2012年が始まってはや数日が経ちました。
仕事も始まり、新調した手帳を使い始めたところだと思いますが、使い心地はいかがでしょうか?
100%満足できていない人多いんじゃないですか?
そんな方は一読の価値あり、満足できていないなら満足できるマイ手帳を作ればいいんですよ。
ということで本日はコチラの本のご紹介です。
【目次】
PROLOUGE どんな手帳も自分に合わせてカスタマイズできる!
CHAPTER1 「貼る」「挟む」でマイ手帳にアレンジする
CHAPTER2 「自作リフィル」で自分だけの習慣化フォーマットを作る
CHAPTER3 パーツを増設してマイ手帳の可能性を無限大にする
CHAPTER4 毎日の生活に活かすマイ手帳カスタマイズ術
CHAPTER5 仕事に活かすマイ手帳カスタマイズ術
CHAPTER6 マイ手帳を使いこなすためのデジアナ併用術あとがき
巻末資料
【ポイント&レバレッジメモ】
■モレスキンに関するカスタマイズ
★小さなサイズのメモ帳で情報を管理する
例えば、「超」整理手帳用には、専用の「アイデアメモ(5冊セット)」(講談社)が発売されています。<中略>
同じ「超」整理手帳用には、「ToDoリスト(5冊セット)」(講談社)もあります。<中略>こういう小さなノート(メモ帳)は、モレスキンダイアリーのポケットに入れることもできます。そのまま入れても、またポケット部分に裏表紙を差し込んだ状態でも使えます。メモしておきたいけどモレスキン本体に書くほどでもないというような場合なら、一旦書きとめるメモとして、またとない存在となるでしょう。
★湯川秀樹が使った手帳とピカソが愛した手帳の意外で抜群な相性
おりひかいくおさんのお仕事はソフトウェア開発。「システムダイアリー」(ナラコム)と呼ばれる8穴のシステム手帳をお使いです。<中略>
まずメインの手帳であるシステムダイアリーは、日本で最も古いシステム手帳の一つと言われており、小ぶりな82×140ミリのサイズには根強い愛用者がいます。ノーベル物理学賞を受賞した故・湯川秀樹博士も愛用者の一人でした。
もう一つは、ポケットサイズのモレスキンカイエ。こちらは主にメモ帳として使っているとのことです。
モレスキン・カイエの方は、仕事のメモに使っているそうです。「仕事メモは数日から数時間で陳腐化するので、システムダイアリーではなくカイエを使っています。ページが余っていても、二ヶ月で交換します。後々ノウハウとして使えそうなメモに限っては、後ろの切り取り可能ページに書いています。切り替えのときに切り取ってパンチで穴をあけるとシステムダイアリーに綴じられるのです」
カイエのサイズは90ミリ×140ミリ。縦寸はシステムダイアリーと同じなのでこういうワザが使えるわけです。
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MOLESKINE 2012年 1月始まり スケジュール帳 (ダイアリー) カイエダイアリー 3冊セット ポケットサイズ (モレスキン/モールスキン) () MOLESKINE |
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モレスキン ポケットサイズ カイエ方眼 () モレスキン |
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MOLESKINE モレスキン カイエ プレーンノート・無地・3冊セット・ポケット・茶 (2008/09/01) 不明 |
★MSKだけではないモレスキン用リフィル
モレスキン用の自作リフィルサイトとしては、モレスキン社自身が提供している「MSK
」が有名です。
テキストや画像を挿入したり、罫線を引いたりしてモレスキンに貼ることのできるPDFファイルを作成するサービスです。
また、WEBサイトそのものを引用して貼り込むこともできます。これはプレーンなタイプのモレスキンに貼って利用できます。
さらにカレンダーを提供しているサイトもあります。たとえば、ブログ「OZPAの表4(序)」のこのエントリーでは、カレンダーのPDFファイルが提供されています。
また、「ウェブスタジオアラクネ」では、PDF形式でカレンダーを配布しています。<中略>
「Sciral」は、海外のサイトですが、指定した任意のカレンダーを、PDFファイルとして生成してくれるサイトです。<中略>
いずれのサイトも、常に最新版が提供されているかどうか分かりません。また、この種のサイトは今後も登場してくる可能性があります。使いたいと思ったときに、「モレスキン」「自作リフィル」「2012」などのキーワードで検索してみましょう。
■気になる手帳周辺グッズ
★膨らんだ手帳を「モレスキン風に」留める
「マルチロールグリッドパッド」(A5,A6,B6の各サイズあり)
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A5サイズ マルチロールグリッドパッド【ブラック】 GB128 BK () HIGHTIDE/ハイタイド |
これは方眼下敷きにゴムバンドを組み合わせたパーツです。これらの製品のうち、マイ手帳のサイズに近いものを選んで装着することで、ホールド生が高まります。
また、下敷き部分を途中のページに挟むことで、しおり代わりにも使えます。
★スマートフォンを手帳に入れる
「ダイアリーポケットA6・B6」(下記リンクはA6サイズ)
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ダイアリーポケット A6【ブラック】 DF075 BK () HIGHTIDE/ハイタイド |
