
図解1分ドリル この一冊で「読む力」と「書く力」が面白いほど身につく! (プレイブックス 907) (青春新書PLAY BOOKS)
- 作者:知的生活追跡班
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 新書
目からうろこのビジネス裏技から、「あれ、これどっかで見たぞ」というハックまで。
ビジネスハウツーがてんこ盛りの本書。
まさしくこれは「ビジネス裏技の宝石箱や~」
【目次】
第1部 「読む力」が面白いほど身につく!
STEP1 「読解力」―――みるみる知識が頭に入る読み方の鉄則
STEP2 「集中力」―――効率が上がる、やる気がUPする読書法
STEP3 「速読力」―――誰よりも早く理解するテクニック
STEP4 「情報収集力」――有益な情報を素早く見極める技術
STEP5 「情報整理力」――頭の中をすっきり整理するコツ
STEP6 「裏読み力」―――新聞、広告、メール・・・書き手の心理の読み方第2部 「書く力」が面白いほど身につく!
STEP1 「ノート力」―――思考力がグングン高まる書き方のツボ
STEP2 「メモ力」―――アイデアがドンドンひらめくメモの取り方
STEP3 「手帳力」―――仕事の効率が上がるうまい使い方
STEP4 「企画力」―――必ず通る企画書の書き方の秘密
STEP5 「文章力」―――「伝わる」「読ませる」いい文章の黄金法則
STEP6 「手紙・メール力」――人間関係がうまく回りだす魔法のルール
【ポイント&レバレッジメモ】
■「読む力」
★電車の中が「充実した読書タイム」になるちょっとした工夫
玄関の靴箱の上に常に「電車で読めそうな手軽な本」を数冊置いておくことだ。そして出かけるときに、適当に手を伸ばして1冊バグに入れる。こうして、まずは「本を携帯する」という習慣を身につけていくのだ。
★“つまみ食い読書法”
読書が苦手という人にオススメしたいのが、自分の居場所すべてに本を用意してみるという方法だ。例えば自宅のベッド、トイレ、リビング、会社のデスク、さらには通勤かばんの中などに本を用意しておく。もちろんすべて内容やテーマが異なる本でいい。
そして、立ち寄った場所で少しずつページをめくる。いってみればいろいろなところで本の“つまみ食い”をするのである。
★「読む気にならないもの」こそ「自分に必要なもの」
心理学的に「嫌い」という感情は、その人にとってはすでに意識している対象なのである。本当に興味がなければ目にもとまらないはずなのに、苦手だと言って遠ざけるということは、そこに自分が目をそむけたくなるもの、言い換えれば弱点が潜んでいる可能性があるのだ。
つまり、苦手なものをあえて手に取って読んでみることで、自分の世界や価値観をぐっと広げることができるのである。さらに、なぜ自分はそれを苦手と思っているのか、冷静に考えることもできる。
★お金をかけずに効率的に「多読」をする裏ワザ ⇒ 図書館の活用
一つの書棚にある本を順番に読んでいけば、それだけで一つのテーマに関する「多読・濫読」をしたことになる。
ある意味で図書館とは「多読・濫読」をするための便利な施設だと考えることもできる。
★「著者プロフィール」にこそ本の本質が隠されている
どんな本にも、たいていは著者のプロフィールが紹介されている。プロフィールには、筆者の名前や性別、生まれた年はもちろん、学歴や職歴、他の著作物などが紹介されている。これらを読むことで、どんな立場から書かれているのか、どんな経験に基づいて書かれた本なのかが分かる。
★本の中身をすぐに知りたいなら「あとがき」を先に読め
あとがきにはその本の総括的な内容が端的に書かれていることが多く、場合によっては、その本を読むための指針にもなるのである。<中略>
また、あとがきには、「大まかなアウトラインを知りたい人」が対象なのか、「より深く学びたい人のための本」なのか、といった筆者が読んでもらいたい読者層についても書かれている場合がある。ここを読めば、自分が求めている内容の本かどうかがひと目でわかるのだ。
★「1分」でいい本を選ぶ技術
著者のプロフィールを確認する。次にあとがきを見て、目次を見る。最後に本文をざっと眺める。この順番が上級者の本選びのテクニックなのである。<中略>その間に気になる言葉が数回出てくれば、読む価値はあるとみていい。後は表紙の雰囲気、タイトルなどから最終的に判断してもいいだろう。
★「しおり」の意外な使い方
用意するのは、3,4センチ幅に細長く切った無地の厚手の紙を数枚。これを本に挟んでしおり代わりにして、読書中にメモ用紙として使うのだ。
本を読みながら、そのページの要点をまとめてメモしたり、浮かんだアイディアなどをどんどんしおりに書き込んでいく。そうすれば1冊の本を読み終える頃には、たくさんの書き込みがされたしおりが何枚も溜まることになるのだ。
このしおりは、再度読み返すときの参考にもなるので、読み終わっても本に挟んだままにしておこう。
【感想など】
リアル書店で、タイトルの“「読む力」と「書く力」”というキーワードに条件反射してなにげなく手に取った本書。
しかし、パラパラと内容を見てビックリ!
