世界の博物館、第43号はヨーク国立鉄道博物館です。
鉄道発祥の国イギリスですから国立の鉄道博物館があるのも頷けますが、これは鉄道ファンなら一度は行ってみたい”鉄道の聖地”でしょう。
【今号の一押し】
一目見た瞬間、流線型のボディーと美しいブルーの塗装から、「まさかこれが・・・」と唸ってしまいました。
ということで、今号の一押しは・・・
本当に驚きました。
これ、なんと蒸気機関車なんです。
現代の高速電車を思わせるデザインは、風洞実験を行うなど、徹底して空気力学的に優れたデザインにしたため。
そしてそれは、1936年5月11日、ドイツで蒸気機関車の世界最高速度、時速200.4kmが樹立されたことに対して、鉄道母国の威信を賭けて、世界記録を塗り替えるためでもありました。
このマラード号は、1938年7月3日にロンドンの北約150kmのグランサムにある緩やかな下り坂で、時速202.7kmを記録。
みごと世界記録を塗り替えました。
この時の運転士はなんと、時速200kmを超え、オーバーヒートで車体から煙が出始めても、ひるむことなく加速させ続けたそうです。
鉄道母国の意地でしょうね。
この博物館には他にも数々の名車が展示されています。
なんとこちらも。
ご存知日本が世界に誇る高速電車、初代「0系新幹線」
この解説を読むと日本の新幹線がいかに優秀かということがわかります。
あらためて、日本の技術力ってすごい!
しかしイギリスの博物館で新幹線を見るなんて、なんか妙な感じですね。
次号は日本の国立民族学博物館です。