
おはようございます!
今日ご紹介する本は、
長倉顕太(著)『移動力』すばる舎
です。
著者の長倉顕太さんは編集のお仕事をされている方ですが、そのライフスタイルが非常にユニーク。
これまで、地球23.7周分、月まで1.2往復分”移動”されてきたそうです。
今でいう「アドレスホッパー」の生き方を先駆けて実践されています。
僕も将来こういう生き方をしたいと思っているので興味津々で読みましたが、なるほど、その主張はかなりおもしろ深いです。
では早速、気になるポイントの読書メモをシェア!
長倉顕太(著)『移動力』すばる舎:読書メモ
★移動力=環境を切り替える力
・自己啓発書では「人生を変えたい」→「行動しろ」というばかり。
私たちの行動は、
環境→感情→行動
というのが正常なプロセスだ。にもかかわらず、私たちの多くは感情をどうにかして「行動」を変えようとしがちだ。本を書いているような成功者たちは、すでに行動できる環境にいただけの話。
→環境を変えることにフォーカスする
★人生を変える=環境を変える
結局、私たちは環境の生き物だ。環境によって全てが決まる。人生を変えるというのは環境変えるのと同じ。楽しい人生に変えるというのも、楽しい環境に変えるのと同じ。定住をするということは、環境が定まるということであり、人生が定まるということ。定住とは人生を固定することに他ならない。過去に縛りつけることに他ならない。
★「定住」「安定」=キャラクターの固定化
「定住」「安定」の環境にいるときは、その環境内でのキャラクターで生きているだけ。しかも、そのキャラクターは「定住」「安定」環境下なわけだから、徹底的に固定化されてしまう。
「定住」「安定」の外に行くことで、環境そのものが流動的になるのでキャラクターも流動的になる可能性が出てくる。流動化するということは変化の可能性が大きくなることだから、人生も変わるし、能力も変わっていく。
逆を言えば「定住」「安定」は私たちの能力を制限し、人生を徹底的につまらないものにしていくだけだ。
★マイホーム信仰は奴隷制度
私は人生の豊かさは「選択肢の多さ」だと思っている。なぜなら、人は選択肢を失ったときに生きる希望を失うからだ。どんなにお金を持っていても一生牢獄にいるなら絶望しかないだろう。
だから、「選択肢の多さ」が重要だと思う考えている。そう考えると、私たちが教え込まれてきた「幸せのレール」は完全に選択肢を減らす行為でしかない。家族もいて、住宅ローンもあったら、どんなに辛い目にあっても会社を辞めることができない。そうやって、日本の会社員は追い込まれていく。
★会社員が最悪な3つの理由
「選択肢を増やす」ということを考えたときに会社員が最悪なのはわかるだろう。なぜなら、「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」が自分で選べないからだ。これは地獄以外の何物でもないだろう。何が怖いかというと、日本社会では「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」が選べないという異常事態を当たり前のことのように洗脳されることだ。
冷静に考えれば、この3つが選べない時点で人生を奪われたようなものだ。100歩譲って、一生保証してくれる、もしくは、給料が高い、ならトレードしてもいいかもしれないが、それは現実にはない。日本独自の終身雇用制度が崩壊したし、日本は極端に給料が安いことで有名だ。上場企業で平均年収が200万円台、300万円台なんてところも多くあるくらいだ。
★まずは転職? まずは副業?
転職では所詮、雇われていることに変わらないし、副業では多くの人が本気になれない。
もちろん、副業でうまく人もいるかもしれないが、それは意志の力の強い一部の人だけだ。私は凡人は意志の力を信じてはいけないといつも教えている。だから、転職も副業も手を出すだけ時間の無駄だ。
まずは転職ではなく、独立を考えた方がいい。
結局は独立をしないと、「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」の選択肢を増やすことができないからだ。まずは「独立を前提で生きる」ということを決める。そして、決めるだけでなく期限も設定する。
★アップデートし続けるために
選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることが重要なわけだが、そのためにやるべき事は「初体験」をし続けることしかない。実は、
知識と経験をとにかくアップデート=初体験をし続ける
ということでしかない。
毎日の行動指針
・目的=選択肢を増やす、
・手段=知識と経験をとにかくアップデート(初体験をし続ける)
★移動体質を作るためのアクションプラン
- 通勤経路を変える
- 弾丸海外旅行をする
- 年4回は海外へ、年4回は国内へ
- 月一回はホテルに泊まれ
- 海外在住日本人と関われ!
- ロードムービーを観ろ!
- 1日1冊読書する!
- 音楽を聴け!
- 悩まない!迷わない!
- 反省しない
- 見切り発車しろ
- 他人を気にしない
- 淡々とやる体質を作る
詳しくは本書で
長倉顕太(著)『移動力』すばる舎:感想
◆移動力=環境を切り替える力
よく、自己啓発書で言われる人生を変える方法に次の3つがあります。
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える
皆さんも聞いたことあるでしょう。
これ、よくよく見てみると、この3つを一気に変える方法が仕事を辞めて移動(引っ越し)してしまうことなんですね。
特に住宅ローンを抱えたサラリーマンでは、この3つとも制限を受けます。
かろうじて「付き合う人」はなんとか努力で広げることはできますが、会社での人間関係にプラスしてという条件がつきます。
この本を読んで確信しましたが、
もし、本気で人生を変えたいなら、移動が一番手っ取り早いのです。
そして、移動を妨げているものが、あなたの人生を停滞させているものです。
移動力=環境を切り替える力
と、著者は主張していますが、特に人生100年時代、先行き不透明な社会だからこそ、環境を切り替え、変化し続ける体質づくりはこれから必須のサバイバル技術となることは間違いありません。
◆タイミングを図って準備する
とはいえ、本書で著者がプッシュする「会社を辞めろ」はそうそう実行できないですよね。
僕は早い段階からフリーになることを意識していましたが、辞めることを押し留めた大きな要因は、住宅ローンと子供の教育(費)でした。
よほど特殊で高度な技術を持っている人でないと、この2つがあるだけでもう独立なんて怖くてできないですよ。
で、結局僕がおすすめするのは住宅ローンが終わって、子どもが独立したタイミングで独立すること。
多くの場合このタイミングが来るのは50歳代なんですよね。
それまでじっくり計画をねって、今いる職場で得られるスキルを徹底的に吸収して、虎視眈々と独立の日を待つ。
その待っている間に、予行を兼ねて海外弾丸旅行とかすると楽しいですよね。
もちろん、何の障壁もない人は著者が言うように、「見切り発車で行け!」でいいと思います。
ということで、とにかく人生を変えたいと思っているなら、一つの劇薬的方法として「移動力」に注目してみてはいかがでしょうか。
目次
まえがき
第1章 不幸の原因は「定住」にあった!
第2章 移動革命が起こった!
第3章 住んでいる場所を移動しろ!
第4章 職場を移動させよ!
第5章 コミュニティを移動させよ!
第6章 移動体質を作れ!
特別章 「移動力」特別対談
関連書籍
同じ著者のこちらの本もおもしろいです。
ただ、この読書術を実行してもモテることは保証できませんが(笑)