11月最初に取り上げる本は
藤井さんと言えば『週末起業』が有名ですが、毎日1冊以上の本を読み、ビジネス書のメルマガを8年も続けてらっしゃる方。
”本選び”、”読書”に関しては、ワタクシなど足元にも及ばないプロフェッショナルでございます。
前作の『「お金を稼ぐ!」勉強法』もかなりインパクトありましたし(あまりにインパクトがありすぎてあれこれ考えているうちに記事にするタイミングを逃してしまいました ← と、言い訳してみる)、当ブログとしては避けては通れません。
さて、藤井氏の”本選び”、”読書”そして”読書の究極のゴール”とは
【目次】
第1章 読書がもたらす大きな力
1 読書がビジネスの成果を上げる
2 本はわずかな投資で大きなリターンを得る道具
3 読書は人脈形成にも役立つ
4 成功するためには読書が不可欠
第2章 本の洪水で漂流しない達人選書術
1 効率的に良書を選ぶ方法
2 本の洪水から、良書を抜き出すテクニック
3 ベストセラーランキングの活用法
4 たった5分の立ち読みで良書を選ぶテクニック
5 良書に出会える場所は無数にある
第3章 1日に1冊読める!読書術
1 読む前に気をつけるべきこと
2 3色ボールペンで読みすす埋める読書
3 1冊の本を100%活用する能動的読書法
4 図を使って著者の頭の中を再現する
5 本を読む時間を作り出す
6 1日1冊!効率的に読む技術
7 読書記録の作成は思い出以上の効果がある
8 読書にもコスト意識は不可欠
第4章 読むだけじゃもったいない!ビジネス書活用法
1 本の中身を仕事に生かす読書術
2 いつでも、どこでも学ぶ姿勢をもち続ける
3 本の中身を100パーセント理解する読書術
第5章 読書活用の究極のゴール!読書で人脈を作る
1 本をもとに小さな社会貢献
2 本は心のこもった最高の贈り物
3 書評の執筆で読書力をアップ!
4 必ず著者に会えるテクニック
5 学習効果が極めて高い読書界の開催
第6章 10万人を魅了するノウハウ公開!読書レポートの作り方
1 読書レポートは一番手軽なアウトプット法
2 読書レポートの作り方
3 読書レポート作成時に心がけること
【ポイント&レバレッジメモ】
・本は脳の鉄アレイ、読書とは脳に負荷をかけ続ける行為。本は考える力を養う運動器具。
・本の投資効果は極めて高い。数1千円の投資で数万円の成果を上げることは十分可能。
・「本の人脈は、宝の人脈」 ⇒ 本をきっかけに知り合うことが、効率の良い人脈構築につながる。
★「効率的に良書を選ぶ」
・読書の目的を明確にする・・・自分は何を得たいのか
・買う際にチェックする6つのポイント
①タイトル(サブタイトル) ⇒ 中身を的確に伝えることができる最も有効な手段
②帯のコピー ⇒ 編集者から見た本の魅力や読みどころ
③著者 ⇒ 自分がえようとする知識の世界で第一人者か
④出版社 ⇒ 出版社ごとに取り扱う書籍のカラーは大きく異なる
⑤表紙のデザイン ⇒ 表紙のデザインに力を入れている本は、少なくとも出版社は力を入れている一押しの本
⑥体裁 ⇒ 特殊な形状の本は、著者や編集者の思い入れや、気合が入っている証拠
・ベストセラーは一定の条件をクリアしている可能性が高い ⇒ 手にとってはみるが、あくまでも自分の読書目的に照らして判断
・「はじめに」の部分 ⇒ 著者の思いや書籍のエッセンスが詰まっていて、本の中身を知る重要な手掛かりとなる
・「目次」の部分 ⇒ 本の全体を俯瞰するの適している。目次はフレームワーク。
・「言いたいことは、先に書く」 ⇒ 本は重要な部分が最初に書かれている場合が多い。 第1章か第2章を優先して目を通す
・「あとがき」の部分 ⇒ 著者の本音が出やすい。本文の意図や、執筆プロセスを見抜くヒントが潜んでいる。
・読みながら気づいたことは、本の中、特に文章のそばに書き込んでおく
・読書とは、他のことをしながら同時進行でやるもの
・速く読みたいなら、とにかくたくさん読む ⇒ 何年も速読教室に通って、目玉の筋肉を鍛える暇があったら、その間1冊でも多くの本を読むことです。
・本当に書き手が伝えたいメッセージは、1冊について1つか2つ ⇒ わずか数1千円の投資、1か所でも「ピン!」とくるところがあれば、それで十分
・大事なことは「漫然と読まないこと」、「ビジネス書の読書そのものを目的にしてしまわないこと」 ⇒ 読んで終わりでなく、行動につなげること。書いてあることのうち、何か一つでいいから実際にやってみる。
・読書を小さな「社会貢献」にする ⇒ 読書の内容を同僚や友人家族など、周囲の人とシェアすることは相手にとってもメリットがあり、自分の理解も深めることができる
