こんにちは、連休もコツコツ自炊の一龍(@ichiryuu)です。
3連休ですね。
ワタクシは、初日の今日はゆっくり休養日にあてています。
こういうとき、文具好きにとっては、パラパラとめくっているだけで楽しくなる本をご紹介。
美崎栄一郎さんのデジタル文具本です。
そして、いつもの如く、気になったデジタル文具を色々ピックアップしました。
気になるデジタル文具紹介【文具本】美崎栄一郎(監修)『デジタル文具術』玄光社
【目次】
はじめに
初心者でもすべてのツールが丸わかりデジタル文具図鑑
Chapter1 メモ・ノート術
Chapter2 スケジュール・タスク管理
Chapter3 データベース構築術
Chapter4 名刺整理・管理術
Chapter5 チーム活用術
Chapter6 個性派スマホ周辺アイテム
【ポイント&気になるデジタル文具&感想など】
監修はこの方
当ブログではすっかりおなじみの美崎栄一郎さん。
アナログもデジタルも両方面に造詣が深い、本書企画にはこの人以外にいないだろうという方です。
★初心者でもすべてのツールが丸わかりデジタル文具図鑑
そもそもデジタル文具とは何ぞやというところから
1 デジタルとアナログをつなぐツールのことを指す。スマートフォンと連携した文具を総じて「スマホ文具」と呼ぶこともある
2 スマートフォン類を文具のように使うためのアプリやサービス。従来アナログ文具が担ってきた役割を代替し、かつ効率を高める効果もある。
ということです。
ワタクシ自身は本の自炊はやっているものの、文具に関してはほぼ100%アナログ派。
それはこれまでのデジタル文具が、今ひとつアナログとデジタルのお互いのよさを連携しきれていない、またはスムーズさがないと感じていたから。
しかし、技術は日進月歩。
本書を読むと、「もう十分使えるぞ」というのを感じます。
★Chapter1 メモ・ノート術
まずは、メモ・ノートから。
ショットノートのような紙に書いたものをデジタルデータとして取り込むタイプがかなり普及していますが、ブログで長い文章を書いているワタクシとしては、写真を撮ったりとかなしで、もう最初からデジタルでガシガシ書きたい。
で、気になったのがこちらのガジェット。
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KING JIM デジタルメモ「ポメラ」 DM100クロ ブラック (2011/11/25) キングジム |
スケジューラーや辞書機能も付いているが、メインはキーボードを使っての文書作成。場所を選ばず作業でき、長期にわたって執筆する長文作成などに向く。
あとのページでも登場していましたが、美崎さんも持ち歩いて執筆に使っているのがこれ。
iPhone・iPadの外付けキーボードとしても使えます。
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SHARP 手書き電子ノート WG-N10 (2013/01/18) シャープ |
一見するとタブレット風の外見だが、付属のスタイラスペンで液晶画面に書いたイメージ(モノクロ)を本体内に保存することに特化している。
まさに電子ノート。
タブレットのノートアプリにも同様のものがありますが、起ち上げの手間や手軽さを考えると、魅力的。
そして、手書きでありながらそのままデジタルデータになるのがこちら。
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ぺんてる 【airpenPocket++】 デジタルペン iPhone/iPad対応 Bluetooth2.0 EA6 (2012/05/11) ぺんてる |
データ送信のための装置を手持ちのノートにクリップし、ペンで筆記するというスタイルを取る。そのため、情報を一つのノートに集約したい人にも向いている。お気に入りのノートを使いながら、必要なときだけデジタル化すればよい。
以前から発売されていましたが、iOSにも対応したということで、iPhone・iPadユーザーは要チェックです。
ただ、ちょっとお値段が張りますね。
そして今回最も驚いたのがこちら
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Livescribe Sky 2GB Wi-Fi Smartpen – 米国保証 – 並行輸入品 () Livescribe |
専用ノートに書いたメモだけでなく、メモを取っている間の自分や相手の超えも録音され、メモデータも音声データも
Evernoteへ自動同期されるというもの。
筆記具としての感触や、通信速度にまだ物足りないところがあるようですが、取材や商談の場でこれは便利だと思います。
★データベース構築術
デジタルの優れた点は物理的なスペースを必要としないことと、検索性。
大量の資料・本・名刺などなどのアナログデータをデジタル化して保存するためのツールもどんどん進化しています。
まずは自炊ネタ
◇裁断
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カール事務器 ディスクカッターA4サイズ対応 丸刃40枚裁断(2往復) ブラック DC-210N () カール事務器 |
