなチャンスを連れてくることにつながるとわかると思います。

ニケ
ニケ

父ちゃん、1万だよ1万!
他の人が1記事書く間に1万記事書けばいいんだよ!

なおさん
なおさん

アホか!
書けるわけないやろ!
でもそれぐらいの意識でやれってことだよな。

ポイント
圧倒するのレベルの認識を変える

量から質へのシフトチェンジ

 まず、量をこなすとウリに磨きがかかって確実に仕事の質が上がり、仕事の質が上がると自分の商品価値が高くなり、すると必然的に報酬単価が上がります。
 直接的な表現になりましたが、これは「仕事の世界の定理」ともいうべきものです。
 つまり、質の向上は報酬の上昇とセットになっているからこそ、質が上がることで量に追われなくなり、それまで数をこなすために使っていた時間を別のことにも割けるようになる。「量から質へのシフトチェンジ」は、こうして起こるのです。

もう一つ言えば、この「量から質へのシフトチェンジ」で生まれた時間をまた別の「ウリ」を磨くことに使えば、さらに成長曲線は上をむきますよね。

まずは一つの「ウリ」を作り上げることに全力を注ぎましょう。

ニケ
ニケ

最初の「ウリ」ができるまでが大変だね。

なおさん
なおさん

ロケットは発射のときが一番エネルギーを必要とするってよくいうよね。
そこだけは避けては通れないんだよ。

アンジュ
アンジュ

楽して成果を得ることはないんだね。

ポイント
最初は踏ん張るしかないと覚悟しよう

周囲の評価は「商品価値」の鏡

 今は、なんとなく周囲から見くびられている気がするかもしれません。でも、周囲の見る目というものは、自分の商品価値を映す鏡です。見くびられていると感じるのなら、まだ自分には、見くびられるくらいの商品価値しかないということです。

ここは冷静に現実を受け止めるしかないですね。
でも卑屈になる必要はありません。
あなたがやるべきことは、

まずは一生懸命手を抜かずに目の前の仕事に取り組むべきです。そうしているうちに、自分の商品価値の質が上がり、周囲の見る目も変わり、仕事の質も上がっていくでしょう。

そして、あなたがこれから仕事をしていくにあたって、常に自問自答すべき次の3つの質問が紹介されています。

  • 「自分は、手を抜かずにやっているだろうか」
  • 「自分は、圧倒的な量をこなしているだろうか」
  • 「自分のウリに関して、誰にも負けないというくらい、行動できているだろうか」

いずれ独立したい人であれば、こうして手を抜かずに一つ一つの仕事に真剣に向かうことが、そのまま独立の足がかりになります。

ニケ
ニケ

圧倒的な仕事量と質の高さが自分の商品価値を高めるんだね。
父ちゃんも仕事がんばったから独立したんだね。

なおさん
なおさん

いや、ぼくはそんな・・・
まぁ、なんとかなるだろうと・・・

アンジュ
アンジュ

「なんとかなるだろう」というのも、一つの自信って書いてるね。

なおさん
なおさん

失敗しても日本では死にやしなから

ポイント
目の前の仕事に全力で取り組む

『異端のすすめ』:まとめ

橋下徹(著)『異端のすすめ』SB新書

人生に納得できるか?

僕はいつ死んでもいいくらい、自分の人生に納得感、燃焼感を抱いています。

この言葉、言ってみたいですよね。

このセリフを自信を持って言える人生を送りたいと僕も常々思っていますが、そのための方法のヒントを得られるのが本書。

ただし、その方法は極めて正統で、マッチョで、躊躇してしまうものでした。
曰く、

目の前の仕事に全力で取り組み、圧倒的な結果を出して自分の「ウリ」をつくる

ということです。

まぁ、世の中に、楽に成果を上げる魔法のような方法はないということですね。
他者が1のところ、自分は1万ですよ。

ただ、この数字だけ聞くと「はぁ、俺には無理だ」となりますが、そこは工夫できる余地がありそう。

本書を読んでいて気がついたのですが、「好きなこと」というキーワードが出てきません。

普通の人間から見ると、橋下徹さんの経歴って、ものすごく大変な茨の道。
しかもその厳しい分野で他者に圧倒的な差をつける働き方は、僕からしたらとても真似できない。

ですが、それをやってのけたというの、はおそらく橋下徹さんの場合、弁護士と言う仕事が「好き」でやりがいを感じていたし、府知事とか組織のトップで辣腕を振るうこと自体が「好き」だったんじゃないかと推察してしまいます。

