おはようございます、一龍です。
今日ご紹介するのは「世界の果てまでイッテQ!」でおなじみのイモトアヤコさんの著書、 「イモトの元気の素 88の言葉」 です。
毎度毎度危険なロケで、「この娘すげぇ」「ここまでやるか」と感心してしまうイモトさん。本書では「なんでそこまでやるの?」「なんでそこまでできるの?」の謎が解けます。
今回は、とんでもない無茶ぶりにも危険なロケにも体当たりで挑戦するイモトアヤコさんを支える88の言葉から、かっこいい!共感できる言葉をピックアップしました。
ビジネスパーソンも胸に刻んでおきたい言葉たちです。
イモトアヤコが頑張れる言葉たち
★「はい。」 どんな無茶振りにも、まずは”Yes!”
どんな無茶振りに対しても、もはや反射的に、私はいつも「はい。」と返していたように思います。そして、そのお陰で今があるという実感もあります。もちろん考えるのをやめている、という意味ではありません。体験しなければ、それが本当に良いか悪いかは分からないじゃないですか。
まずは挑戦しなければ、学びはありません。恥をかいたり苦い思いをするのはキツイですが、そうやって覚えたことは絶対に忘れないと思っています。
この言葉、たぶん日本全国の社長さんが「うちのにも聴かせたい」と思うでしょうね。
最近はブラック企業の問題とか、社員の心の病の増加とか諸々の事情があって、一般的なビジネスシーンにおいて無茶振りしにくい環境になっています。
でも、若いうちにいろいろ無茶振りしてもらって経験を積むのってすごく大事です。
それにそれが本当に「ムリ」かどうかやってみないとわからないじゃないですか。
どんな無茶振りにも「まずは挑戦」。
この姿勢が自分を成長させます。
★「It’s my job!」 日本人にこれ以上の動機はありません
よく「なぜ、こんな危険な挑戦ができるのか」と言われてるのですが、それはもう「It’s my job!」(これが私の仕事!)以外にありませんよ!どうしてもやらなきゃならない事柄は、「仕事だから」で乗り切るのが一番ってもんです。
本書を読んで一番かっこいい!と思った言葉です。
いやぁ、イモトさんかっこいいです。
「これがオレの仕事だから」というフレーズには、短い言葉ですが「覚悟」や「潔さ」が詰まっていますよね。
この言葉をサラッと言って難題をこなせるかっこいいビジネスパーソンになりたい。
★「文句を言うのは、挑戦した人の特権」 意見表明はハッキリと。「無理」と「無茶」は違います!
成功率の低い無茶振り(難しいから無茶ぶりなんですが・・・)に挑戦すれば、それゃあ失敗することだってあります。精一杯努力をしてもダメだったから、全力で「無理だよこれ!」って文句を言ってやりましょう。無茶な挑戦をしたからには、それをいう権利があると思います。
これすごく共感できます。
実際に挑戦した人、やった人にしか発言する権利はありません。
こういうことを言うと自分でもオッサーンになったなと自覚しますが、最近の若手に「ムリ」というのが口ぐせかと思うほど軽々しく使う人が増えました。
無茶を回避するために愚痴をこぼしても、自分の心象が悪くなるばかり。かっこ悪いですから何も良いことはありません。
本当にイモトさんの言うとおりで、「難しいけどやってみます!」と言えば、「手伝ってあげよう」とも思うし、いろいろな人が応援してくれます。
とりあえずやってみる。
これ仕事をするうえですごく大事だと思います。
やりもせずに愚痴を言うのは無能の証明でしかありません。
★「2回目からは断ってOK!」 最初から断ることさえしなければ大丈夫
食わず嫌いはダメ、という意味です。好き嫌いは、挑戦してみなければハッキリとは分かりません。まずは「断る権利を手に入れるために挑戦する」くらいの気持ちで飛び込んでみてはいかがでしょう。
イモトさんはバンジージャンプは苦手ですがスカイダイビングは楽しかったそうです。
やってみないとわからないものってたくさんあります。
最初から「ムリ」「できない」は人生の幅を狭めますよね。
まぁ、マダガスカルゴキブリは絶対食べたくありませんが。
★「もうダメかと思ったとき、そこからがスタートだ!」 根性は「あとちょっと!」の壁を超えるためにある
私が思うに「限界だな」と思う瞬間は、体のリミッターが働いた時で、実際の限界はもうちょっと先にあるものです。リミッターの範囲では解決できない壁にぶつかったときは「ここからがスタート!」と、根性を呼び起こすのです。
バイクのタンクにはリザーブタンクと言って、ガス欠になってもコックをひねるとあと2リットルぐらい残っている燃料を使うことができる仕組みがあります。
ここでいうリミッターというのはまさにリザーブタンクを使うかどうかのタイミングのこと。
学生時代にかなりスパルタの運動部を経験した人が強いのは、このリミッターの位置がわかっていて、リザーブタンクにはどれくらい燃料が残っているかを経験的に知っているんですね。
自分の限界を知っているんです。
危険なのであまり何度も経験しないほうがいいですが、自分のリミッターを知る経験は一度しているとすごい強みになります。
★「女性が仕事をするうえで大事なことは、女として仕事をしないこと」 チームに性別なし。仲間に溶け込むのが最優先!
