おはようございます、この半年、グーグル先生の偉大さを思い知った一龍(@ichiryuu)です(勉強しなかったなぁ)。
さて今日は、タイトルからしてかなりキャッチーですが、中身も「おお!」と思ってしまう「売れる名言集」を集めた販促本をご紹介。
著者は楽天市場のショップ・オブ・ザ・ベストイヤー「ベスト店長賞」を受賞した方だけにネットショップ関連の販促術も見逃せません!
【目次】
はじめに あなたを「売れない」地獄から救う40の言葉
第1章 「お客」をガッチリつかむ7つの言葉
第2章 「商品と売り場」を魅力的に変える6つの言葉
第3章 「キャッチコピー」を磨く5つの言葉
第4章 「チラシ・広告」の効果を上げる7つの言葉
第5章 「販促企画」で人を集める5つの言葉
第6章 「ネットビジネス」でしっかり稼ぐ4つの言葉
第7章 「商売の真理」に気づく6つの言葉
読むだけですぐに売れ出す40の言葉 一覧
【ポイント&レバレッジメモ】
★客の言うことを聞く店は潰れる。
売り手側は、お客さんの要望は無視してもいいが、お客さんの要望を”上回る”という努力をしなくてはいけないのである。<中略>
お客さんの要望を上回ったところに、初めて「お金を払ってもいい」という付加価値が生まれるのだ。
★新規客には「お金」を。常連客には「愛」を。
お試しセットや特別割引など価格面で”お得”を打ち出したキャンペーンを展開して、まずは”買ってもいいかな”と思わせることが、新規のお客さんに商品やサービスを買ってもらう、条件ということになる。<中略>
しかし、新規のお客さんが常連のお客さんになり、お店や商品を”大好き”になったら、今度は”お金”から”愛”のサービスに切り替えていかなくてはいけない。
常連になったお客さんは、商品やサービスを気に入っている以上に、お店やスタッフに対して、深い愛情を持っている。<中略>その深い愛情に応えるためには、やはり売り手側も深い愛情で返さなくては、お客さんは満足してくれない。
★お店をリニューアルしたいなら、お客もリニューアルしなさい。
新しいお客さんを基準として、新しいコンセプトと経営方針で売り上げを伸ばしていくことを考えなければ、根本的な「客質」が変わらないので、結局、リニューアル費用だけが無駄になって、何も変わらないまま終わってしまうのである。
リニューアルという販促を軽く考えている人が多いが、じつは「過去のお客さんをすべて捨てる」という強い覚悟がなければ、やってはいけないリスクの高い販促なのである。
★一番大きく書くのは「電話番号」、一番小さく書くのは「会社名」。
チラシなどの販促物を制作したら、迷うことなく、電話番号を大きく掲載したほうがいい。大きく電話番号が掲載されていると、お客さん側にも”これは電話をかけて問い合わせをするサービスだ”ということが、すぐに伝わる。
つまり、明確に次の行動を指示させることができるので、お客さんが「買う」という行動に対して、アクションを起こしやすくなるのである。
★今の検索エンジン対策は、「正直者」と「努力」を裏切らない。
検索エンジン対策を成功させるためには、まず何を心がければいいのか。
それは”グーグルに嫌われないこと”である。<中略>
最近は不正だと思われるサイトはグーグルが徹底的に検索結果から落とすようになり、昔のような検索エンジン対策業者が使うテクニックで、自分のホームページを意図的に検索結果で上位に表示させることが難しくなったのである。<中略>
狙いたい検索キーワードに対して、お客さんが望んでいるコンテンツをしっかりと制作して、確実に被リンク数を増やしていく手法が、もっともグーグルに好かれる検索エンジン対策になったのだ。
★「やりたい仕事」は儲からないが、「やりたくない仕事」は必ず儲かる。
みんなが憧れる「やりたい仕事」や「楽しそうな仕事」というのは、必ず儲からないようにできている。<中略>多くの人が「やりたい仕事」や「楽しそうな仕事」というのは、参入障壁が低くなってしまい、簡単にも儲からない仕事になってしまうのである。<中略>
新規のビジネスモデルを考える際は、自分の「やりたいこと」を考えるのではなく、多くの人が「やりたがらないこと」をベースにして考えていかなければ、儲かるビジネスにはならない。
【感想など】
最初に40紹介されている「売れる名言」を、ザーッと読んでみたのですが、とにかくインパクトのある、ショッキングな「売れる名言」ばかり。
たとえば、「客の言うことを聞く店は潰れる」とか、「おまけ企画は99%失敗する」とか、「やりたい仕事は儲からない」とか・・・
正直「えっ?」って思うものが多かったのですが、各項目を読み込むと、納得。
そして、目からウロコがボロボロ落ちました。
たとえば上記の「客の言うことを聞く店は潰れる」という名言。
普通、「お客様は神様」、可能な限りお客の要望に応えるのが使命だとわたしたちは思い込んでいますが、
お客さんの要望は叶えてあげても、売り上げには何もプラスがない
と著者にかかればバッサリ、それよりも
お客さんお要望を”上回る”という努力をしなくてはいけない
そうですね。
今調子のいい企業さん、ディズニーにしても、アップルにしても、顧客が求める以上の感動を与える会社ですもんね。
客の要望にはいはいとこたえる暇があったら、客の想像をこえるサービスを考えろと。
また、「富裕層は狙うな」というのも「えっ?」って思いますよね。
新規事業を考えるとき、お金持ち対象の商売が儲かると思うじゃないですか。
ところが、
めったなことではお金を使わない、手強い消費者
が、お金持ちの正体。
逆に、
富裕層よりも、お金を持っていない普通の人たちのほうが、じつはお金使いが荒く、簡単な販促で商品を買ってしまう
というのです。
たしかにお金持ちほどお金にシビアでしょうから、その人たちに商品を買ってもらうのはかなり大変な労力が必要となるでしょう。
こういった、商売に関する”思い込み”や”勘違い”を、論破してくれる、そして普段の営業の中で自分では気づかない視点を与えてくれるところが、本書の読みどころとなります。
また、後半部分ではネットショップに関する「売れる名言」が。
ワタクシも当ブログでは売り上げは弱小ですがアフィリエイトをしているわけで、興味深く読ませていただきました。
特にグーグルに関しての記述は思うところ多々あります。
昨年の秋ごろから、どうも FC2さんがグーグルに嫌われたらしく、またアルゴリズムの変更もあったようで、PVが激減。
それにともなって売り上げも激減する事態になり、
グーグルに嫌われないこと
という言葉の重みを実感しました。
ネット上であろうと商売の基本は同じで、今後はますます正直にコンテンツをつくり続けていくということが検索エンジン対策になるということなので、SEOの技術的なことがわからないワタクシにとってはありがたいことなので、今後も良い本の紹介記事を書き続けていきたいと思う所存。
自分の方向性に道を示してもらえたのもよかったかなと。
すべての商売に携わる方、販促に悩んでいる方、必読の一冊です。
本書は日本実業出版社編集者の滝様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
同著者の既刊本を紹介。
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販促のキホン、売れる販促アイデア、キャッチコピーの作り方―121のノウハウを1冊に凝縮。