特筆すべきはカットライン(裁断位置)の視認のしやすさ。集光式紙押さえ板を採用することで、カットラインが光って見えるような仕組みになっている。これにより細かな調整が可能になった。一度にコピー用紙40枚を裁断でき、W360×L490×H80mm/2.6kgとコンパクトながら、A4までのサイズに対応。安全にも配慮されている。
200ページある標準的な単行本の場合は、何度かにわけて裁断しなければならないが、薄い雑誌であればこの裁断機で十分。
なにより、安全性の高さとコンパクトさが魅力。
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ダーレー Durodex 自炊裁断機 200DX () ダーレー・ジェーピーエヌ |
ハンドリングの良さと痛快な切れ味に定評がある。一冊丸ごとズバッとバラせる裁断幅約18mmは非常に頼もしく、ちょっとしたすきまに縦置き収納ができるサイズ感も魅力(収納時のサイズはW400×D340×H170mm/9.8kg)。刃の研磨などのメンテナンスパックも用意しており、本格的に使いたい人には間違いない一台だ。
ワタクシが使っているのはこの古いタイプ。
ハンドルを固定して縦置きできるというのもいいが、何と行っても魅力は裁断幅18mmという点。
今使っているものは裁断幅15mmで、「あともうちょっと薄かったら入るのにww」という本が多いのです。
この3mmの違いは劇的に作業量を減らしてくれるはずです。
◇スキャン
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FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500 (2012/11/30) 富士通 |
スタイリッシュなボディデザインも特徴的なこのジャンルのデファクト的モデル。使い勝手が練られたユーティリティといい、Wi-Fi接続といい、この分野のリーダーに恥じないモデルだ。
以前の主流モデル、ScanSnap s1500(ワタクシも使っています)の後継機。
もともと性能には定評がありましたが、さらに25%スピードアップしたり、重送も改善されている。
いずれこちらに買い替えるつもりです。
そして今最も注目を集めているスキャナーがこちら
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富士通 ScanSnap SV600 FI-SV600 (2013/07/12) 富士通 |
非接触型のドキュメントスキャナーなので、裁断機を使うことなく、綴じられた本をそのままスキャンすることができる。ページめくりを自動的に認識する機能などもあり、高価な本や貴重な本の自炊に向いている。
本を裁断する必要がないことと、A3サイズまで読み取りできるのはかなり魅力。
ページは自分でめくらないといけないので、大量にスピーディーにデータ化することには不向きですが、ぜひ一台ほしいと思っています。
★名刺整理・管理術
さて、増え続けるアナログデータで、管理が非常にい面倒といえば、名刺ですよね。
名刺の管理技術はアナログ時代から色々提唱されてきましたが、これこそ検索性の優れたデジタルの得意とするところでしょう。
問題は、紙の名刺データからデジタルデータへの変換でしたが、いいガジェットが続々登場しています。
前述のScanSnap iX500があれば、大量の名刺を一括デジタル化できて一番おすすめですが、かなりお値段高価。
もっと安価で名刺をデジタル化できるツールを紹介。
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カール事務器 スマデポ MB-10 (2013/03/21) カール事務器 |
スマデポを使えばiPhoneと名刺を固定して位置合わせができるので、一度でキレイに撮影できる。<中略>そうして撮影した名刺は1000枚まで本製品に収納しておくことができ、名刺整理器として非常に便利。50音別のインデックス8枚と未撮影の名刺などの分類に便利な×マークのインデックス1枚が付属しているので整理もしやすい。
これは要するに、名刺整理ボックスの上にiPhone用の名刺撮影台が付いたもの、ということですね。
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サンワダイレクト 名刺スキャナー 名刺管理 スキャナ 名刺整理 スキャナー 400-SCN005 サンワダイレクト |
名刺を挿入するだけで簡単にデジタル化できる機器。1枚わずか3秒でスキャンでき、名刺の情報もデータ化してくれる。名刺の情報は付属ソフト「WorldCard」で住所録として管理でき、名前や会社名、役職などのキーワードから検索できる。
イメージとしてはPCにつないで使うカードリーダーの名刺版といったところでしょうか。データの書き出しにも対応していて、他の名刺管理アプリへの対応もできる模様。
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キングジム デジタルメモ名刺ホルダー ピットレック B/プレミアムホワイト ZeePlan |
