いつも古本屋さんに行くと、中谷さんの本を1冊は購入するというマイルールを持っている、中谷ファンの一龍です。
著作が多すぎるということもあるのですが、まさか中谷さんがイヌ本を出されていたとは知らなんだ。
【目次】
まえがき 「大変ですか」と聞かれれば、正直大変です。
CHAPTER1 マメ柴犬を飼ってみませんか?
CHAPTER2 ペットのしつけは、飼い主を成長させる。
CHAPTER3 犬との暮らしは、ライフスタイルを変える。
CHAPTER4 ペットとの生活は、新しい発見がいっぱい。
CHAPTER5 ペットには、心を癒す不思議な力がある。
あとがき まだ、正しい育て方はわからない。それでいい。
【ポイント&ワンコメモ】
★「大変だけど、幸せ」「幸せだけど、大変」
たとえば、恋愛なら別れることになっても、相手は一人でも生きていけます。でも、ペットの場合は生きていけません。
最初に大変なことだと覚悟することが大切です。
★出会いは、運命。選ぶことはない。
僕がペットを選ぶのではありません。ペットの方が飼い主を選ぶのです。この人と一緒に暮らすために生まれてくるのです。
★出会いを、あせらないようにしよう。
出会いは急いではいけません。
出会うべき相手と出会いたいのであって、早く出会うために誰でもいいということになってはいけません。
★ペットの病院代が高いと思うなら、飼わない。
ペットにかけるコストが高いと感じる人は、飼い主がペットにかけている精神的・肉体的労力の少ない人です。精神的な労力、肉体的な労力をしっかりかけている人は、そのお金は安いと感じます。
★イライラした時は、ペットの写真を見よう。
今僕は、ムッとしたり、イライラしたりしないようにするために、手帳の中にオードリーの赤ちゃんの時の写真を入れています。
そうすると、「ま、いいか」という気持ちになれるからです。
その癒し効果が一番大きいです。
飼い主のイライラを解消して、吸い取ってくれるパワーを持っています。
★ペットよりも、飼い主をしつけよう。
ドッグトレーナーは、本当は飼い主トレーナーでなければなりません。
飼い主が訓練所へ一緒に入ったほうがいいくらいです。
犬は入らなくても飼い主が入ることのほうがより大切です。
★ペットシートと水は、常に清潔にしよう。
「犬を飼うと、部屋が不潔になる」という人は、飼い主が不潔なのです。犬はもともと綺麗好きですから、清潔にしてあげればいいことです。
①飲み水を清潔に保つこと。
②ペットシートを常に取り替えること。
★犬がいると、逆に部屋がきれいになる。
犬を飼うと、部屋の中をどんどん片づけるようになります。だいたい部屋が散らかってしまうのは「後でやればいいか」と思う人です。犬がいると、いつ歩き出すかわからないので、さっさと片付けるようになります。
★ペットを通じての、人間の出会いを大切にしよう。
実は人間が犬を散歩させているのではなくて、犬が人間を散歩させてくれます。そうすると、家の中へ閉じこもらなくて、外へ出るようになります。外へ出れば誰かと出会いますし、運動にもなります。実際、犬も自然ですし、犬が自然であるところへ人間を引っ張っていってくれます。
★人間的に、鍛えられた
自分に対して100パーセントを求めることに対しての潔癖症から解放されること。
ちょっとずつやって、だんだん覚えていくという根気。
この二通りを学ばされます。
★犬に触れるのは、自然に触れるのと同じ。
犬に触ることは、まさに自然に接しているということです。10分間でも触っていれば、海で泳いだり、山の中で森林浴をしているのとまったく同じです。犬がそもそも自然なのです。ここに海もあり、山もあり、宇宙もあるのです。そこがロボットやおもちゃとは違うところです。
★犬を飼うと、恋人ができる。
ペットを飼うと恋人ができなくなると心配する人がよくいます。
が、それは実は思い込みです。
