『金持ち父さん貧乏父さん』から学ぶ
最近あらためてロバート・キヨサキ氏の 『金持ち父さん 貧乏父さん』を読み返しています。
別に大した理由はありません。
強いて言えばシリーズに新しい本が追加されて本屋で「金持ち父さんコーナー」が出来ていたのと
社会保険庁の宙に浮いた年金問題かな。
もう古典と言ってもいい有名すぎる本なので 、私などがとやかく評するまでもないし
皆さんも「今更何を?」って感じでしょう。
私も2001年に最初にこの本を読んだ時には衝撃を受けたものの、 その後はずうっと書棚に置いたままだったし、 ここ数年の間のロバート・キヨサキ氏に対する批判も(日本のバブルに乗った土地成金だの、二人の父さんは架空の人物だの)かなり劣悪なものだったので気にもとめていませんでした。
しかしあらためて読み返してみるとその示唆するところの深さと新鮮さは褪せることがない、 というより輝きを増していました。
前書きにあたる共著のシャロン・レクターが書いた 、「いま子供たちに必要なこと」の部分 。
ここを読むだけでもいくつもの示唆に富んだ部分があります。
シャロンと息子の会話の部分
「母さん、ぼくは母さんや父さんのようにあくせく働くのはいやなんだ。父さんと母さんは収入もたくさんあるし、おかげでぼくらは大きな家に住んでおもちゃもたくさん買ってもらえる。母さんの言うとおりにしたら、ぼくも父さんと母さんのようにはなれると思う。がむしゃらに働いて、税金が増えたらそれを払うためにもっと働いて、それで結局は借金だらけで終わるんだ。就職すれば一生食うに困らないなんて時代は終わったんだ。経営規模縮小だの経営規模適正化だのって話は僕も知っている。近頃の大学新卒者の給料が父さんや母さんの時代より低いのも知っている。医者を見てごらんよ。医者だってもう前ほど儲からないんだ。それに、社会保険や企業年金だってあてに出来ないことも解ってる。僕には新しい答えが必要なんだ」
どうですか?どう感じますか?
シャロン・レクターは
今ではもう子供たちに向かって「学校に行っていい成績をとって安定した仕事を見つけなさい」などと安易な忠告は出来ない。
と言っていますが全くその通りだと思います。
以前から年金制度に対する不安はありましたが、
まさか社会保険庁があのようないい加減な仕事をしているとは・・
ミートホープやコムスンを見れば解るように、なにかあれば首を切られるのは最前線で働く末端の者
医者にしても過酷な労働条件で働き、医療ミスを犯せばすぐ訴えられる
こういう時代だからこそこの本は今読み返す価値があるんじゃないかと思います。
せっかく読み直したのでしばらく『金持ち父さん 貧乏父さん』について思うところを述べていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしく。
まだ読んだことがない方は是非お読みください。
次回に続く