そうだったんだ。
「P」からではなく、「L」からだったんだ。 納得!
【目次】
序章 なぜ、あなたは「計画」できないのか? シンプルマッピングとPDCAサイクル
シンプルマッピングから生まれる仕事の好循環「サイクル」の発見
「PDSサイクル」とシンプルマッピング 他第1章 人も仕事も成長できる「学習」に始まる 「シンプルマッピング・サイクル」
ステップ1 Learn「学習」がなければサイクルは回らない!
ステップ2 テストとしての、DO「行動」が不可欠! 他第2章アウトプットを前提としてインプットせよ! LDsPサイクル ①学習
シンプルマッピングLDSPサイクルの「学習」(Learn)とは?
「学習」はインプットでもある 他第3章小さなテストを繰り返せ! LDsPサイクル②行動
完壁な行動を目指さない
自分の持ち時間を「見える化」する 他第4章 すべてのものは二度学ぶ LDsPサイクル③評価(仮説思考せよ)
「評価」=二度学ぶこと
「計画」へフィードバックするための仮説思考 他第5章 サイクルを回してスパイラルアップ LDsPサイクル④計画
「仕組み化」を意識して「計画」を立てる
「3カ月」を1つの単位とする 他第6章 さらにマップを使う LDsP『サイクリック・ドキュメント」
〔サイクリック・ドキュメント1〕読書法の学習から、読書法の本の執筆へ
〔サイクリック・ドキュメント2〕資格取得から、超朝活セミナーへ 他
【ポイント&レバレッジメモ】
★シンプルマッピング
A6ノート(文庫判サイズ)を見開きで使い、放射状に書く(マッピングする)ノートの方法。
アタマの中を整理、アイデア発想、企画のまとめ、読書の成果を行動に結びつけることの補助、目標設定と達成のための行動計画の作成、さらにその計画をブレイクダウンするかたちで、時間管理、行動管理に使うなど、汎用性の高い「ノート術」「手帳術」。
◇シンプルマッピングは、右から時計回りに書かれていく
全体を輪の形で「俯瞰」するができる。この循環する輪=サイクルは、従来からのノートの取り方である箇条書きでは決して見えてこない形。
◇始めと終わりが「出会う」「重なる」効果
・もう一度「見直す」「再読する」
・サブテーマ同士の新しい「関係の発見」
★シンプルマッピング・サイクルの「仕組み」と「仕組み化」の定義
・仕組み=「L学習←D行動←S評価←P計画」の新しい4ステップで「仕事の輪(円環)」を描き、実行することが可能な、再現性のある筋道、またはテンプレート。
・仕組み化=知識を仕事に生かせるよう「ノウハウ化して、習慣化する」その筋道を作り定着させること。または新しいテンプレートを作り出すこと。
★「LDSP」
①スタートは「Learn=学習」・・・「学習」を進める入口
◇「同ジャンル多読」
一冊の本の「読書マップ」を書くことです。これを複数作成して比較し、最強の一枚を作るところまで進みます。最低でも同ジャンルの3冊の本を読むことをお勧めしています。
◇「アンテナを立てる」・・・「メモマッピング」と併用して「街を歩いているときにも学習している」状態に
②「DO=行動」・・・PDCAの「チェック」を伴う行動
「学習」に組み込まれた「読書マップ」から導き出された「アイデア」を実行に移してみる。達成実現できればOK。ちょっと違うというチェックが入れば、「学習」に戻ってアイデアも修正していくという、「行きつ戻りつ」が生まれます。
◇小さなテストを繰り返し、その成果を積み上げていく → 行動しながら学ぶ、学習しながら行動する、「とりあえずの計画」で動き出す、そのなかから、本当の計画が出現する
◇「行動」の段階は、小さくテストすることの積み重ね、つまり体験を「経験」に変えて、「使える知識」を獲得する作業。
③「STUDY=評価」
◇「評価」は、「行動」の段階で得られた使える知識を、さらにしっかりと定着させていくフェーズです。使えそうな知識を整理することで、新しい仕組み化を「考え、発想する段階」への助走が始まります。
◇「学習」から「行動」ヘのプロセスを見直し(=レビュー)、より詳しくスタディする・・・知識について「これは使える」「これは使えない」という判断をする、評価するという意味でのスタディ
◇次のステップ「計画」に向けて、ステップ2「行動」で得られたアウトプットから、さらに今後実現していきたいアウトプットは何かを仮説思考しながら、シンプルマッピングしていきます。
④「PLAN=計画」
◇「ノウ八ウ化」された知識を、「習慣化」することがステップ4の「計画」が持つ大きな役目の一つ
◇仕組み化=知識を仕事に生かせるよう「ノウハウ化して、習慣化する」その筋道を作り定着させること。または新しいテンプレートを作り出すこと。
◇「四半期マップ」・・・「3カ月」を単位とする「四半期」ごとの計画を立てていく。3カ月という単位は、個人から生まれる計画にとっても実は、考えやすく、コントロールしやすい単位
◇2つの「計画」からの展開
①2回目の「行動」フェーズに直接移行
②「計画」から、新しい「学習」のステップに進む
【感想など】
本書はワタクシの長年の疑問にしっかり答えてくれました!
