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【読書カード】福沢諭吉『福翁自伝』(岩波文庫)

 

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

新訂 福翁自伝 (岩波文庫)

  • 作者:福沢 諭吉
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1978/10
  • メディア: 文庫
 

 

 

○門閥制度は親の敵で御座る。

○自分の身の行く末のみ考えて、如何したらば立身が出来るだろうか、如何したらば金が手に這入るだろうか、立派な家に住むことができるだろうか、如何すれば旨い物を食い好い着物を着られるだろうか、というようなことばかり心を引かれて、齷齪勉強するということでは、決して真の勉強はできないだろうと思う。

○人間という者は、コリャ社会の虫に違いない。社会の時候が有りのままに続けば、その虫が虫を生んで際限のないところに、この蛆虫すなわち習慣の奴隷が、不図面目を改めるというには、社会全体に大いなる変革激動がなければならぬと思われる。

○政府がその方針を開国文明と決定して大いに国事を改革すると同時に、役人が国民に対して無暗に威張る、その威張るのも行政上の威厳と言えばおのずから理由もあるが、実際はそうではない、ただ殻威張りをして喜んでいる。

■フランクリン自伝と並ぶ傑作自伝。特に緒方洪庵塾生時代は痛快な青春ものの様相があり、若い頃のやんちゃぶりは読む者を飽きさせない。

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