こんにちは、一龍(@ichiryuu)です。
片岡鶴太郎氏の著書がなかなか良かったので簡単に紹介したいと思います。
なにも定年後の生活だけでなく、現代を生き抜いていくためのヒントとなる本だと直感的に感じました。
今回は本書の中から特に印象に残った部分を、50代から本気で遊ぶポイントとしてピックアップしました。
50代から本気で遊ぶポイント
★魂が歓喜しているかどうか
世間一般の価値観なんて一切無関係。社会的に尊敬されるとかお金が儲かるとか、そうしたこともまったく関係ありません。ただ、自分の魂が歓喜しているかどうかが、これまでの私の人生を方向づけてきました。
★シード(種)に気づく
自分の心の中にある芥子粒のようなシードの存在は、心を澄ませておかないとなかなか気づくことができません。
理性や意識とはまったく別のところで根源的に燃え上がってくるシードの存在ほど、大事なものはないと私は思っています。
★魂が歓喜しないと陰気臭くなる
家庭持ちの男性の中には、生活の安定のためにはこのままでいるのが一番、家族を養うために一定収入を得なければいけない。そういう気持ちに囚われている人も少なくないでしょう。
しかしそうなると、意に沿わない仕事も引き受けざるを得ません。
意に沿わない仕事でも家族のために歯を食いしばって頑張るのが人生。それが当たり前だと思っている人も少なくないでしょう。
そうやって、いつの間にか自分が本当にやりたいことから遠ざかって、魂の歓喜しない状態が続いてしまう。表情も陰気臭くなってしまう 。
★心の声と対話する
「ようやく分かったよ、話を聞こうじゃないか。一体、何なんだよ」
(おまえ、このままでいいのか? こんな醜い体をした汚れのお笑いタレントのままで。今死んだらこのままの自分が永遠に残るんだぞ? それで本当に満足か? おまえの人生、このままでいいのか?)
「……違う、そう思っちゃいない」
(じゃあ、本当は何がしたいんだよ)
「もっと自分を律して、自分の実力で、自分の求める人格として、男として生きたい」
(そうか、じゃあどうすればいいと思う?)
このように心の声と対話して、ようやく霧が晴れ、気づかされました。
仕事もお金もあって仲間もいるけれど、自分の魂は全然歓喜していない。だからこんなにも空虚で不安な気持ちに毎日苛まれているのだ、と。
そしてこう思ったのです。 「どんなに小さな河でもいい、たとえ獣道でもいい。自分の道を探そう 」
感想
◆シード(種)を育てる
とにかく片岡鶴太郎さんといえば芸達者のイメージ。
僕はひょうきん族世代なので、お笑いのイメージが強いですが、俳優でもあり、書や画、そして最近ではヨガもされているという活躍のフィールドの広さは驚きです。
本書を読んでよくわかったのは、趣味の域ではなく、それこそどの分野にも本気で取り組んでいること。
しかも大変な努力家であること。
ここが、なにも定年後の暇な生活をどう生きるかというところにとどまらない、本書の深さを見せつけられるところです。
今僕も自由な生活や働き方に憧れてこのブログを書いているわけですが、それを実現するには答えはこれしかないんですよね。
本気でやること。
本気で取り組むこと。
すると道ができる。
そしてその道を進めばまた出会いがある。
結局コレなんですね。
本書の最後に片岡さんがこの言葉を書かれています。
「汝の立つところ深く掘れ、そこに必ず泉あり」
好きを極めよ!
我が道を行こうとすれば、これしかありません。
そして、その道を発見するためにシード(種)を育てましょう。
まずは種を見つけ、大切に育てること。
そこに泉があるのです。
目次
序章 “ものまね”からスタート
1章 62歳、まだまだやりたいことだらけ
2章 画家として立つ
3章 「思い」を「実行」に移す
4章 どうやって身を立てるか
5章 自分の魂を喜ばせるために何をするか
6章 新たなことをはじめる勇気
関連書籍
片岡鶴太郎氏監修の本。