
おはようございます!
今日ご紹介する本は、
メンタリストDaiGo(著)『直観力』リベラル社
です。
直観というとなにやらスピリチュアルな印象を持たれる方も多いかもしれませんが、実は誰もが持っている能力。
そして鍛えることができるのだそうです。
今回の読書メモでは、直観とは何か、そして活用するポイントなどをシェアします。
メンタリストDaiGo(著)『直観力』:読書メモ
★直観とは何か
「論理的な思考や意識的な観察を介さず無意識に意思決定や判断が行われること」
「ここを見よう」「これは何だ」「どちらがいいだろう」と意識して考えずに、見たまま、聞いたまま、感じたままの情報を、普通とは違う経路で脳が処理。そして”理性が入る前に”判断という、脳の意思決定をします。つまり、直観とは「脳の判断の仕方の1つ」と言うことです。
私たちが物事を「なんとなく」で判断するときと、じっくり考えて判断するときでは、脳で行われている情報処理プロセスが明らかに違うということ。
この「なんとなく」こそが、直観の正体なのです。
★直観を味方にする3つの原則
原則① 最強の根拠は「なんとなく」
原則② 直観は「技術」
原則③ 「行動」なくして直観なし
原則① 最強の根拠は「なんとなく」
- イスラエルのある大学の研究でも「人間の直観は90%近い確率で的中する」ことが証明されている
- 人はわずか2秒程度で感じる”なんとなく”の直観だけでも相手をきちんと評価できる
- 人間は初対面の相手と対峙した時、一瞬で直観で正しい判断を下すことができるようになっている
原則② 直観は「技術」
- 直観とは、積み重ねた知識や経験、記憶のデータベースから引き出される答えのこと。
- 直観は経験や記憶、知識を積み重ねれば習得できる
- 「説明できないこと=根拠のない事」に対する不信感や否定的な思いが、直観を持っているのに信じられない、正しいのに信じ切れない大きな要因になっている
- 直観を最大限に活用したいのなら、1番最初にすべきは、まず自分の直観を信じること
- 直観を信じている人=直観を活かせている人には「直観を覚えている」という共通点がある
原則③ 「行動」なくして直観なし
- 多くの人が「直観が当たらない」と思うのは直観がないのではなく「あるのに試さない」から
- 直観を感じても、それに従って行動しなければ、せっかくの直観が”なかったこと”になってしまう
- 直観に従ってすぐ行動するだけでなく、その直観が違うと思ったら「すぐに修正する」ことが出来るのも、直観が鋭い人=直観力のある人に共通している傾向
- トライ&エラーを繰り返すことができる人は、直観が当たる確率がアップしていく
★直観力がアップする7つの条件(抜粋)
- 直観を裏付けているのは膨大な量の専門知識と経験なので、学習や経験のない分野では一気に直観力が下がってしまう。
- 常識や当たり前をひっくり返してみるというクリエイティブな発想は、直観力をアップするために非常に大切なファクターになる。
- To Do リストとは、ただ単に作業効率を上げるためのツールではなく、直観をより鋭く働かせるため、直観を見逃さないために、脳の余裕を作るツールでもある
- リスクをとるほど直観はニブる
- 内発的動機付けによって行動している人の方が、圧倒的に直観が鋭かったり、直観的に物事がひらめいたりする
- 人は自分の幸せを求めて行動している時ほど直観が鋭くなる
★「CSRE」 直観が働きやすくなる4つのサイクル+サーカディアンリズム
脳にメリハリを与えて直観を発揮しやすくする4つのステップ「CSRE」
① 集中して思考する Concentrate
② 思考を一度とめる Stop
③ リラックスする Relax
④ ユリイカ(=見つける=直観で感じる) Eureka
これに人間の自然な生活サイクルである「サーカディアンリズム」を組み合わせる

<p>① 「E(直感による決断)は朝イチに」 朝の脳はいちばん元気<br>② 「C(集中)」は昼メシ前に 午前中はひたすら集中<br>③ 「S(思考停止)」は昼過ぎに 昼寝ができれば最高<br>④ 「実務的な仕事」は午後から夕方 堅実にタスクをこなす<br>⑤ 夜は仕事を離れて「R(リラックス)」 疲れた脳から直観は望めない</p>

メンタリストDaiGo(著)『直観力』:感想
◆まず直観を信じること
僕はかなり直観を信じる方で、自分でも逆にもっと冷静に論理的に考えないとと意識してブレーキを踏んでいるタイプです。
なので、本書の内容に関してはすごく納得の行くものばかりでした。
が、おそらく世間一般的には直観という得体のしれないものを信じる人のほうが少ないのでしょう。
しかしそんな人でも生活の中で「直観」を感じたことは多分あるはず。
ギャンブルで勝ったときとか、「この人!」と思った人と出会ってトントン拍子で結婚まで進んでしまったとか。
そういった「なんとなくカンが働く」という経験はあるでしょう。
メンタリストDaiGoさんの言うように、誰にでも直観はあるのたと思います。
ただ、それを活かせていないだけ。
そして活かせていないのは、信じていないから。
自分の直観を信じる力=直観力の高さ
と喝破しているように、直観を活かしたいならまずは自分の信じること。
そして、直感に従って行動して検証してみること。
これしかないんですね。
◆後悔しないのが直観の最大のメリット
そんな事を言うと、「直感を信じて行動して、それがハズレていたらどうするんだ?」という方がかならずいるでしょう。
ちょっと考えてみてほしいのは、直感に従って即断即決しようが、じっくり時間を使って考えて決断を下そうが、私達は「正しい決断」を下すことはできないということです。
それはメンタリストDaiGoさんのこの本でも紹介されています。
それならば、直感に従って判断したほうが時間が無駄にならなくていい。
そしてもし悪い結果に終わったとしても、それも直観を育てる糧にすればいい。
迷ったときには直観に従う。悩んで後悔するくらいなら、最初から自分の直観を頼りにするほうが後悔しない
そう決めて決断・選択をすると腹を決めていれば、後悔することも亡くなります。
おそらく、後悔しないというのが直観を活かす最大のメリットだと僕は思っています。
ちなみに、今回の読書メモでは割愛しましたが、本書ではいつものメンタリスト本と同じく、直観力を鍛えるメソッドが多数紹介されています。
直観力を鍛え、人生の拠りどころとしたい方はぜひお読みください。
目次
1章 直観を味方にする3つの原則
2章 直観力がアップする7つの条件
3章 直観をニブらせる7つのワナ
4章 バイアスを回避するための5つの生活習慣
5章 直観を手なずけるトレーニング
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