早いもので今年も来年の手帳を選ぶ季節になりました。
ビジネス系の雑誌も、いよいよ手帳特集のシーズン開幕です。
そして、そのトップバッターは「PRESIDENT」です!
が、そのオススメ手帳がかなり質実剛健だったので、ちょっとメモ代わりに記事を残しておきます。
オススメ手帳がかなり質実剛健だった件【手帳特集】「PRESIDENT」 2011年 10/31号(プレジデント社)
仕事運を呼ぶ 2012年版「優れモノ手帳」大図鑑
このコーナーでは手帳の様式ごとに何冊かオススメの手帳を紹介しています。
その中から書く様式に1つずつご紹介。
★ウィークリー式 能率手帳1普及版
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12 能率手帳1普及版(黒) () 日本能率協会 |
開発から60年余のロングセラー。月曜日始まりの均等割で、横軸に時間目盛りがつく。「右のフリースペースは、会話で得たヒントなどを書くと後で振り返りやすい」と愛用者の齋藤孝さん。ノートページは無地、罫線、方眼の3パターンに分かれ、内容で書き分けできる。
”3色ボールペン”の齋藤先生もご愛用の、ウィークリータイプの定番中の定番。8時から12時までの時間目盛りがついているので、通常時間帯の勤務の方なら職種を選ばない万能選手です。
★バーティカル式 伊東屋オリジナル24時間手帳/strong>
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12 オリジナル24時間手帳 発砲塩ビ 黒 () イトウヤ |
24時間フルに時間管理ができる伊東屋オリジナル手帳。8時から18時のビジネスタイムは濃い色で示されて目に入りやすい。1週間は均等割で、日曜日の予定までしっかり書き込めるのもポイントだ。夜勤がある人や海外との連絡など時差のある仕事に就く人に最適。
時間目盛りが24時間タイプの手帳は、たくさんありそうで実は少ないです。
月間ブロック+ホリゾンタルのページもあり、かなり便利。
勤務時間が不規則な人におすすめ。
★マンスリー式 ペイジェムB6マンスリー1、2
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12 ペイジェムB6マンスリー1(ブラウン) () 日本能率協会 |
ペイジェムシリーズは、能率手帳のカジュアルライン。その中で、ビジネスマンに愛用されているのがこのタイプ。大きめサイズでも薄型だから携帯しやすく、スケジュール欄もゆったりして複数の予定が無理なく書き込める。開きやすい月別インデックス付き。
マンスリー2のシリーズは明るい色のカバーで女性にもおすすめ。
★デイリー式 マークスEDIT
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12DR-ET05-WH/2012マークス手帳【B6変型デイリー】Storage.it by EDIT/ホワイト () マークス |
昨年登場の1日1ページダイアリーは、ページの左端にもうけられた24時間の時間軸でスケジュールを管理。ドット罫のフリースペースはイラストや図表も書き込みやすい。下部にはToDoリスト用の記入欄も。イタリア製ポリウレタンカバーは手触り滑らか。
時間目盛りが24時間であること、ドット罫のフリースペースがあるなど、かなり使い勝手の良さとカスタマイズできそうな雰囲気が漂っていて、ワタクシ惹かれます。
★スマホ連動タイプ コクヨS&T
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ノ-CA92B ノートブック CamiApp A6 B罫 40枚 (2011/09/07) コクヨ |
コクヨS&Tの「CamiApp」は、手書き文字をスマートフォン上でデータ化できるメモパッド。無料の専用アプリを起動して撮影すると、自動で傾きやゆがみを補正。最大7種類に分類でき、編集も簡単。
このページで紹介されている手帳は「薄くてスマホと一緒に持ち運びが便利」、という理由で紹介されているだけで、本当の意味でスマホと連動するわけではないのでお間違えなく。
唯一、上記のコクヨS&Tがスマホに取り込むことを考えて作られている手帳です。
ただ、これも、メモパッドやノートと言った方がいいものですのでご注意を。
各種サイズが用意されているのは高評価!
