栗田正行先生のインタビュー記事、第3弾(最終回)をお送りします。
第1弾、第2弾につづいて今回は、著者になって変わったこととか今後の展開についてのお話です。
栗田正行先生インタビューその3 後進育成が自分の使命
一龍:なにか著者になって変わったことってあるんですか?
栗田:あんまり職場では言ってないんで、変わってないです。
一龍:ああそうなんですか? でも周りの方は知ってるんでしょ?
栗田:まぁ、知っていると思います。
一龍:講演会を依頼されるとか
栗田:基本的に勤務時間外でやっていることは、あんまり(職場で)言ってないんで。
プライベートの時間をあててるんです。
べつに(仕事を)休んで行ってるわけではなくて、最近校内研修のお願いもちょこちょこ来てるんですけど、本業に差し支えない程度に受けています。
だからそういった研修依頼も夏休み中に受けることが多いです。
そういうご依頼を受けると、自分的になんかちょっとすごくなったかなって錯覚することもあるんですけど、全然大したことないんですけど。
今まで塾でやったりとか、これまで読んできた本の内容を、いろんな方にお伝えできるという場ができたのかなと。
それが社会貢献となって、最終的にはどちらかというと後進指導。
ようは若手の先生方の育成に関わるようなことをすることで、先生という職業に一本筋通すことができる。
そして、それがひいては子どもたちの笑顔につながる、そういうことをやっていけたらと思っています。
一龍:まとまりましたね!
栗田:まとまりました!パチパチパチ
(教員の世界は)職人気質というか、へんに自分のスキルを囲っちゃうじゃないですか。もったいないなと。
こういうスキルを伝えていくことが今自分に与えられた使命かなと。
一龍:それ絶対大切だと思います。
授業の仕方の本もそうでしたが、教員の時間術の本を読んだ時にこれ絶対に必要だなと。
栗田:仕事のスキルって、自己流で終わる人もいれば、せっせと勉強する人もいる。
それでだいぶ差が出てくるんですよね。
しかもそういう研修って教員にはないんですよね。
もっと実務よりの研修があってもいいと思う。
一龍:今後はどういう展開になるんですか?
栗田:いや正直、細々と教育書を毎年一冊でも出させていただければと。
それで、私の夢は全国を講演でまわることなんです。
一龍:ほぉー。
栗田:教員研修でもなんでもいいんですけど、各地の美味しいものを食べたりしながら、自分の体験を伝えることで色々な方にお役に立てることがあればいいなと思って。
そんな何万部とか売れる本を書ける人ではないので、書かせていただけるだけでありがたいという感じです。
あと、滝さん(※デビュー作の担当編集者さん)ともう一回仕事したいなというのはありますけど(笑)。
一龍:たぶん栗田先生の本は累計でじわじわ行くと思いますよ。
必要としている先生はたくさんいると思います。
栗田:まぁ、細々と。
今回ブログで紹介できるインタビュー内容はここまで。
栗田先生は「細々と」とおっしゃってましたが、最近は講演や研修の依頼だけでなく、連載も持たれていて、今後ますます活躍の幅が広がっていくことと思います。
現役の教員をされつつ出版されている貴重な存在ですから、世間が「細々と」なんてことではすまさないでしょうね。
まとめ
実はこの後も1時間半ほど色々とお話していました。
内容はオフレコですが、例えばこういった話題。
・KindleUnlimitedサービスの開始で出版界はどうなっていくのか
・著者にとって電子書籍はどうなのか
・子を持つ男親としての子育て論
・ぶっちゃけ献本ってどうなのよ
・親指シフト入力ってどうなのよ
・最近注目のブロガー
・僕の職場の困った「教えて君オジサン」ネタ
・うどんネタ
などなど。
栗田先生は頭の回転の速い方で、しかもユーモアのセンスも抜群。
真面目にお話しているのに爆笑というとても深くて楽しい時間を過ごすことができました。
今回のインタビューは、僕がブロガーとしてインタビュー記事をやってみたいということから急遽お願いしたわけですが、それにもかかわらず快く引き受けてくださり、また詳しくお話していただき、本当にありがとうございました。
特に、本業を持ちながら出版を志している方には参考になる部分があったのではと思っています。
栗田先生はだいぶ謙遜されていますが、やはり出版するとステージが変わるというのは確かなようです。
出版に至る道はかなり険しく厳しいようですが、志があり、伝えたいことがあるのなら、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
前回のインタビュー記事はこちら
栗田正行先生の著書
編集後記
はじめてインタビュー記事を作成してみたのですが、話し言葉を編集して文字にするのも、単に文字起こしすればいいわけではなく、いろいろテクニックが必要だということがわかりました。
これはこれで大変なんですね。
ただ、僕は基本的に人の話を聞くのが好きだし、特に異業種の知らない一面を知ることが大好き。
また、今後も機会があれば、いや機会を作って、著者さん、ブロガーさん、編集者さんなどインタビュー記事をやってみたいと思っています。
これからリアルでお会いした時に突然「インタビューさせてください!」ってお願いするかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。