「電車の移動時間ぐらいは寝かせてよ」、「混んでるのに何もできないよ」という言い訳をして、通勤時間をムダにしていませんか。
通勤時間や移動時間を上手に使えば、資格試験の勉強だって、読書や映画鑑賞だってできるのです。
そして、人とのつながりも・・・。
まずは本書を読んでみてください。
きっとできることが見つかります。
【目次】
まえがき
Chapter1 通勤中の乗り物で出来る仕事
Chapter2 移動空間・時間を上手に使う
Chapter3 出張前、出張中、出張後の仕事
Chapter4 通勤時のもろもろ雑学
あとがき
【ポイント&レバレッジメモ】
★読書通勤を習慣化するための仕組みづくり
◇朝、家を出る前に本を選ぶ
2~3冊の本を表紙の見える状態で置いておきます。この中から朝、家を出る前にどれか1冊を選んで持参するということです。<中略>
朝、本を選ぶという行為により、結果として、その時に一番読みたいと感じている本を持って行くことになるので、読みたいというモチベーションが上がります。<中略>
そして本を選ぶのは、できるだけ家を出る直前が好ましいです。というのは最後に入れると出しやすい位置にあるからです。出しやすい位置にあることが、実際に車内で本を読む際の抵抗感を下げるのです。
◇ホームの上から読み始めることを意識する
1番のチャンスはホームに着いたのに目の前の電車が行ってしまったようなシーンです。乗り遅れて非常に残念なのですが、この時こそ本を読むチャンスです。この場所では乗客の押されません。だからこそ確実に本が読めます。そしてこの位置で読んでいるうちに電車がくれば、視線を本に落としたままの平行移動で通勤電車の乗ってしまえるわけです。混雑した通勤電車で本を取り出して読むという行為には意外とおっくうになりがちですからね。
◇付箋ドックをつくっておく
また、電車で本を読みながら面白いと思ったときに、私はすかさず付箋を貼るようにしています。しかし、付箋を取り出すという行為も、実はかなり面倒くさい。でも、これをしていないと後から探して読み返すのはもっと面倒なのです。<中略>
そこで私がやっていることは付箋ドックです。書店でもらうしおりに付箋を貼った付箋ドックを仕事の暇な時に作っておくのです。それを必要量用意しておいて積読本にあらかじめ入れておくだけです。
★重要記事だけを見る新聞の折りたたみ方
新聞を半分に折った状態で一面を表にします。その後、新聞の一番真ん中のページを開きます。折り目を付けた線に沿って少し切り込みを入れて一気に破ります。少し紙面を扇型に開くような感覚で割くとカッターやハサミを使わないできれいに割けます。<中略>
実は、新聞からざっと情報を読み取るには、奇数面だけを雑品Googleするとよいのです。記事の構成上も左の紙面に目を引くようにつくられています。<中略>新聞の場合は、情報に重きを置いていますので、左側に情報である文字や重要な記事が載りやすいのです。そういうわけで全面広告は、右側ページに載ることが多いわけです。
さて、半分に切った新聞の読み方です。半分に切れていますので、新聞を両手で持ち、新聞の上半分を倒すように読み進めます。最初が〇〇新聞という新聞タイトルのあるページ、そのあとは3面です。そう、奇数ページの上部分だけが読めますね。つまり、新聞を読む量が1/4になっているわけですが、実際はこの部分だけで新聞のほとんどの情報が詰まっています。
★通勤・移動中に活用して面白いアプリ
iPhone用アプリはコチラ Articles – Sophiestication Software
iPad用アプリはコチラ Articles for iPad – Sophiestication Software
ウィキペディアの中の情報をランダムに表示してくれるのですが、自分の知らない知識やちょっとだけ知っている知識がキーワードを打ち込まなくても出てくる偶有性が楽しい。<中略>
最近だとキーワードやリンクを巡回してネットを見ることが多くなっているので、こういう偶然の出会いがあるアプリなら、自分の知らない意外な知識が入るのです。
★移動エスカレーターで垣根を取り払う
数名で移動しているときには、何かを話していることが多いわけですが、エスカレータートークが実はお互いの距離を縮める上で非常に役立ちます。というのは、エスカレーターという道具は、身長差を縮める道具として使えるからです。
私の身長は180㎝なのですが、背の低い人と上りのエスカレーターに乗る際は、先に私より背の低い人に乗ってもらいます。そうすると、エスカレーターの間だけ相手の顔と自分の顔の距離が縮まります。<中略>
降りるときは、先に乗ってしまうようにすれば、振り返れば話すことができますし、そのままであればしゃべらないでも平気です。
★電話は歩き中、メールは電車から、と使い分ける
徒歩ルートの通勤時におこなうことを決めているのは電話です。歩きながら、電話をすることは誰でもできるはずです。
最初に貴社時間を決めている場合は、徒歩で歩く距離によって時間がわかると思います。その時間を相手に伝えておけば、通勤で帰宅途中の指定した時間帯に相手から電話がかかってきます。<中略>
メールを移作業は、パソコンからやったほうが速いわけですが、何か仕事のお願いをする場合は、相手の反応を見ながら進めるほうがうまく行きますから、電話を使った方が効率的です。ただし、電話は電車の中ではしづらいわけです。
逆に、歩きながらのメールは難しいわけですが、電車の中ではメールは簡単です。通勤のエリア(手段)ごとに、得意・不得意があるので、その地の理をうまく生かして仕事をこなすわけですね。
★レンタカーはハイブリッド車を選び、満タン返しにはこだわらないでOK!