これを手帳カバーの内側に差し込んでおけばスマートフォンはもちろん、ふせんやペンなどの各種アクセサリーを収納できます。あまり厚みのあるものでなければ、手帳一つの中にマルチな道具を入れて持ち運べるわけです。
★手帳にペンを最大四本装填する
「Book Band With 3Pens Holder」
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ブックバンド 3ペンホルダー(S)【ブラック】 GB083 BK () HIGHTIDE/ハイタイド |
ブックバンドではありますが、革のホルダー部分にペンを三本指すことができるようになっています。
ここにスタイルフィットの五色用ボディを差し込めば、本体のペンホルダーとあわせて合計10色の色が使えます。さらに二本指すことで、最大20色の色を同時に使うことができます。マルチペンを使わない人でも、プラ製万年筆やシャープペンなどが装着できます。
【感想など】
正直な感想を申しますと、「むちゃくちゃマニアックやわー」って感じです。
本書後半にはいわゆる”手帳術”とか、デジタルとアナログの併用の仕方なども登場し、コチラも興味深いのですが、なんせ前半3分の2を占める本書の主題、”手帳カスタマイズ”の部分があまりにディープ。
その印象が強すぎて、今回の【ポイント&レバレッジメモ】では、ワタクシが使っているモレスキンに関するカスタマイズと、本書で紹介されている気になる手帳周辺グッズの紹介にとどめさせていただきました。
だって、「綴じ手帳完全自作」なんて記事は手帳好きのワタクシでも「えっ?」って感じなのに、普通の人が読んだら完全に引きますよね。
ということで軽めの引用とさせていただきました。
さて、そもそも手帳カスタマイズとは何ぞや?というところですが、
目的別のツールや習慣を手帳に加え、自分なりの手帳を作り上げること
ことです。
で、先述したように、新年になって手帳も新しくしたも沢山おいでることと思いますが、新しく使い出した手帳はあなたを100%満足させてくれているでしょうか?
たぶん満足していないでしょう。
以前ご紹介した
この本の中で、著者の大田さんも
あなたが一生、100%満足できる手帳は、絶対にこの世に存在しません
と言っています。
ないんですよ、そんな手帳は。
かといって、一から自分の気に入る手帳を完全自作するのはあまりにハードルが高すぎる。
そこで本書は
手持ちのものを活かしつつ、自分の個性を盛り込み、自分だけのオリジナルを編み出してみましょう。
というのです。
ベースの手帳に、手帳の5つの機能、すなわち
スケジュール ToDo メモ アドレス帳 便覧
これを他のノートやリフィル、付箋、ノートカバー等々をプラスし、組み合わせて改造していくのです。
この感覚は男性には理解しやすいのではないでしょうか。
自転車やバイクあるいは昔流行ったミニ四駆のパーツを交換したり付け足したりして自分のマシンが出来上がっていく、自分好みにセッティングしていく、あの感覚ですよ。
ということは、文房具屋さんはパーツ屋さん。
こう説明すると、ワタクシのような文具好きがどうして文房具屋でワクワクするのかも納得していただけるかと。
ここでちょっと余談ながら、あの改造していく感覚が好きな人には、モレスキンはたまらない素材なんじゃないでしょうか。
先日、辛口で有名なこの雑誌を読んでいたら
大御所手帳のなかで、モレスキンは一番使いにくい手帳とされていました。
そりゃそうでしょう、機能面だけ見ればモレスキンはポケットがついただけのただのノートですから。
でも、分かってないなぁ、その不便さが逆に楽しいのに。
何もないから自由が沢山ある。
すべて便利に最初から色々用意してくれている某有名手帳セットなんて、高級レストランのシェフお任せコースディナーみたいなもんですよ。
あっ、ということはモレスキンファンはまず本書を読むべし!ということか。
カスタマイズのヒント満載ですもんね。
そして手帳カスタマイズ初心者もご心配なく、本書は本文中の随所に、そして巻末には カスタマイズ・自作手帳に役立つサイト として、ネット上のお役立ちサイトを記載してくれています。
まずはできるところから、たらないリフィル一枚からでも始めましょう。
今年の終わり頃にはきっと世界に一冊だけのオリジナルマイ手帳が出来上がってますよ。
Do your self!
本書は、ダイヤモンド社編集者の市川様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
著者の本
定番品から有名人監修のものまで、毎年数多くの種類が発刊される手帳。これだけ多いと、いったいどれをどうやって使っていいのか、迷っている人も多いだろう。本書は古今の手帳を徹底分析し、自分にあった手帳の見つけ方とその活用術を説く。さらには「手帳と他のツールを組み合わせる」ことで、自分だけの最強の一冊を作り上げる、いわば「手帳を進化させる」方法を紹介する。今や情報管理に不可欠なデジタルとアナログとの融合法についても解説。
本書内で紹介されている本
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない。メモのとり方、カードの利用法、原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる。
【管理人の独り言】
今日ご紹介した本は手帳のカスタマイズがテーマでしたが、手帳の活用法をもっと深く知りたいという方にはコチラがオススメ
こちらはいわゆる”手帳術”の本。
この本を参考にしつつ、マイ手帳を充実していかれるのがよろしいかと。