おはようございます、一龍です。
「スーツは仕事着」と、わりと無頓着に着ていたのですが、吉田泰則さんの『勝負する男のロジカル着こなし術』を読んで、知らないうちにマナー違反な着こなしをしていることに気がつきました。
今日は本書の中から「えっ、これNGなの?」というものを8個紹介します。
きっとあなたも知らないうちにNG着こなしをしていますよ。
ビジネススーツスタイルの8つのNG
★「勝負日はブラックスーツ」はNG
意外に思われるかもしれませんが、ビジネスシーンで黒はルール違反とみなされる可能性があります。
正式なスーツスタイルのルールでは、ブラックスーツは正装とされています。正装とは、パーティーなどに着ていくべき服装を指します。そのため、欧米のビジネスシーンで黒を着用している人は、かなり少ないのが現実です。日本でも年配の人を中心に、ブラックスーツは、冠婚葬祭に着るものなので、普段着るべきでないという固定観念が根強くあります。
これは私も以外でした。
大切な時は黒でビシッと! というのをやっていましたが間違いなんですね。
では正解は
ネイビーかチャコールグレーの無地のスーツを着るのが正解。
だそうです。
★ジャケットのボタンを全部留めるのはNG
一番下のボタンは「飾りボタン」と呼ばれるもの。留めないのが正式なスーツスタイルのルールです。
さらに、3つボタンの一番上のボタンも、襟のロールによってボタンホールが隠れている「段返り」タイプであれば、留めないのが正解です。逆に段返りタイプでなければ留めるのが正式な着かたとなります。
これは私も知っていて、今の時期、スーツを着慣れない新人さんが良くボタンを全部止めているのを見かけて教えてあげるのですが「なぜ?」と聞かれて困っていました。
理由は
一番下のボタンや段返りのボタンを留めると生地にシワが寄ってしまうためです。不自然なシワができれば見た目が悪くなり、相手に不快感を与えかねません。
ということだそうです。
他にもスーツのボタンにまつわるマナーはいくつかあって、例えば
着席時には全てのボタンを外すのがマナー
だそうで、それならいっそいつもボタンを外していればいいじゃないかとも思うのですが、
普段から全てのボタンを外すのはNG
なのだそうです。
色々細かいマナーがあるんですね。
★胸ポケット付きのシャツはNG
これはワイシャツの胸ポケットにいつもペンとメモ帳を入れている私にはかなり意外でした。
理由は
シャツのポケットに色々と詰め込んじいる姿は、決して見た目の良いものではありません。自分ではなかなか気付かないのですが、試しに、胸ポケットに物を詰め込んで、鏡の前に立ってみてください。見た目の悪さは一目瞭然です。ビジネスシーンでは避けることをお勧めします。
ということで、じゃあポケット付きでも何も入れなければOKかというと
ポケット付きのシャツが本来のスーツスタイルから外れた位置にあり、傍流であることは確かです。
欧米のビジネスマンの間では、特に近年、スーツスタイルのマナーを見直す動きが強まっています。そして、スーツの下に着るシャツもポケットなしが主流になっているようです。
見た目にも、ポケットがない方がスッキリしています。
最近ではこの洗練されたスタイルが欧米以外のビジネスマンの間でも手本となっています。つまり、世界的にはポケットのないシャツがグローバルスタンダードなのです。
なのだそうです。
確かにポケットがない方がスッキリした感じではありますが・・・
★大事な商談でボタンダウンシャツはNG
ボタンダウンシャツが大好きな私にはこれは痛い指摘。
理由は
ボタンダウンシャツは、もともとスポーツのポロ競技で使われていたウエアの襟がボタンで留められているのを参考に作られたと言われています。つまり、スポーティーでカジュアルなシャツという位置づけです。てすから正式なスーツスタイルでは、着用を避けたほうがいいのです。
またボタンダウンシャツを着てネクタイを締めた姿は、スーツスタイルについて知識のある人にとっては、どこかちぐはぐに映ってしまう。
ということで、ボタンダウンシャツはカジュアルなシャツだったんですね。
★スーツ姿にローファーはNG
高校生の時から馴染みがあるからか、革靴入門的な存在なローファー。
しかし正式なスーツスタイルにはNGだそうです。
というのも
履くのも脱ぐのも簡単なローファーですが、実は、正式なビジネスシーンで履く靴としては不向きです。見た目も落ち着いているので、一見、問題ないと思う向きもあるでしょう。けれどローファーは、カジュアルシューズに分類され、基本的にはビジネスシーンで履く靴ではないのです。
とのこと。
ローファーのように、紐もベルトもついていない靴のことを、総称して「スリッポン」と言います。英語で表記すると”slip-on”。その名の通り、スリッパのように足を滑らしてさっと履けるのが特徴です。このスリッポンをスーツ着用時に愛用する人も多いようです。けれどローファー以外のスリッポンも、カジュアルな印象をあたえるので避けた方がいいでしょう。
そういえば、ローファーってもともとベルサイユ宮殿のスリッパだったと聞いたことがあります。
さすがにスリッパはビジネスシーンではNGですよね。
では正解はというと
間違いのない靴はストレートチップとウイングチップ、そしてプレーントーです。
とのことです。

★スラックスの裾からすね毛が見えるのはNG
男性はあまり気付いていないと思いますが、ソファや電車のシートに座ったりすると、スーツスタイルでは、すねが露出してしまいがちです。正面に座ると丸見えになり、女性からは思いのほか不評を買います。あなたの印象が悪くなるだけでなく、スーツのルールからも外れてしまうため気をつけたいところです。
男のムダ毛が気持ち悪いという女性、多いですよね。
同性の私から見ても、男性の短パン姿とかあまり好きではありませんからその気持はわかります。
ましてビジネスシーンですね毛が見えているのはやっぱりまずい。
ではどうしたらいいのか
正式なスーツスタイルでは、極力肌を見せないことが大切です。そこで意外と盲点になるのが靴下なのです。
もうワンステップ上の着こなしをするなら、完全にすねが隠れるような、ひざ下まで長さのある靴下をお薦めします。「それは長すぎるのでは」と思った人もいるでしょう。けれど実は、正式なスーツスタイルでは通常、この丈の靴下を履くのです。
長めの靴下を着用するということです。

ではどんな靴下がいいのか?