借りるのはハイブリッドカーです。レンタカーは最後にガソリンを満タンにして戻せという決まりがありますが、満タンにしないでメーター数で試算して最後にレンタカーショップで支払うこともできるわけです。実はこちらの方が効率がいいのです。というのは、慣れない土地でガソリンスタンドを探すのは意外と面倒ですし、ガソリンの値段の安い場所もわかりません。また、空港周辺などのガソリンスタンドはちゃっかり高い値段を提示してくれていますので、あえてそこで入れるくらいならば生産しちゃった方が楽だし安いのです。
★ホテルで自宅と変わらないPC環境をパッと構築
◇ジョイント式テーブルタップ
無印商品、ジョイントタップ・5個口472円、延長コード473円
どうもホテルの設備は今のデジタル化社会を反映しきれていないので、100Vのコンセントの数が少ない。1個か多くても2個。<中略>
このアイテムがあるだけでケーブルが届かないからコンセントの場所にあわせて、変な格好でホテルで仕事をするという苦行から逃れられるのです。
◇ロッカールームシューズ
[アディダス] adidas ロッカールームソックス () adidas(アディダス) |
誰が使ったかわからないホテルのスリッパではなく自分のアイテムで快適なスタイルをつくるのです。<中略>自宅では靴を履いて仕事をしませんのでリラックスして仕事ができるわけですが、履いていないような気分で履けるので室内履きにオススメなのです。
◇モバイルルーター
Logitec 11g/b準拠 無線アクセスポイント 150Mbps USB給電 LAN-W150N/AP (2010/02/24) ロジテック |
ビジネスホテルでは有線LANのケーブルでインターネットができますが、iPhoneやiPadも高速な回線で使った方が便利ですから、自分でホテルの部屋を無線LAN環境にしてしまうのです。ルーターを有線LANケーブルにつなぐだけなので10秒もあれば完成です。
【感想など】
みなさんは通勤時間をどのように活用されていますか?
できるだけ眠って睡眠不足を補ってる?
音楽を聴いている?