勝間さんの本を読むまでフレームワークという言葉さえ知らなかったワタクシ。
いい年のオッサーンになるまで呑気に仕事をしてきた証拠ですが、「ビジネス書で学んだことを実践しなければ書評ブロガーの名がすたる」ということで「PDCA」サイクルも仕事やプライベートで意識して使ったりもしていました。
でも、どうもうまくいくときと、途中でサイクルが止まる、あるいは最初から進まないときがあるのですよ。
で、後から考えてみると、得意分野、経験や知識がある分野では「PDCA」サイクルがうまく回るんです。
ところが、全く知識や経験のない分野のことだと最初から行き詰ってしまう。
つまり「P=計画」ができない。
そこでどうするかというと、これまた多くのビジネス書や自己啓発書でおなじみの「まず行動せよ」「小さな一歩からでも踏み出そう」ということで何も考えずに「D=行動」に移してしまう。
しかしうまくいくはずもなく、ようやく「L=学習」し始める。
実はこのブログがいい例で、ブログのことなど全然知らないのに(今でもよくわかってませんが)、「とにかく始めてやれ!」とばかりに何の計画も戦略もないまま始めたから、最初の半年はコンテンツも固まらず、アクセスもほとんど0。
あまりにアクセスがないので「これではいけない」と思いはじめ、やっと色々なアルファブロガーさんのブログを読んで回ってTTPしながら自分の“型“を模索しつつ読者の反応をみる。
つまり「PDCA」の「P」をとばして「D」からスタート、うまくいかないから「L」へ、ちょっとその分野のことが分かってきたから「P」にもどって再スタート、ということをやってたわけです。
何とも効率の悪いことをしていたものです。
ちなみにこれからブログを始める方はまずこの本を読まれては
最初にちょっと「学習」しておけばそれだけでかなり効率が上がったものを、ずいぶんと遠回りしてました。
へたに「PDCA」サイクルを知ったがために妙な呪縛にかかっていたような気がします。
そうですよね、知らない分野はまず下調べの「学習」ですよ。
この下調べの「学習」の方法はこちらがオススメ
これに気がつくことができただけでも本書を読んだ甲斐があったというものですが、本書を読んでもう一つ気付きをいただきました。
それは「サイクル」という概念。
「LDSP」でも「PDCA」でもサイクルを回してスパイラルアップしていってこそ初めて真価を発揮する。
「1周目のゴールは2周目のスタート」なのですね。
「LDSP」の最後の「P」は2周目が上昇したものとなるための「P=計画」となるようにしなければならないということを2つ目の大きな気づきとしていただきました。
ともするとワタクシの場合、「終わりよければすべてよし。はい終了!」で1周だけで終わったり、だらだら同じところの周回をなんども繰り返しているだけの状態に陥ったりしてしまいがちなのですが、これからは1周ごとの「P」に気をつけたいと思います。
また、本書はそのための様々な「マッピング」の紹介とその連携の仕方を詳しく説明もしてくれています。
「シンプルマッピング」を有効に使って人生を「スパイラルアップ」したいあなたに、オススメします。
【関連書籍】

いつでもどこでも「脳の集中モート゛」を高める シンプル・マッピング最強ノート術
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A6ノートで読書を超速化しなさい―たった一週間でプロフェッショナル! ビジネス書をお金に変える魔法のノート術「シン
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- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
【管理人の独り言】
自転車乗りとして一言本書に物申す!
本書25pの自転車の写真。
GIANTのクロスバイクのようだが、パンクしてません?
特に後輪。
ぺちゃんこなんですけど。
GIANTのR3に乗っているワタクシとしてはこの写真は複雑・・・ちょっと悲しい。
以上、本書の内容とはあまり関係のないところでツッコミを入れてみました。
ご紹介ありがとうございます。
わたしもこの「LDSP」のアイデアが浮かんだ時に、長年の疑問がとけた気がしました^^
勝間さんの本と一緒に読んでもらえると、ブログ戦略にも大いに役に立つと思います。
自転車の写真、すみません(^^;
松宮義仁 様
コメントありがとうございます。
「LDS」が助走で「P」からあとが大きなジャンプというイメージでしょうか。
いかに助走をしっかり走るかというところがポイントなんでしょうね。
大きな気づきをありがとうございます。
ちなみに自転車の写真は自転車乗りにはちょっと気になるところ。
本の内容がよいだけに残念だったかなぁ。