最近のニュースを見ていると、デフレ、株安、失業に倒産。
経済は相変わらずズタズタで、じゃぁ政府はというと政権交代はしたものの何やら総理の周辺も金に絡んだスキャンダルの臭いがプンプン。
企業にも国にも頼れない時代。そんな時代のサバイバルマニュアル登場。
最後に頼れるのは己のみ!
【目次】
プロローグ
パーソナル・マーケティングの基本戦略
法則01 パーソナル・マーケティングがうまくいっている人の共通点
法則02 パーソナル・マーケティングがうまくいっていない人の共通点 他自分の「強み」を洗いなおす
法則05 会社のブランドに頼らない
法則06 キャリアアップよりもプロフィールアップを目指す 他ターゲットを明確にする
法則16 「誰の役に立つか?」を徹底的に考える
法則17 うまくいっている人のやり方を分析する 他断片的な経験や能力を体系化する
法則21 成功経験をリストアップする
法則22 「たまたま」の成功を「何回でもできる」スキルに変える 他他人との差別化をはかる
法則25 「自分ならでは」の独自性をつくる
法則26 キャリアをミックスさせる 他個人のプロモーション戦略を考える
法則29 セルフメディアを持つ
法則30 自分の名前を検索してみる 他個人ブランドをマネジメントする
法則35 長期ブランディングを目指す
法則36 クレディビリティ(慣用)を育てる 他巻末付録/WORK一覧
【ポイント&レバレッジメモ】
★自分を商品としてとらえる視点を持つ
そこでパーソナル・マーケティングでは、自分を商品としてとらえることで、「客観的に見た自分の強みは何か?」「それは誰の役に立つのか?」を第三者視点で判断することから始めます。そして、そこで決めた方向性にしたがい、適切な行動やアウトプットをしていくのです。
★パーソナル・マーケティングがうまくいっている人の共通点
①自分の進みたい方向が分かっている
②現時点で自分に何が足りないかを理解し、そのギャップを埋める努力をしている
③自分ならではの独自性をつねに意識している
④周囲への貢献をつねに考えている
★パーソナル・マーケティングがうまくいっていない人の共通点
①自分の言いたいことばかり言う
②インプットが少ない
③他の人と同じでいいと考える
④突きつめて考えていない
⑤思いつきで脈絡のない言動をする
⑥中身に釣り合わないブランドをつくる
★「パーソナル・マーケティング」は、「パーソナル・ブランディング」の上位概念
◇「パーソナル・マーケティング」のポイント
①自分の強みをはっきりさせること
②「それは誰の役に立つのか」を徹底的に考えること
③さまざまな要素を体系立てて組み立てること
★プロフィールアップ
プロフィールに書ける実績やスキル、自分オリジナルの事柄を増やしそのために、肩書きや社名、組織名に頼らずに、個人としての実績やスキルを高めていきます。具体的には、「何ができるのか?」「個人として挙げた実績は何か?」「社会にどんな貢献ができるのか?」「人に何を教えられるのか?」、あるいは「どういう人間か?」「どんなライフスタイルを志向しているのか?」といったことまでをはっきりさせていきます。そこでは、会社や組織のブランドは関係ありません。
★「一本の映画を撮るように、人生をプロデュースしなさい」イネス・リグロン
「自分は将来どうなりたいか」というイメージを持ち、そこに至るにはどうすればいいかという観点から、自分の経歴や得意なこと、興味のあることを整理してみてください。そうすると、そこにきっとストーリーも見えてくるでしょう。
また同時に、「そこに至るためには、何を、どう努力すればいいか」もはっきりしますから、結果的にうまくいきやすいのです。
★モデルを決め、その人と自分を比較する
あなたの中で、「この人のようになりたい」「いつか○○さんみたいな存在になれたら」という人はいるでしょうか。<中略>頭の中に何人か思い浮かんだら、次に、その人たちはどうやって今の存在まで登り詰めることができたのか、分析してみましょう。その際、次の2つの視点から考えてみると有効です。
「その人にあって、自分にないものは何か?」
「その人になくて、自分にあるものは何か?」
★「強み」とは、「人に教えられることを持っている」こと
「人に教えられること」とは、イコール「人が詳しく知りたいと思って聞いてくれること」です。あなたが一方的に「話したい」「伝えたい」というだけではなく、それについて誰かが「詳しく知りたい」と興味を持ってくれるかどうかがポイントです。これを自分で認識しておくことは、パーソナル・
マーケティングにおいて大きな意味があります。
★「相手はあなたに何を求めているか?」
◇マ‐ケティングにおいてもっとも重要なことlそれは、二‐ズを知ることです。
このようにニーズを考えることで、あなたという個人のマーケティングの方向が定まってきます。自分の持っているスキルを、ターゲットに対してどのように提供していくかということが、適切な方向に考えられるようになってくるわけです。そうなればマーケットに受け入れてもらえる可能性は一気に高まってきます。
★まず、狭いマーケットで一番になる
一方で、狭いターゲットの場合、相手のニーズがはっきりしているので、プロモーションも、比較的少ない投資で認知度を高めることが可能になります。そして、狭いターゲットの中で一度注目を集めると、そこからマスにつなげていくことができます。
★「戦略とは差別化である」ジャック・トラウト
◇独自性をつくる2つのやり方
①第三者に話す・・・自分が普通だと思っているところに、意外と独自性が見つかる
②ミックスする・・・ひとつの分野で抜きんでて実績を出すことは難しくても、いくつかの要素を組み合わせることで独自性を創りだすことが可能
★「セルフメディア戦略」
