<楽天ブックスはコチラ> 『このビジネス書を読め! ビジネス書大賞 2011』
先日発表された「ビジネス書大賞」
その結果や著者・編集者インタビュー、そして推薦文を掲載した本書を今日はご紹介します。
とくに最後のビッグスリー鼎談はビジネス書に関わる人は必読ですよ。
【目次】
ビジネス書大賞2011開催にあたって
ビジネス書大賞2011受賞作決定!
ビジネス書大賞2011受賞作
総合順位BEST9
一次選考BEST10
生中継!最終選考会
大賞『ストーリーとしての競争戦略』
大賞『もし高校野球部のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
最優秀著者賞『働く君に贈る25の言葉』『そうか、君は課長になったのか』
ベスト翻訳ビジネス書賞『20歳のときに知っておきたかったこと』
ビジネス書大賞全ノミネート書籍 推薦の声
[特集]デール・カーネギー 『人を動かす』『道は開ける』
私たちが選ぶビジネス書の名著
[緊急対談]これからの日本を救うビジネス書とは
【ポイント&感想など】
1.ビジネス書大賞2011 受賞作
もうすでにビジネス書大賞の受賞作は当ブログでも速報としてお知らせしましたが、あらためてご紹介。
★大賞
大賞は2作品

ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者:楠木 建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
両作品とも文句なしの受賞だと思います。
が、両作品ともワタクシ読んでいないという・・・。
ですので中身に関しては触れようがないのですが、『もしドラ』に関して言うなら、ビジネス書とは縁のない読者層まで開拓したという点でやはり功績は大きいですよね。
さて、興味深かったのはそれぞれの著者さんと担当編集者さんのインタビュー。
それぞれどういう狙いがあって両作品が誕生したのかという話が非常に面白い。
こんな“ストーリー”があったとは。
なお、ワタクシがずっと岩崎夏海さんって女性だと思っていて、お写真を見て絶句したことはナイショです。
★最優秀著者賞 佐々木常夫さん
総合順位ベスト9に下記の著書2冊が入り、著者単位での得票数なら1位となるこれも文句なしの受賞。
『そうか、君は~』はワタクシにとっても非常に勉強になった作品で、推薦させていただきました。
仕事に対する姿勢も説かれているので、この春入社したフレッシュなビジネスパーソンにも読んでほしい本です。
一流への道:高い志を示せ!【書評】佐々木 常夫(著)『そうか、君は課長になったのか。』(WAVE出版)
★ベスト翻訳ビジネス書賞
これも文句なしの名著です。
2次審査時にワタクシが1位投票させていただいたのがこの本。
推薦文にも書いたのですが、この本は起業志望者への大学での講義がベースですが、随所に“人生への贈り物”といえる珠玉の言葉がちりばめられていて、人生の指南書的な読み方ができる本。
起業云々関係なく広く読まれてほしい名著です。
一流への道:あなた自身に許可を与えよう【書評】ティナ・シーリング(著)『20歳のときに知っておきたかったこと』(阪急コミュニケーションズ)
2.ビジネス書大賞 全ノミネート書籍 推薦者の声
全ノミネート作品と、それぞれの推薦者の推薦文が掲載されています。
出版社の方、書店員さん、ブロガー、書評家等々80名ほどの方たちの推薦文を一挙に読む機会というのは珍しく、特に書店員さんのコメントや推薦している本は面白いですね。
作り手、売り手、読み手のそれぞれの視点の微妙な違いが興味深いです。
それに、皆さん少ない文字数でその本の良さを的確に表現されていて、書評ブロガーとしては推薦文の方も勉強になるような・・・。
さて、ここでワタクシが推薦した本をご紹介。
今回、審査への参加を打診され、正直「ワタクシのような弱小ブロガーが参加していいの?」と思ったのですが、ビジネス書好きにとっては光栄なこと。
喜んで参加させていただきました。
で、選書にあたってのルールが 「役にたった、気づきがあった、おすすめしたい」ビジネス書3冊 ということだったのですが、まずは自分なりに基準を決めようと。
