<楽天ブックスへのリンクはコチラ> 『名前買いを起こせ』
ヒット商品、伸びる会社や繁盛するお店。
それらには共通するものがあります。
それは「強い名前」。
一度聴いたら忘れない、心に引っかかり気になってしまう。
そんなネーミングの秘密を知りたくありませんか?
【目次】
はじめに
第1章 名前のない商品を、あなたは買いますか?
第2章 選ばれる名前、スル―される名前。
第3章 売れるネーミング9の鉄則!
第4章 「名前買い」を起こすネーミングを考える前に
第5章 バカ売れネーミング11の法則
第6章 バカ売れネーミング体質を作る
【ポイント&レバレッジメモ】
★名前とは、「選んでもらう」という、ビジネスで最も大事な、最も肝心な行為をお客さんにしていただくための、もっとも重要なものなんです。
★「どんなにすばらしいデザインの商品でも、いい名前がついてなければ・・・選ばれない」
★よい名前は「リレー」を起こす
この「伝えるためのキーワード」を、僕は「バトン」と呼んでいます。
商品が多くの人に知られるためには、確実にバトンをつなぐことが必要で、そのためには「わかりやすく」「握りやすい」バトンが必要になるんです。
このバトンの役割を果たすのが「強い名前」です。
強い名前には、リレーを生み出す力があります。
★選ばれる名前
・「驚きがあること」
・「親和性」
・ターゲットが聞きたい言葉
・「生き方のガイドライン」を創る
★売れるネーミング 9の鉄則(抜粋)
①既視感を感じさせるな!アンチでジャブを徹底せよ!
⇒ デジャブはネーミングにはタブー
②徹底的に「愛」を注ごう!あばた「が」えくぼを信じよう!
⇒ 必死でその商品を愛してください。愛でてください。
③好きな言葉は使うな!客観性を持て!
⇒ 名前を考える際に大事なのは、とにかく「客観性」。客=観です。
⑤ターゲット視点を忘れるな!マンツーマンで立ち向かえ!
⇒ ターゲットとは「お客さんの悩み」。自分が困っているコト、悩んでいるコトを解決してくれそうな相手にだけ、人はお金を払います。
⑨「感にして潔」を目指せ!要するに・・・・にこだわる!
⇒ 名前には「記憶に留めておいてもらい、なにかのときに思い出してもらう!」という効果があります。だからこそ、名前は簡潔でないといけないんです。
★よいネーミングのための体質改善
◇目の前にあるものに「名前」をつけてみる ⇒ 他の角度から見る。言葉をつなげてみる。
◇脳を柔らかく ⇒大事なのは「イメージング」。目を閉じてイメージを膨らませよう。
◇時代感覚を磨く
◇「狙って売る」という発想を持つ ⇒ 名前が甘いということは、ターゲッティングも甘いということです。
【感想など】
面白い本ですね。
もちろん、実際に商品やお店に“ネーミング”しなければならない立場の人には真剣に向き合える”ネーミング参考書”となる本です。
が、その立場にないワタクシなどは豊富なヒット商品名と、それに関するいわれやネーミング術は雑学として面白かったです。
その豊富な事例が満載の 第5章 バカ売れネーミング11の法則 は本書のメインディッシュなだけにネタバレ自重のため割愛させていただきましたが、例えばこんな例が。
〇ナイシトール
小林製薬さんって本当に面白いネーミングをしますよね。
それに名前を聞いただけでどんな効能がある薬なのかすぐわかる。
こういうのを”機能特化法”というそうです。
〇サンガリア
学生の頃、肉体労働のバイト中に安くて量の多いこのメーカーのジュースにお世話になりましたが、まさか漢詩の「国破れて山河あり」から取った名前だったとは・・・。
これは”シャレ法”だそうです。
〇白い恋人
ワタクシも大好きな北海道の代表的なお土産。白=雪=北海道という”イメージ法”を使ったネーミングです。
ちなみに最近話題になっているパクリ商品で大阪の”面白い恋人”というのがありまして、これも単なるパクリではなく、面白い=関西人=大阪という“イメージ法”ですよね。(といってもパクリはパクリ)
とにかくネーミング法と実際の商品例は本書にあたってみてください。
この他にもいろいろと発見があると思います。
さて、本書を読みながら考えていたのが、他ならぬ当ブログのネーミング。
はたして今のままでいいのか?
単なる「成功者」を目指すだけでなく、人間として「一流」を目指そう。
そしてその記録ということで、「一流への道」(始まった当初は単に「一流」でした)としたのですが、なんのブログやらタイトルだけではさっぱりわからん。
やっぱるもうちょっと考えた方がよかったなぁ。
本書中でも例として取り上げられていますが、当ブログでもおなじみの出版社さんである“ディスカヴァー21”という名前。
「カバーを外す」⇒「見方を変える。21世紀をひらく会社」といった意味ですが、
著者が言うように
「志」というか「思い」がこもっていて、その「実体化」にみんなで挑んでいる
という社名が「生き方のガイドライン」を創っています。
こういう社名ってカッコいいですよね。
あっ、「一流への道」も一応「生き方のガイドライン」は創っているかも。
ただこれが
あなただけが語れる名前
になることが大事。
そのためにはもっと頑張らなくては。
机の上に未読本が山のように積読されている書評ブロガーなんてまだまだ一流には程遠いですね。
本書はあさ出版編集者、吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
中山マコトさんの本
本書中で紹介されている本

Value Seeds100(バリューシーズ100)―ワーキングマザーが見つけたバリューのタネ
- 作者:前田 めぐる
- 出版社/メーカー: カナリア書房
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
【管理人の独り言】
今日紹介したのはネーミングの本でしたが、ヒット作を狙うならこの本もセットで読むといいかも。

「日本で2番目に高い山」はなぜ話題にならないのか? ヒットを生み出す18の「バズの法則」
- 作者:杉本 和隆
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
いくら良い名前をつけても話題にならなくてはヒットしませんからね。
なかなか面白い本ですよ。