私がロケに行くときは、ディレクターさんが行き詰まったら一緒に悩みます。それがチームであって、チームにあるのは個人が果たすべき”仕事”だけ。テレビに限らず多分どの業界も、性別の意識が、チームの維持にプラスの影響をあたえることはない。フラットにいることが大事なんだなぁ、と思います。
今まで何人か女性の上司に仕えましたが、皆さん「男には負けません」オーラなど全く無く、だれとでもごく自然体で接してくれる方たちでした。
ですからこちらも女性か男性かは意識せずいろいろな意味でフラットにお付き合いでき、気持ちよく仕事ができました。
しかも、フラットでありながら女性特有の細やかな気遣いもできる方たちばっかりで、はっきり言って男性上司より気持ちよく仕事ができたと思います。
この性別の意識をフラットにする、自然体で接するというのはすごく大事ですね。
だって仕事の良し悪しはチームメンバーの相乗効果で決まりますから。
★「カン違い万歳!」
イモトさんは子供の頃、「SPEEDみたいになりたい」と思うあまり、「自分はSPEEDの一員だ」と思い込むまでになったいたそうです。
でも、強い憧れは”努力の原動力”になります。この思い込み精神のおかげで今があるのは間違いありません。残念ながらSPEEDには入れませんでしたが、珍獣ハンターにはなれました。少しだけ想像とは違う形ですが、同じ芸能人になれたので、これはアリです。何かを目指すときは「カン違い万歳!」が役立ちますよ。
SPEEDと珍獣ハンターはだいぶ違うと思いますが(笑)、それでも多くの人々を楽しませ、夢や勇気を与える仕事であることには違いはありません。
どんなに頑張っても無理なものがあるのはわかりきってます。
僕にもあこがれの人はたくさんいます。
でも、イチロー、スティーブ・ジョブズ、ダニエル・クレイグといった人達にどう努力してもなれるはずはありません。
しかし「カン違い」を燃料にして走り続ければ、ちょっと違っても今とは違う何処かへたどり着けると思います。
はたからどう思われようと関係ありません。
「カン違い万歳!」です。
★「おひとりさま最高」 ”おひとりさま”で美しい40代を目指すイモトアヤコ(30)
高校生の頃は他人と一緒にいないと不安になっていたというイモトさん。
仕事を始めてからはマイノリティーであることが不安でなくなったそうです。
もちろん皆で楽しいことを共有することも素晴らしいのですが、1人で何かを楽しめるともっと世界が広がる気がします。1人時間をどれだけ充実させることができるかが大人への第一歩なのかと。学生の頃は1人で京都や海外へ旅行にいくなんて寂しいし考えられなかったのですが、今ではどこへ行くにもふらっと1人で行ってしまいます。
理想を言うと、「おひとりさま」「皆さま」が8対2くらいだと素敵かなぁと思う今日この頃です。
チームや仲間と一緒に何かを楽しむ、達成するのは素晴らしい経験ですが、自分だけの世界をもっていることは大切なことだと思います。
一人でないと経験できないこと、一人のほうがインプットの効率の高いことって絶対ありますもんね。
フットワーク軽く、一人の時間でどんどん自分の世界を広げられれば、「皆さま」時間もきっと充実してくると思います。
だって自分の世界をもっている人ってとても魅力的ですから。
感想
僕はテレビを見ないのですが、「イッテQ!」は子どもたちが好きでテレビをつけているので僕もつい見てしまいます。
なかでも一所懸命観てしまうのがイモトさんのコーナー。
これお世辞でも、今回のエントリーのために言っているのでもなくて本当のこと。
特に僕も登山の経験があるので登山のシリーズは本気になって見てました。
経験者から言わせてもらえば、あれは命にかかわる絶対にやってはいけない無茶ぶりですよ。
事故がなかったからいいようなものの、高高度だと救難ヘリも飛べなくなりますから一つ間違えば大惨事になります。
それを挑戦するんだから、もうそれだけで「この娘すごいなぁ」「体張ってるなぁ、というか命張ってるなぁ」と思ってしまう。
こんな命に関わる無茶振り、一般企業だったらキング・オブ・ブラック企業ですよね。
普通の人ならすぐに辞めます。
で、どうしてこの娘はメンタルが強いのだろうと思っていましたが、今回本書を読んで納得しました。
まずはどんな無茶振りにも「はい。」、そして「It’s my job!」。
このふたつの言葉がすべてを物語っていると思います。
先述しましたが、職場で「はい。」と言う前に「ムリ」という人がなんと多いことか。
「ムリ」かどうかなんてやってみないとわからないのに。
一般の職場なんて、イモトさんへの無茶振り以上のものなんてまず無いですよ。
特に若いうちは「断る力」なんか絶対に身につけてはいけません。
そんなことしたら下手をすると、気が付くと経験値が少ないから仕事のできない、頼れない先輩になっています。
とにもかくにもまず、「はい。」。
失敗しても挑戦したという事実は残ります。
そして挑戦した者だけに与えられる特権、次の挑戦権が与えられます。
挑戦し続けることがビジネスパーソンのリミッターを上げていきます。
「It’s my job!」と涼しい顔をして難題をこなせる、そんなかっこいい職業人になりたいですよね。
本書は日経BP社、東城様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
まえがき
第1章 自分をアゲる言葉たち
第2章 聞いた、読んだ 肝にある大切な言葉たち
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