いろいろな過ごし方があると思いますが、
本書にも
1日1時間の通勤でも1年では240時間にもなるのです。勤務時間が8時間としたら、30日分の仕事ができる時間なのです。ムダに過ごすか意識して過ごすかで1年後はずいぶん変わってくるはずですよね。
とあるように、通勤時間というのは長いスタンスで見ると、我々の人生でかなりの時間を費やすことになります。
この時間をただ眠ったり音楽を聴くだけで過ごしてしまうのはあまりにもったいない。
そこでお勧めしたいのが本書。
スーパーサラリーマンこと美崎栄一郎さんの新刊です。
こういったノウハウ本はネタが命ですので、かなりネタバレ自重させていただきましたが、さすがはサラリーマンの本業の傍ら、数多くのセミナーや勉強会を主宰され、著書も多数出版し、全国を飛び回って講演もこなすかたの通勤や移動時間の活用法は記された本書は、そりゃもうネタ満載。
通勤時間が長い人はもちろん、出張が多く、しょっちゅう飛行機や新幹線での移動をしている人は必読です。
まず気になったのは読書ネタ。
ワタクシは、人生で電車を使って通ったのは大学生のとき(片道1時間)だけでしたが、電車ではずっと本読んでました。
しかし、ホームで電車待ちのときから本を読むことはなかったなぁ。
ここまで徹底していたら読書時間も毎日数分は多くとれたのに・・・。
ちなみに、移動中の読書を習慣づける技のひとつに“本を取り出しやすいところに入れる”というのはワタクシも同感です。
これは通勤用のカバンを選ぶ時から注意するといいですよ。
ベストなのは、カバンの外側にA4サイズの書類が入るぐらいのポケットのあるカバン。
これだと単行本なら縦向きに2冊。
文庫、新書なら3冊はいります。
美崎メソッドでは、朝出かけるときに1冊選んでもっていきますが、ワタクシも含めて飽き性の方は、ジャンル・系統の違う本を2,3冊持ち歩くことをオススメします。(重いですが・・・)
まぁ、どっちにしても思い立ったら1秒で読書体制になれる準備が大切です。
さて、美崎本といえば、文具にしろデジモノにしろツールに目が行ってしまいがちですが、ワタクシが読んでほしいのは、”コミュニケーションに関するハウツー”。
ほんとうによく考えておられるなぁと、感心しきり。
本書を注意深くみていくと、メール術・電話術から、エスカレータでの高低差を利用した距離の縮め方、ホテルフロントとのやりとりやタクシードライバーとの会話まで、これすべてコミュニケーションハウツーなんです。
考えて見れば、勉強は自分への投資ですが、チャンスを運んできてくれるのは人間です。
知識や資格の合格証書ではありません。
とすれば、コミュニケーションも未来の自分に対する投資(←損得勘定みたいで、あまりこういう考えはしたくないが)ですよね。
しかもスマホの普及で、そのハードルはすごく低くなっている。
昔、ワタクシが学生だったころは携帯もポケベルすらもない時代。
電車での時間の使い方の選択肢は本当に少なかった。
だから、ひたすら本を読んでいたのですが、現代においては通勤時間の一定時間をコミュニケーションに時間をとるべきなのかなって考えてしまいました。
時代は変わり続けてるなぁ。
ただ、本書で唯一残念な点が。
それは日本の就労人口の大部分を占めるであろう自動車、バイク(自転車含む)を運転して通勤している人の通勤時の仕事術や勉強術がなかったこと。
といっても、さすがに運転中にできることといえば“耳”を使ったインプット、つまりオーディオブックやポッドキャスト、あるいは英会話のCD聞くとかぐらいしかないでしょうね。
もしこの分野で画期的な勉強法が出たら、すぐに飛びつきます!
美崎さん、開発して~
【関連書籍】
移動時間にiPadを使い倒したいならこの本
まだ書影はありませんし、発売も10月22日と先なのですが、iPhoneを使い倒したい方ならコチラがオススメ
【管理人の独り言】
今日ご紹介した本の83ページに
余談になりますが、自家用車のガソリンを入れるとき、どうして2円くらいの違いが重要に感じられるのかが不思議です。50リットル入れたとしてもその差額は、100円程度です。ちょっとジュースを買ってしまえばなくなってしまう金額です。100円くらいだと結構無駄使いしているはずなのですが、なぜかガソリンの場合だけ皆さん、「あの店が安い」とか言って行列するんですよね。なぜなんでしょうね。
という美崎さんの疑問があります。
ワタクシがお答えいたしましょう!
もちろん100円倹約するために並ぶ人もたくさんいると思いますが、それだけが理由じゃないのです。
すでにガソリンスタンドはガソリンの価格競争では限界に到達していて、田舎では生き残れないガソリンスタンドがどんどん廃業に追い込まれています。
そんな厳しい競争の中、ガソリンの値段はもう下げられなくなったので、他の付加価値でお客を呼び込むスタンドが増えています。
ワタクシがよく行くスタンドは二つ。
ひとつはポイントカードがたまると併設するスーパーの商品券が出るんです。
だから“ポイント3倍デー”に並んででも満タンにする。
もう一軒はガソリンが他より2円安いうえに、洗車機も最新鋭(ブラシが普通のと違う)でしかも100円(他はだいたい200円)。
給油と洗車をいっぺんに済ませたい時にコチラを使います。
たぶん、どこの地方も似たような感じだと思いますよ。