凡人にとって仕事で「1万」の努力を強いられるのは拷問でしかないですが、それが「好きなこと」だったら「1万」の努力でも苦にならない可能性がでてきます。

もっと言えば、ジャンルによっては「1万」ではなく「100」くらいで他者を圧倒できる可能性もあります。

「好きなこと」がブルーオーシャンであることは稀なのですが、「これならのめり込んでやっていける」というものと出会うためにも、まずは、「とりあえずやってみる」というフットワークの軽さだけは常々意識しておきたいものです。

そしてもし見つけたら、それこそが「チャンス」。
食らいついて離さず、人生をかけて「1万」の努力をする。

それが、大胆な道を選び、自分の人生に納得できる生き方をスタート地点になると本書を読んで感じました。

発信者にとって「持論工場」の作り方は必読

さて、この記事では、本書から「自分のウリ」を磨いてチャンスをつかむためのヒントをピックアップしましたが、これは本書の前半部分。

本書の内容は大まかに前半と後半に分けることができ、後半では得た情報からそれを基に持論を構築する「持論工場」の作り方が解説されています。

さすがに弁護士さんだけあって、このメソッドはかなり実践的。
こういう「持論工場」を持っていたからテレビで批判が起こるのがわかっているような意見でも思い切って言えたんだなと。
また、批判が来てもそれを論破できるだけの材料を揃えていたんだなと感心させられます。

ところで、この「持論工場」の作り方ですが、

インプットした情報に”持論”という付加価値をつけて発信する

というのは、まさにブロガーやSNSやYouTubeなど、発信者にこそ必要なスキル。
そして、発信者にとってこれを身につけることは、それこそ「自分のウリ」を手に入れることになります。

また、「持論」という自分の意見を持つことは、思考の軸、信念を持つことをも意味します。

よく炎上しても涼しい顔をしているインフルエンサーをネット上では見かけます。
まぁ、彼らは彼らなりに心折れることもあるんでしょうが、普通の精神力なら完全にネットから姿を消したくなるような誹謗中傷にも屈せずネットで存在し続けられるのは、確固たる「持論」を持っているからなんでしょうね。

ということで、僕も本書で進められている「持論工場」の作り方を今日から始めてみます。

発信者の皆さんにもぜひ。

この本をひとことで言うと

「皮のよろい」を「英雄王のよろい」に磨き上げながら我が道を行くためのバイブル

この本の評価
読みやすさ〈寸評〉すらすら読めます
(5.0)
実現できそう度〈寸評〉かなりマッチョ
(3.0)
成功度合い〈寸評〉未知数
(3.0)
感情揺さぶり度〈寸評〉とにかく熱い!
(4.0)
内容充実度〈寸評〉ポイントがはっきりしている
(4.0)
総合評価
(4.0)

著者プロフィール

橋下徹(はしもと・とおる)

1969年東京都生まれ。大阪府立北野高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。1998年、橋本綜合法律事務所を開設。2003年「行列のできる法律相談所」にレギュラー出演開始。2008年、38歳で大阪府知事、2011年に大阪市長に就任。実現不可能と言われた大阪都構想住民投票の実施や、行政組織・財政改革などを行う。2015年、大阪市長の任期満了で退任。現在はTV番組出演や講演、執筆活動など、多方面で活躍している。

『異端のすすめ』

『異端のすすめ』:もくじ

はじめに 
第1章 突き抜けるには、リスクを取れ ――限界を 突破する力 
第2章 自分の商品価値を高めよ ――これからの 時代に求められる異端力 
第3章 物怖じすればチャンスは終わる ――最速で成長する力 
第4章「情報マニア」になってはいけない ――その他大勢から抜け出す思考力 
第5章 合理的に人と付き合え ――どんな相手にも負けない駆け引き、交渉力 
第6章 批判と侮辱を同一視してはいけない ――他人に振り回されない対人力 
第7章 心から納得できる人生を生きる ――一切後悔しない行動力 

関連書籍

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