ペットに向かってしゃべっているから、精神的にはごきげんでいられるようになります。
一人でうっぷんをためたままでいると、いつまでも恋人ができません。
ペットを飼うことによって恋人ができなくなるというのは、ペットに逃げてしまうということです。
★犬と話せれば、誰とでも話せる。
犬を喜ばせることに比べたら、恋人を喜ばせたり、親を喜ばせることは簡単だという気さえします。
★頼られる責任と喜びを感じよう。
頼られることで人間は強く生きていけます。
自分がいなくなったらこいつは生きていけない、自分にしがみついてくると、「よし、頑張って生きよう!」と生きるエネルギーになります。
【感想など】
まず、タイトルから想像して、
「かわいい犬を飼って、それをダシにして女のこと出会う機会をつくる」とか、
「うちに犬を見に来ない?」なんて誘うとか、そういった本ではありませんのであしからず。
この本はマメ柴のオードリーとの生活を綴った、かなりガチのイヌ本です。
その証拠に、本書の冒頭には
【この本を、3人のために書きました】
①犬を飼っていて、育て方に苦労している人
②犬を飼いたいけど、迷っている人
③犬が大好きな人
と書かれています。
そして中谷さんがもう完全に「犬バカ」
見てください、オードリーを抱っこした表情
それに書かれている内容も、
例えば
オードリー初めての「女の子の日」。オムツをされて、照れくさそうなオードリー。僕は娘を持つ父親みたいな気持にちょっとなりました。
まぁワタクシもうちのバカラブが初めての「女のこの日」を迎えた時、赤飯炊いてお祝いしたので、人のこと言えないのですが・・・。
(もちろん赤飯食べたのは人間様だけで、バカラブはいつものドッグフードでしたけど)
さて、ビジネス書からモテ本まで幅広く書かれている中谷彰宏氏。
ただ単に「犬を飼いましょう」的な本を書かれるはずはありません。
この本読んでいて、日ごろからワタクシ思っていたことに確信が持てました。
それは、
「自己啓発書100冊読むよりも、犬を一匹飼った方が成長する」
ということ。
犬を一匹飼うだけで生活ががらりと変わります。
例えば、
犬を飼い始めると、散歩があるので早起きします。同じく夕方の散歩があるので出来るだけ早く帰宅します。
規則正しい生活習慣と運動。そして仕事を能率的にこなして早く退社するようになります。
(飲み会も「犬がいますから」という口実で1次会だけで帰ります)
また、犬がいるから掃除もします。
床に上には一切物を置かなくなります。
さらに、癒してくれるので精神的に安定します。
ちょっと嫌なことがあっても犬に触れていたり、写真を見るだけで微笑んでしまいます。
中谷さんもされているようですが、携帯の待ち受けをワタクシも犬の写真にしています。
(iPhoneの待ち受けはこれ。犬のくせにコタツ大好きなんですよ)
もちろん、犬を飼うのは大変ですよ。
うちは大型犬ですから家族旅行もままならなくなってしまいました。
もし一人暮らしの人が犬を飼うとなったら、それは大変な制約をしょい込むことになると思います。
それにお金もかかります。
しかし、自己啓発本読んで、結局なにも行動に移せないという人には覚悟を決めて犬を飼うことをお薦めします。
だって、自己を高めるということはある種の制約を自分に課すことなのですから。
自分を頼ってくれる存在でありながら、律してくれるし癒してもくれる。
犬は本当に不思議な存在。パートナーです。
もし、犬を飼うことを検討している人はこの本お薦めです。
【管理人の独り言】
Amazonの書影には写ってないのですが帯のオードリーの写真が可愛いんですよ。
こんな目で見つめられたらもう、どうするアイフル状態ですよね。
近所のペットショップにたまたま立ち寄ったその日の朝に、この子はやってきたそうです。
出会って1秒、抱っこした時にはもう「うちの子になるか?」とこの子に訊いていました。
ワタクシも「犬バカ」です。