・書籍の売れ行きは、発売直後がすべて。メルマガやブログで紹介するなら、あくまで新刊本を紹介すること。
・「勉強会」「読書会」⇒ インプットした内容を人前でアウトプットするのは極めて学習効果が高い
★読書レポートの効用・・・一番手軽なアウトプット
・学習効果を高める ⇒ 自分なりに整理したりする作業で、より深い理解ができる
・備忘録になる ⇒ 後ほど参照にするのが楽。自分の成長の記録人もなる。
・発信ができる ⇒ ①読み手がいるとモチベーションが上がる ②レポートの読み手が、人脈になる ③ちょっとしたお小遣い稼ぎになる
・文章修業になる ⇒ 文章力アップに有効なのは書くこと
・読書レポートを作成する場合、自分の考えや、行動を盛り込むことが不可欠
・メルマガやブログも含めて、読書レポート作成を習慣化するうえで一番大事なことは読み手の存在。反応が返ってくるからモチベーションの維持につながる。
【感想など】
べつに読書の秋を意識しているわけではないのですが、ここのところ「読書術」に関する本の紹介が続いています。
その中でも、堅実で押しが強い内容なのがこの本のような気がしました。
なぜ、そう感じるかというと
前作の『「お金を稼ぐ!」勉強法』で、藤井氏はサラリーマン時代、小遣い5万円のうち全額を本代に使っていたので、本代を稼ぐため書評を描いて出版社に売り込んでいたというエピソードを披露していました。
そういう著者ですので「読書に対する投資は必ず回収する」という精神が強く根底にあり、そのため、「読書」に対する”切実な思い”を感じ取ることができます。
例えるなら
勝間さんや土井さんの「読書」がエリート集団のジャイアンツなら、藤井さんは猛練習で鍛え上げられる広島カープというところでしょうか?(なんのこっちゃ、スイマセヌ)
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「お金を稼ぐ!」勉強法 (2008/07/18) 藤井孝一 |
それにしても藤井さんはノウハウを公開するのに抵抗がない方のようですね。
この本では
〔ビジネス選書式〕読書を3倍に生かす読書チェックリスト
〔ビジネス選書式〕読んだ本リスト作成フォーマット
〔ビジネス選書式〕読書レポート作成テンプレート
などなど、ワタクシのように本好きで、書評ブログらしきものを描いている人間には垂涎もののチェックリストやテンプレートが掲載されています。
普通これ、人には教えないでしょう。
ワタクシの場合、当ブログが「読書レポート」ということになるのでしょうが、自分でルールを作っているわけでもなく、今までただなんとなく気になったところなどをだらだらと記してきましたが、「こういう視点で書けばいいのか」とめちゃくちゃ参考になりました。
(これで次回からこのブログが劇的に変わればこの本を読んだ投資効果は抜群!・・・ですが・・・)
それに「社会貢献」という視点ははじめて。考えてもみませんでした。
ん~、貢献してるかな?「このブログ見てめっちゃ参考になりました、ありがとう」なんて言われたことないしなぁ・・・
まぁ、いつかそうなると信じて続けて行きますか。
さて、この本で藤井氏が一貫して主張しているのが 「読んだら、ひとつでも行動につなげる」です。
せっかくこの本を読んだので、この本で読んだことを、ワタクシも早速実践してみようかと。
たとえば、「本をプレゼント」
これ、ほとんどしたこと無いです。貸したことはあるけどプレゼントってしないですね。
知的なオジサマ路線で勝負するならこれはいいかも。「私のこと気にかけてくれてるんだ」と花やブランド物よりインパクトあるのでは(←よからぬ考え)
それよりも子持ちのワタクシとしてはこちら
我が家は、週末、雨が降ったり、極端に暑かったり寒かったり、誰かが半日しか休みが取れなかったりすると、よく連れ立って図書館に出かけます。そこで、数時間、思い思いの本を読んでいます。
これイタダキです。
なんで今までしなかったんだろう。○○ランドとか行って、お金使って、ほとんどの時間を行列に並んで待つよりずっといいじゃないですか。
読書の秋だしこの3連休は図書館へ行きましょう。
【管理人の独り言】
藤井氏がメルマガ等でこれまで紹介したお勧めビジネス書401冊のリスト「ザ・ビジネス書401選」(非売品)を無料プレゼントするという「Amazonキャンペーン」が、・・・あったそうです。スミマセヌ、もう終了しています。
しかし、ぎりぎり間に合ったワタクシはそのリストをゲットしております。
さすがにすごいラインナップ。 しかし読んでないなぁ (落胆)