それで考えたのが、
①あくまで自分目線。自分自身に「役にたった、気づきがあった」本で、他の人に「おすすめしたい」本であるかどうか
②特定の業種にだけ有効な本でないこと。広く業種を越えて読まれるべき普遍性を持っていること。
③売れ行きと、著者の有名無名は考慮しない。
などでした。
そして推薦したのが以下の三冊
言わずと知れた「ツイてる!」の一人さんです。
この方はその存在自体がいまの日本では希有。
独特の軽妙な語り口が魅力で、話の内容は多少スピリチュアルなところもありますが、中卒たたき上げで億万長者という実績は説得力ありますね。
著者横山さんはビジネス書作家としては無名の新人。
しかしこの本の内容は、ワタクシが昨年読んだビジネス書の中でも“人生指南の書”としてトップクラスのクオリティ。
今の経済状態において、この本こそビジネスパーソンが読むべき本だと思います。

人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ
- 作者:奥野 宣之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本は、そもそもビジネス書なのか?という疑問も無きにしも非ずですが、昨年ワタクシが最も影響を受けた本かもしれません。
と言うのも、本書の影響でライフログノートを書きはじめたのですが、ビックリするぐらい沢山の気付きを得ることができるようになりました。
自分のことって自分ではよくわかってないもんですね。
多くのビジネスパーソンがライフログの習慣をもたれることで、この国全体に良い影響が出ることを願って推薦させていただきました。
3.私たちが選ぶビジネス書の名著
一次審査では上記の3冊のほかに
2009年10月以前刊行のすべての日本人著者、海外翻訳の書籍を対象に、これまでに読んだすべてのビジネス書のなかから「わたしのベスビジネス書」1冊を選ぶ
という部門もありました。
そこでワタクシが考えたのは
「仕事のテクニックやハウツーものではなく、生き方自体に影響を及ぼすような本」
「深く人生に関わるような本」
でした。
結果、推薦したのがこちら
ディスカヴァー社の干場社長も「ニーチェの言葉ってビジネス書だったの???」とおっしゃっているように、ワタクシもその疑問をもっていたのですが、やはりいいものはいい!ということで推薦させていただきました。
感謝感激!
さて、このコーナーで推薦されている本は、審査員の方々のいわば“座右の書”。
いずれ劣らぬ名著がズラリと並んでおりますが、ワタクシの知らない本で買ってみようかと思ったのは
TravelBookCafeの松尾さん推薦
橋本大也さん推薦の
ん~、まだまだ知らない名著がたくさんあるなぁ。よし、ツイてる!
なお、受賞作とこれらの本を合わせてブックフェアも展開されるとのこと。
書店で見かけたらぜひご覧ください。
きっとあなたの“座右の書”が見つかると思いますよ。
さて、最後に 土井英司さん、干場弓子さん、上田渉さんの三人によるビジネス書鼎談が掲載されています。
このコーナー、本当に興味深いし、ビジネス書好きにはたまらない面白さ。
一応、干場さんと上田さんはいろいろ微妙な立ち位置があるのか、発言がかなり控えめ。
そのせいか、3人の鼎談と言いつつ、実質土井さんの独壇場となっているのですが、さすが元カリスマバイヤーにして日本一ビジネス書を売る男。
凄まじいまでのビジネス書に対する分析力は、「ビジネス書の売れ筋分析から世の中をこんな風に解析できるのか」と感服いたしました。
そして、2011年に求められるビジネス書のキーワード。
これは本書に直接当たって欲しいのですが、なるほどね、さもあらん!って感じです。
出版社さん必見ですよ。
【管理人の独り言】
さて、今日ご紹介した本では受賞作が勉子さんの4コマで紹介されています。
女子勉ファン必見。
ワタクシも勉子キャラ大好きなのですが、勉子キャラの密かな楽しみ方に“コスプレ”があるの気がついていました?
ん~、なんだろうこの違和感(笑)
野球ユニフォームはめっちゃ似合ってるのですが・・・。
あっ、また勉子さんに怒られるw