ノートの達人の新刊は手帳術。
と思いきや、やっぱり美崎さんやってくれますよ。
この本もいい意味で裏切ってくれました!
【目次】
はじめに
introduction
1 時間に対する考え方
2 時間に投資する
3 仕事時間をどう活かすか
4 移動時間の活かし方
5 プライベートの時間の活かし方
おわりに
【ポイント&レバレッジメモ】
★人が1日に与えられた時間は24時間ではなく2時間
自分のために使える時間は2時間です。<中略>
2時間だけしかないと思えば、より自分のためになることをやろうと思うはずです。
ですから、私の時間管理の基本は「2時間だけ」と思ってスケジュールを組み立てるということです。そうすれば、自分の優先順位も決まりますし、やりたいことに時間を使うために、それ以外の時間を工夫するようになります。
★継続が価値を生む
成果を生んでいる人の時間活用のポイントは、何かを継続していることです。
会社の外での自由な時間は、自分の好きなことを継続するために使うことが大事です。
自分の好きなことは続けることができます。好きなことを続けたら、それが価値になっていくのです。自分のために使える2時間で、繰り返し同じことをやると、価値が出てきます。
人は、誰かがずっとやってきたことに対して価値を認めるのです。時間をかけた分だけ認められるのです。
★仕事はドリブルではなく、パスで回す
パスを回すコースを考えれば、時間は有効に使えます。
私が気がついたのは、「早く仕事を終えるには、自分がドリブルする時間が長いとダメだ」ということです。ドリブルしていると、ドリブルをする自分に酔ってしまうのです。大して重要な仕事でなくても、チクチク作業していると達成感を得られるからです。
★睡眠時間は削らない!
パフォーマンスが落ちると、結局、自分の持っている時間が短くなるのと同じになるのです。
2時間でできていた仕事なのに、パフォーマンスが落ちて3時間かかるとなると、結局、1時間寝られないのと同じということに気がつきました。ですから睡眠時間は絶対削りません。6時間寝られるようなスケジュールを、最初から立てておくのです。
★時間は自分の価値観に軸をおいて使う
価値基準を「自分のやりたいこと」に置いておかないと、やることにブレが生じ、自分の時間がますます少なくなってしまいます。<中略>
「効率だけ考えればいい」というのは、私の時間管理術ではありません。<中略>
自分の価値基準を決めて行動すると、そのための時間は惜しまずに使いたいと考えるようになります。その価値基準が、それ以外の時間を短縮する工夫につながるのでしょう。
自分の価値基準にそって時間の使い方を考えよう、というのが私の時間管理法なのです。
★自分しかできない仕事を探す
仕事には、誰でもできる仕事と、自分にしかできない仕事があります。
自分にしかできない仕事を増やしていけば、自分の時間価値がものすごく上がります。<中略>
自分しかできない仕事を探し、それをこなせるスキルを身につけると、その仕事は全部自分に回ってくるため、やりたい仕事ができ、しかも社内で自分の価値も高くなります。その結果として、自分があまりやりたくない仕事を振られなくなるのです。
これが、自分の会社の仕事時間の価値をより上げるように意識する時間術なのです。
★会社まで歩く時間を他部署の情報収集に
通勤中は、大体みんな同じ時間に、駅から会社に向かって歩いていきます。
私はその時間を利用して、必ず誰かを捕まえて仕事の話をするようにしています。
自分の同僚や同じ部署の人ではなく、ちょっと離れている人に声をかけるのです。「最近、この人としゃべっていないな」という人たちが対象です。
歩いているときはみんなと特に何もしていませんから、「最近、どんな仕事をしているんですか?」を聞くと、同じ会社の社員ですから、守秘も特にありませんし、気軽に答えてくれます。そうすると、通勤中に情報交換ができてしまいます。
★プライベートでは時間単価を考えない
プライベートな時間は、仕事のときのように「15分あるから何をする」「ここは効率よくする」とは考えません。<中略>
プライベートのときは仕事とは違い、時間をあまり考えないでそのまま成り行きに任せることにしています。その前後の時間は予定を入れていないため、何が起こってものんびりしておこうと決めているからです。
仕事は仕事の時間できっちり使うのは、プライベートの”のんびり時間”を確保するため、ともいえるかもしれません。<中略>そういう何気ない時間までタイムコントロールしてしまうと、結局、自分が何のために仕事をしているのか、何のために生きているのかわからなくなってしまいます。
仕事で成果を出すための時間の流れと、それ以外の時間の流れは分けるようにしているのです。
【感想など】
美崎さんと言えばデビュー作が
非常に評価の高かったノート術本だっただけに、「おっ、今度は手帳術か。美崎さんどんな手帳の使い方をしてるんだろう」と興味津々で読み出したのですが・・・これはやられた。
これ手帳術じゃなくて時間術の本やないですか!