もらった名刺をその場でデジタル化して閲覧できるデジタル名刺ホルダー。名刺を固定してシャッターボタンを押すだけでデジタル化できるため使いやすい。名刺情報のQRコード化も可能。
名刺撮影と閲覧に特化したコンパクトデジカメといった感じ。
★個性派スマホ周辺アイテム
最後に、個性的、あるいは便利なスマホやタブレットの周辺機器をご紹介。
まずはタッチペン。
タブレットの魅力の一つに手書き入力があります。
が、どうしても指先だけでは太すぎる。
あるいは手が邪魔で入力中の画面が見えづらいなどといったことがあります。
それを解消するのがタッチペン。
以前はあまり種類がなかったのですが、ここへきて使用目的別に細分化されはじめています。
高精度、多機能などなど使用目的によって多種多彩になってきましたが、アナログのボールペン同様、選び方のポイントは”書き味”です。
本書では6本のタッチペンが紹介されていますが、その中から気になったペンを紹介。
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Adonit Jot Touch 4 Bluetooth 4.0搭載筆圧対応スタイラスペン レッド JOTT4-RD (2013/05/24) Adonit |
先端に可動式の透明な円形ディスクが付いており、それをペンの要領でスライドさせる。USBポートで充電するバッテリー式でBluetoothを利用した筆圧感知機能や、ペンを持った手が画面に触れても反応しないパームリジェクション機能を装備。
プニョっとした半円球のペン先が主流のタッチペンの中で、透明な円盤がペン先がかなり異色な1本。
かなり機能的にも高機能のようだ。
要チェック!。
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プラチナ 多機能筆記具 ダブルアクション C3 センシースマートペン ブルー BWBT-2000#56 () プラチナ |
黒、赤、青の回転式3色油性ボールペンに導電繊維を使用した静電容量式タッチペンを組み込んだ。独自の形状技術で網込まれた導電繊維はタッチミスを軽減し、文字入力アプリやイラスト作成アプリなどストレスフリーで入力できる。
実際のところ、職場で一番よく使う3色ボールペンにタッチペン機能がついているこのモデルが実用度では一番高いかと。
さて、おおとりはスマホ周辺面白グッズを
◇スタンド
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ボリス フォンスタンド (レッド) () アントレックス |
自分と同じくらいの大きさのスマホを一生懸命に背負いながら、余分なケーブルを捌く、なんとも愛らしい姿のスマホスタンド。
これは二宮金次郎さんを思い出させますね。
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各種 スマートフォン 対応 食品サンプル スタンド (ホットケーキ) () ハミィ ストラップヤ |
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各種 スマートフォン 対応 食品サンプル スタンド (チーズバーガー) () ハミィ ストラップヤ |
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各種 スマートフォン 対応 食品サンプル スタンド (いくらこぼし) () ハミィ ストラップヤ |
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各種 スマートフォン 対応 食品サンプル スタンド (トロ、エビ) () ハミィ ストラップヤ |
この他にも各種あります。
職場のデスクにコミュニケーションのネタとして置いておくのもいいかも。
◇ケース
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★ iPhone5専用 ★耐衝撃ケース! 【PureGear】 PX360 Extreme Protection System for iPhone5 Black ピュアギア アイフォン5 ケース ブラック () PureGear |
ハードプラスチック製ケースにカラビナホールが付いているのが特徴で、バッグなどに取り付けて持ち運びできる。スタンド、レンチ、オープナーとして使えるユーティリティーツール、両面保護フィルム付き。
エレガントなiPhoneは、アウトドアシーンではちょっと華奢に感じます。
ガッチリガードしたい人向け。
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SoftBank au iPhone 5 専用 バインダー iPhone5 ケース カバー (縦型/ブラック) () ハミィ ストラップヤ |
スーツのポケットやカバンに引っ掛けたり、ネックストラップと組み合わせたりすれば落下防止に最適。メモ帳はもちろん、名刺を挟んでも利便性抜群!?