セルフメディアとは、具体的にいうと、ブログ、メールマガジン、ポッドキャスト、今で言えばツイッター、あるいは小冊子、定期的に送付するレターといったものです。規模は、特定少数から数千人程度で、かつプライベートなものであることが特徴です。最初からマスを狙うとなかなか難しい場合でも、比較的始めやすく、自由度が高いことが特徴です。何をやるにしても自分の裁量でコントロールできます。
◇セルフメディアで認知度を上げる
そのなかで私がお薦めするのは、次のやり方です。
とくにマスメディアに対するネットワークが弱い場合、セルフメディアから始めて、さっき言ったようにターゲット内での認知度を上げていくことです。セルフメディァは、ある程度認知されると、編集者や記者といった目利きの方にチェックされるようになりますから、パーソナル・マーケティングによって強みや特徴が見えている人であれば、そのうちに「取材させてほしい」「ビジネスの相談をしたい」といった声がかかるようになります。売り込まなくても向こうから声がかかってきて、チャンスが増えるのです。
★「エゴサーチ」
グーグルやヤフーなどの検索エンジンに、自分の名前や、セルフメディアを持っているならそのタイトルを入れて、定期的にチェックするようにしましょう。
検索ヒット件数がどれだけ増えているかによって、あなたの認知度を客観的に測定することができます。
★「ゴーイングコンサーン」
個人ブランドでも、同じです。目先の利益を追うのではなく、長期的スパンであなたというパーソナルブランドをつくり、それを継続させていきます。
★「リブランディング」
◇パーソナル・マーケティングにおいてリブランディングが必要となる状況
①時間の経過や状況の変化とともにブランド価値が失われてしまうケース(外的要因)
②自分の中で新しい方向に進みたくなるケース(内的要因)
◇リブランディングのパターン
①「方向性をまったく変えること」②「ミックスさせること」③「付加していくこと」
【感想など】
本書はレバレッジシリーズから始まり、今やその著作やプロデュースする本が軒並みベストセラーとなってしまうビジネス書界の超売れっ子、本田直之氏の書き下ろし新刊です。
扱うテーマは題名の通りで、かつて

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す
- 作者:ピーター・モントヤ,ティム・ヴァンディー
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 単行本
を、翻訳出版し、また御自身も
でパーソナル・ブランディングを強く訴えてこられた本田氏ですので、得意中の得意分野。
しかし、本書の冒頭部分は意外なカミングアウトから始まります。
2004年のことです。ある出版社のカリスマ編集者に会う機会がありました。
当時の私はまだ著作もなく、いってみれば無名の一ビジネスパーソン。いつか自分の本を出したいと思っていたので、ツテをたどって、面会の時間をとってもらったのです。私は彼にプロフィールを見せたり、自分のやってきた仕事について話したりして、こんな内容の本を書きたいと一生懸命アピールしました。
そのとき、私は彼に言われました。
「ごめんなさい。あなたのコンテンッの面白さが、私にはよく分かりません」
現在の本田氏の快進撃ぶりからは想像もつかないですよね。
ただ、普通ならここでショボーンとなってあきらめてしまうのでしょうが、ここからさらに展開していくところが本田氏の常人とは違うところ。
「無名の個人」が自分ブランドを構築するために、マーケティングのロジックを応用し、市場価値を高めていきます。
そして、本書はまさにその経験に基づく珠玉のエッセンスの結晶といえます。
大不況、就職難、いつリストラにあうかわからない今の時代、この本田氏の経験がわずか1500円で読めるのならめちゃくちゃお得。
それにワタクシ思うのですが、他のテーマのビジネス書と違い、このテーマの本は、どんな職種の人であろうと必ず参考となりますよね。
ワタクシのセルフメディアはこのブログ。
まだまだマイナーなブログだし、書評ブログなんてとっても面倒くさいものなのですが、それでもこれを続けているおかげで著者さんにあえたり、ツイッターでフォローしていただいてつぶやきあえたり、献本していただいたりと何もしていないビジネスパーソンよりは色々な経験をさせていただいております。
ですからセルフメディアを持つことを含めて「パーソナル・ブランディング」、そして「パーソナル・マーケティング」の楽しさ、重要性、そして可能性をぜひ本書を読んで知ってもらいたい。
また、すでに何らかの活動を始めている方にもお勧めです。
ワタクシも今回、ブロガーとして本書を読んで学ぶところや気づきをたくさんいただきました。
本書には39の法則が紹介されているのですが、それぞれの法則に基づき、いくつかワークが用意されているのでそれをこなしつつ読み進めるとさらに深い気づきを得られると思いますので皆様もぜひ実行してみてください。
それで、ワタクシ個人の課題ですが、
「書評ブロガーとしてぶっちゃけどうなの?今後どうしたいの?」
という問題意識(←普段なーんも考えておりません)から読み進めていったのですが・・・。
例えば、
★パーソナル・マーケティングがうまくいっている人の共通点
①自分の進みたい方向が分かっている
②現時点で自分に何が足りないかを理解し、そのギャップを埋める努力をしている
③自分ならではの独自性をつねに意識している
④周囲への貢献をつねに考えている
これを見ただけでショボーンですよ。
もう一度言いますが、「なーんも考えてませんでした、スミマセヌ」状態。
方向?・・・とりあえず経済的にも職業人としても人間としても一流になりたいのですが・・・、漠然としすぎ?