【感想など】
いよいよビジネス雑誌で手帳特集を組む季節になりました。
当ブログで取り上げる第1弾は「PRESIDENT」。
そして、内容の方も、ただ単に手帳を紹介するだけでなく、PRESIDENTらしいワンランク上の特集となっております。
例えばこちら
特集最初は エラくなる手帳 残念な手帳 と題して、キリンビール、TDK、SECOMなどなど一流企業のトップの方々の手帳の使い方が実物写真とともに紹介されています。
手帳の使い方は完全アナログ派、デジタル派、そしてハイブリッド派とそれぞれ個性的なんですが、さすがに一流企業のトップの方々。
手帳に何を書くのか、時間の管理方法など読むと参考になることが多いですね。
それに、 美人秘書が明かす「ボスの時間管理」のウラ側 なんてコーナーは、これぞPRESIDENTといえる記事ではないでしょうか。
でも、「ただ羨ましいなぁ」で読んではだめですよ。
ワタクシ実はこのコーナーの秘書さんのスケジュールの予測方法やバッファーのとり方といった時間管理術が一番参考になったように思います。
考えてみれば、社長さんより秘書さんの方が時間管理に関してはプロですもんね。
PRESIDENTの特集といえば”アンケート調査”もお約束
今回も
「年収1200万vs400万」840人調査 「グズの大忙し」は、なぜ貧乏人生の始まりか?
といった過激なタイトルですが、かなり如実に違いが出ているので面白いですよ。
また、解説の下川浩二さんの
年収1200万円以上で「デジタルとアナログの両方を併用している」人の割合が多いのは、それが合理的だからでしょう。例えばiPhoneにはさまざまなビジネス用アプリが用意されています。年収が多い人ほど仕事の量が多く、内容も複雑ですから、必要性にかられてそういうものを利用しているということは容易に想像できます。一方、年収400万円台に「手帳を使っていない」人が二割もいるのは、ルーティンワークや単純作業が中心なので、わざわざ書き留めておくことがないからかもしれません。
といった身もふたもないズバズバ感も壮快(?)。
ただ、このコーナーはよく読み込んで分析すると”できる人”とはどういう人なのかというのが浮き彫りになります。
自分の至らない部分を確認するという意味で、要精読!
ここでは
NHK「ニュースウォッチ9」キャスターの 大越健介さん
ベレフェクト代表取締役で、著書
がベストセラーになった、太田彩子さん
プラネットファイブ代表取締役で、当ブログでも紹介した著書
がベストセラーになった、田中和彦さん
の3人が、手帳の選び方、ITとの使い分け、商談の時間のとり方、細切れ時間の活用法等々、それぞれが経験上編み出してきたメソッドを公開してくれています。
このなかで、外回りがメインの営業さんなら、太田さんのメソッドがかなり参考になるのではと。
一例をあげると、太田さんの細切れ時間の活用法は”ToDo仕分け”だそうです。
で、面白いのはそのToDoをどこでするかという場所のマークを一緒にに入れるというもの。
例えば「誰かに電話する」というToDoには「移動中」マークをつけて、歩いているときに電話をする。
マークはほかに「オフィス」や「自宅」などのほか、時間を表す「出張先の朝」とか一分以内に片付くものにつける「easy」などもあります。
これは使えるメソッドだ。
さてさて。
こういった、仕事に直結したメソッドもあわせて紹介されているので、単なる手帳特集というよりはかなり深い内容となっております。
そして、そのぶん、オススメ手帳のセレクトもかなりビジネスライクなものとなっています。
オフィスに持っていって、会議中にテーブル上に広げても大丈夫(?)なものばかり。
正直言って面白みには欠けますが、しっかりビジネスシーンに照準を合わせた質実剛健なセレクトだったのがPRESIDENTらしい特集でした。
おそらく近日中に日経アソシエも手帳術をぶつけてくると思われ、そのときにそれぞれの雑誌のカラー後外を比較するのも面白いかもしれません。
まずは今年の手帳特集の第1弾として、手帳選びの参考にしていただければよろしいかと。