これ、正直カッコ悪いけれど、iPhoneの大きさってちょうど名刺サイズのメモ帳のバインダーとしてピッタリなんですよね。
たぶん便利で重宝すると思います。
◇わざあり
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Logitec 【iPhone5にも対応】 タッチペン型Bluetoothヘッドセット スマートホン・タブレットPC対応 ブラック LBT-MPPHS01BK (2012/05/17) ロジテック |
本体にスピーカーやマイク、音声調整ボタンが搭載されており、Bluetoothに対応したスマホや携帯との接続でハンズフリー通話が可能。ペアリングしているスマホに着信があった際に、バイブでお知らせしてくれる機能も。
普段スマホはカバンの中という人でも、胸ポケットにいつもペンをさしている人は多いはず。
そういう人にこのペンはおすすめ。
ただ、ペンを持って通話を始めたときの周りの反応が気になります(笑)。
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フレキシブルケーブル(Android用)充電 ケーブル(Android 充電器) くねくねケーブル Lightning(ライトニングケーブル)│USBケーブル│PC接続│金属 () イーグルジャパン |
金属製のUSBケーブル。丈夫なジャバラになっており、好きなように形を変えてその姿のまま固定できる。狭いデスクの上を有効活用したい場合や車の中での使用に最適だが、時には写真や動画撮影の三脚代わり、なんて利用も可能。
これは使い方次第で色々面白いアイデアが出てきそう
◇これから化けそうなデジタル文具は?
以上、気になるアイテムを紹介してきました。
他にも本書にはたくさんのアプリが紹介されていたのですが、今回は割愛。
データをデジタル化するのに特化したモノを中心に、デジタルツールを紹介させていただきました。
今回本書を読んで印象的だったのは、アナログとデジタルの障壁がどんどん低くなっているといういこと。
もっと言い換えれば、アナログとデジタルの融合が進んでいるということでしょうか。
その一番象徴的なのはデジタルペン。
手で紙に書きながら、即デジタルデータに変換できる。
これこそまさにアナログとデジタルの融合ですよ。
人類が文字を持って以来、つまり有史以来、細長い棒状のもので、手書きで記録をするという行為は、粘土板や絹布や紙といった、筆記対象の変遷はあるものの、基本動作は全然変わっていません。
もはや完成されているといえるでしょう。
デジタルペンや他のペン型の多機能ツールは、今後の技術革新で驚くような新製品が登場する余地がまだまだあるように思います。
ただ人類は、まだまだしばらくはというか、未来永劫完全に”紙”を捨てることはないと思われます。
(材質は変わっても紙状のものに文字などを記録する行為はなくならない)
となると、紙のデータをデジタル化する技術の切磋琢磨がまだまだ続くことでしょう。
しばらくはこの分野がデジタル文具の大きなウェイトを占めるんじゃないかな。
(ワタクシとしては、本を裁断せずに一冊をポンッと機械に入れると、勝手にスキャンしてくれるスキャナーが欲しいです)
ウェラブルPCへの流れでさらに進化が加速する?
さて、どんどんデジタル文具が面白くなってきていますが、現在のところデジタルデータを活用する方法、つまり閲覧する方法はスマホなどのタブレットが主流です。
しかし、今後はGoogleグラス、腕時計型端末などの登場が示唆しているように、身につける端末がどんどん実用化されていくでしょう。
特にGoogleグラスは面白い存在。
メガネですからね。
資料を読みながら同時にデジタルデータ化するとか、現場で見たものをどんどん写真データとして報告書に添付して送信とか、ワークスタイルそのものを変えるかもしれません。
Appleはずっと腕時計型の端末を発表する噂がありますし、今後どんなデジタルツールやそれらと連携したデジタル文具が登場するのか、今後この分野は目が離せません。
本書は玄光社、平山様より献本していただきました。
ありがとうございました。