まさしく本書は“「読む力」と「書く力」”に関するビジネス裏技の宝石箱や~状態でした。
で、「これなに?HACK本?」と疑問を持ってあちこちページをめくっていたら、発見。
この本の編者、知的生活追跡班の紹介に
あらゆる最新情報の肝心なところだけを、即座にお届けするのを使命としている
とありまして、また、参考文献にはビジネス系のハウツー本がズラリ。
要するに“イイトコ取り本”だったのですね。
しかしあたりまえですが、紹介されている内容がどれも魅力的。
そんな中で特にワタクシが激しく反応したのはやはり読書に関する部分。
今回はこの部分で、惹かれた技だけをピックアップさせていただきました。
そしてそれに付随して「こんな方法もどうですか?」と、意見を言わしてもらうことで感想代わりにしたいと思います。
移動中に読書をすることを習慣化したい人は、まず“本を携帯する”習慣を身につけろ!ということですが、ワタクシは玄関で選ぶより、常にかばんの中に2~3冊未読のものを入れておく習慣をつけるのがよいと思います。
そして、「本が重い」という方はには、iPhoneなどで読める電子書籍も選択肢に入れてみることをオススメします。
iPhoneなら電車の中でも片手で持って読むことができますからね。
それから、「あとがき」。
本書では本の中身を知るときや、本選びの時に「あとがき」を重視しています。
それはワタクシも正解だと思いますが、できれば「まえがき」とセットで「あとがき」を読むことをオススメしたいと思います。
より正確に本の中身を知ることができるし、「まえ」と「あと」での著者の心理の微妙な変化が読みとれる場合もあって面白いものです。
ちなみに本選びでは“帯”も重要な情報源ですので注目してみてください。
帯に書かれている内容で特に注目すべきは“推薦者”。
意外と見落としがちですが、だれが“推薦者”なのかというのもその本のパフォーマンスを表す指標となります。
もし全然知らない推薦者だった場合は、推薦者のプロフィールを調べてみるのもよいかもしれません。
それと、ワタクシが声を大にして言いたいのは「もっと図書館を使おう!」です。
たぶん作家さんからすれば「借りずに買ってよ」ということになるのでしょうが、多読・濫読するには図書館が強い味方になってくれます。
小遣いに余裕がある人なら、新刊をどんどん買えばいいですが、一般のビジネスパーソンが書籍代に使えるのは1カ月に1万円ほどじゃないでしょうか。
この金額では単行本なら6冊、新書なら10~13冊程度。
図書館を利用しない限り月に30冊を超えるような濫読はとても無理。
やはり図書館を賢く利用するのもよい読書ライフの条件じゃないでしょうか。
「身銭を切って本を買わんければその内容が身につかない」なんて嘘ですよ。
図書館をどんどん使いましょう。
ほんの少しですが、ワタクシの経験上の“ハック”も参考になれば幸いです。
なお、後半の「書く力」も目からうろこのオンパレードですので、そちらの方に興味のある方もぜひ本書をお読みください。
ワタクシはシステム手帳の使い方がかなり参考になりました。
いろんなビジネス書のいいとこどりをした裏技詰め合わせ本。
コストパフォーマンス性極めて高し!
オススメです!

図解1分ドリル この一冊で「読む力」と「書く力」が面白いほど身につく! (プレイブックス 907) (青春新書PLAY BOOKS)
- 作者:知的生活追跡班
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 新書
本書の前作
は12万部突破のベストセラーだそうです。
あわせてどうぞ。
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