自分に足りないもの?・・・努力、本気度、根性、表現力、読解力、インプット量、アウトプットの質と量・・・あかん、考えれば考えるほど暗くなる。
独自性?・・・弾さんみたいに弾言できないし、聖幸さんみたいな下ネタも得意じゃないし、smoothさんのような自虐ネタも苦手だし、ましてや勉子さんみたいに4コマ漫画は描けないし・・・・なんもありゃしません。
貢献?・・・単なる自己満足なんですが・・・。
えー、気を取り直して
マーケティングの基本、ターゲットの話では
マスマーケットを狙うのか、それともターゲットを絞ってニッチな層から切込んでいくのか。
なお、ターゲットを絞り込んだはいいけれど、そのマーケット規模が全然ないとか、マーケット規模は大きいけれども競合が多すぎるといった事態も考えられますから、ここはしっかりと検討することが必要です。もちろん、自分が何を目指しているかということによって変わってくるでしょう。
ん~なるほど、なるほど
ビジネス書の書評ブロガーというのはニッチではあるものの勝間さんも参戦を嫌がるほど最近は競合も多い分野。
もともと個人的な“読書メモ”として読書感想を書き始めたのでターゲットなどあまり意識したこともなく・・・。
せめて目指す方向性だけでもそろそろしっかり考えていかなければと反省。
また一番おもしろかったワークは「エゴサーチ」 。
グーグルやヤフーなどの検索エンジンに、自分の名前や、セルフメディアを持っているならそのタイトルを入れて、検索してみるというものですが、その結果たるや・・・。
まずはブログタイトルの「一流への道」で検索してみるとヤフーでは4番目、グーグルではなんとなんと1番目に出てくるではありませんか!
「俺ってやるじゃん!」とすっかり気を良くして、今度は「一龍」で検索してみると・・・
まぁ出るわ出るわ、ラーメン屋に焼き肉屋、そして旅館やらお寺さんやら。
結局、ヤフーでは9ページ目にブログタイトルとともに、グーグルでは4ページめにツイッターのハンドルネームでようやく登場
ほとんど名前が出てこないのは、パーソナル・マーケティングの観点からは、あまり好ましいことではありません。組織の内部で評価されているとしても、世間的な評価はまだ皆無ということだからです。
はいはい、おっしゃるとおりまだまだ弱小ブロガーです。
世間的な評価は皆無ですよ。
ちなみに有名どころの書評ブロガーさんのブログタイトルや名前を検索してみたのですが、さすがです。しっかり上位に表示されています。
皆さんもお試しあれ。
なんか色々と厳しい現実をも見せられた結果ではあったのですが、
ともかく、
本田氏によれば、
パーソナル・マーケティングとはパーソナル・ブランディングの上位概念
まだまだブランディングも出来上がっていないワタクシですが、書評ブロガーとして、今後の展開に活かしていきたいと思っています。
もちろんビジネスパーソンはそのキャリアアップに、目指すところがはっきりしている人は夢を実現するために、使えるエッセンスが凝縮されている一冊。
乱世を生き抜くためのまさにサバイバル書
【関連書籍】
人脈本ではありますが、パーソナル・ブランディング、マーケティングに役立つ本です。
本文中に紹介されている本で興味深かったのがこの本
【参考記事】
【女子勉】 【書評】自分の市場価値を高めよう!-パーソナル・マーケティング
【マインドマップ的読書感想文】 「パーソナル・マーケティング」をうまく使う、たったひとつの冴えたやりかた
【ディスカヴァー社長室ブログ】 自分プロデュース術、紳助さんもいいけど、やっぱ本田直之さんでしょう。「パーソナル・マーケティング」 ●干場
【管理人の独り言】
本田直之さんといえば日本とハワイの2か所を拠点に活躍されている方。
そんな本田さんが書いたハワイ本。
かなり旅行ガイドとは違った内容となっています。
ハワイフリークはぜひ。