靴下の色は通常、スーツに合わせてネイビーや濃いグレーを選ぶことが大前提です。そうすればスーツと統一感が出て見た目もスマートになります。柄は無地か小紋を選べば間違いありません。逆に言えば、それ以外の靴下は基本的にNGなので避けましょう。
スーツに合ったシンプルなものがいいということですね。
★スーツスタイルでリュックはNG
これ、私もやっています。
だめなのかぁ。
リュックや肩からかけるショルダーバッグは、両手が自由になるなどの機能性に特化したバッグですから本来はプライベートで使うのに適したタイプといえるでしょう。2本の持ち手のビジネスバッグでも、ベルトが付いていてリュックのように背負えたり、ショルダーバッグのように肩にかけられたりするタイプもあり、このように使うビジネスマンもよく目にします。しかし、いずれも見た目があまり良くありません。さらに肩部分に負担がかかるため、ジャケットが型崩れする懸念もあります。ですからやはり、手提げバッグを使うことをお勧めします。
ということで、もつべきなのは革素材の2本の持ち手のついたベーシックな手さげタイプ、ということです。
★スーツ姿にスポーツウォッチはNG
クロノグラフの電波時計をしていますがNGだったとは!
時計のデザインは、ベーシックな3針タイプであれば、どんなシーンでも対応できるはずです。男性に人気のあるストップウォッチ機能のついたクロノグラフは、よりスポーティーな印象になりがちです。スーツスタイルの時には、クロノグラフよりも3針タイプのほうがバランスが良くなります。時計のベルトについては、スーツスタイルではアイテムを天然素材で統一することが基本的な考え方なので、できるかぎり革ベルトを選ぶことをお勧めします。
その他、時計選びで気をつけたい点は
日本人は手首が細いので流行りのビッグフェーズではなく34〜38mmのフェースのそれほど大きくないもの。
そしてフェースを取り囲むケースはシルバー、文字盤は白か黒を選ぶといいそうです。
まとめと感想
なんだか高校生の時の校則を思い出してしまいました(笑)。
いろいろと細かくて、そこまで気を使わないといけないのか?と思うとなんだか嫌になりますね。
しかし、スーツスタイルはもともと欧州の貴族の服装から発展したもの。
細かいルールが有るのは当然です。
ただ、それほど小難しく考える必用はありません。
本書の前書きに書かれているこちらを読むと
私は冒頭で、【相手】【場所】【ルール】という3つの要素を考えて、論理的に服装を選べば失敗しないと言いました。
【場所】をわきまえることも、【ルール】を守ることも、全ては【相手】のため。
この3つの要素さえ明確になれば、相手への配慮が行き届いた服装を実現することは、実はとてもたやすいのです。
言い方を変えれば、この3つの要素こそ、スーツやシャツ、ネクタイを選ぶ際の理由になる。そして、その理由が正しければ、服装で失敗することは回避できるのです。
とのこと。
3つの要素をしっかり考えれば自然とスタイルは決まってくるということです。
実は男性のスーツスタイルのバリエーションはそれほど多くありませんからね。
そしてなにより大切なのは相手のことを考えてコーディネートすること。
あくまでも自分の心地良さとか便利さよりも相手がどう感じるかが一番です。
その点をしっかり意識したいですね。
本書は日経BP社、東城様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに
Chapter1 スーツスタイル
Chapter2 ビジネス雑貨
Chapter3 クールビズ、ウォームビズ
Chapter4 私服
Chapter5 婚活
おわりに
特典付録