まぁ毎回著書の中に楽しい仕掛けをされる方ですので、こういうのもありなのかな。
それに、時間術としてコンテンツのクオリティはかなり高いのでだまされても損はしません!
そしてなによりも収穫だったのが、「何のための時間術か?何のためのスケジューリングか?」という点、最も根本的な点を再認識させてくれたということ。
これに気がつくことができたら、もう本代以上の十分すぎるほどの価値をいただけたと言えます。
そもそも我々は何のために手帳を使うのでしょう。
スケジュールを忘れないため。タスクを漏らさず終えるため。
もちろんこれはすごく大事。
社会人として最低限到達していなければならないレベルだということは言うまでもありません。
でもこれだけのためなら、手帳術ってそれほど重要ではないと思います。
紙のノートでもデジタルがジェットでも、それこそミスコピーした紙の裏に書き込んだっていい。
要は忘れなければいいのですから。
しかしワタクシも含めて手帳にこだわる人というのは、手帳にさらに付加価値を求める人なのです。
その付加価値とは
自分の時間をつくり、自分の人生のシナリオを描くことがスケジューリングの基本です。
手帳はあなたが行動するための台本になるのです。
つまり、手帳に
我々の人生のクオリティを上げること。
を究極の目的てして求めているのです。
本書に書いてあるように、社会人の自由に使える時間は実質2時間程度。
下手をすると、その2時間さえ確保できないかもしれない。
そうなってしまうと、会社と家の往復で、しかも家では寝るだけという生活。
そしてそんな生活が仕事にいい影響を及ぼすかと言えば・・・、疑問でしょう。
自分が大切だと思うもののために時間を作る。
そのための時間術です。
多分人間にとっての一番の贅沢は、時間を気にせず好きなことができることじゃないでしょうか。
美崎さんは子供の野球の試合には、時間を気にせず応援に行くそうです。
また、1日2時間のまとまった時間は執筆に当てるそうです。
どちらも人生の質を高める時間の使い方ですよね。
ワタクシの場合はまとまった2時間は毎晩ブログを書いてます。
そのおかげで人生が少し広がりました。
職場と家の往復だけで人生の一番充実できる時期を過ごしたくない方。
そのための時間術のノウハウや便利グッズが紹介されているのが本書です。
あなたもいい意味で美崎マジックにだまされてお読みください。
そして、必ず実行しましょうね。
【関連書籍】
著者の本
本書内で紹介されている本
美崎本お約束、オススメグッズ
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(スキンズ)SKINS パワーソックス (2011/07/25) SKINS(スキンズ) |
立ち仕事が多いときにこのストッキングをはくと、次の日の疲労度が格段に違います。
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adidas (アディダス) ルームシューズ ロッカールームソックス ユニセックス R7823 () adidas(アディダス) |
飛行機でくつろぐときに必需品。ホテルでも重宝します。
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震えてお知らせ バイブレーション機能付き カード型デジタルタイマー 「バイブカード」 ブルー T-155BL () DRETEC |
タイマーをセットして仕事をすると時間に対する意識が芽生えます。
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ATOK 2011 for Windows [ベーシック] 通常版 (2011/02/10) Windows |
ATOKは日本語変換のスピードが速いので、時間をかなり有効に使えるようになります。
![]() (2009/12/25) コクヨ |
封筒貼り専用のドットのりです。
【管理人の独り言】
スーパーサラリーマンの異名を持つ美崎さんですが、現在は退職され次の就職に向けてのインターバル期間の模様。
てっきり専業作家さんになるんだと思っていたら、やっぱりサラリーマンされるんですね。
なんかもったいないような気もしますが、ワタクシのような普通の社会人にとっては、美崎さんのような本業を持ちつつ多方面で活躍される人の存在がモチベーションにもつながっているので、再就職されて、ますますのご活躍を期待しております。
たぶん、この充電期間にさらにパワーアップするんだろうな。
悟空みたいに(笑)