
おはようございます、一龍です。
40代は人生で一番充実している時期。実りの時期とか収穫の時期とも言われます。
ところが『40歳からは、小さいことにくよくよするな。』の著者、横山信治さんは
営業成績が良いにもかかわらず「左遷」され、嫌々仕事をしていたらうつ病を発症。やがて子どもは登校拒否になった。人生の充実どころか、最悪の日々。
だったそうです。
そしてなにが自分を奏させたのか原因を突き詰めたとき、
「小さいことにクヨクヨしていた」からだ
という答えに行き着いたそうです。
今日は本書から40歳から人生をクヨクヨしない人になるためのポイントを紹介します。
40歳からクヨクヨしない人のポイント
★自分の持つ常識をリセットしてみる
人は年令を重ねるごとに、自分の価値観が強くなり内なる部分にしっかり根付いていく
ものです。
これは決して悪いことでばかりではないと思います。
自分の軸となる価値観ができていないと常に”ブレる”状態にあるわけですから。
しかしその反面、自分の価値観というのは自分自身を縛り、苦しめる事にもなります。
これだけ価値観が多様化している現代社会において、「こうあるべきだ」という考えは、客観的に物事を考える支障になるだけだ。
その結果、柔軟性がなくなり、アイデアや閃きが出てこない。
では、柔軟性を保つにはどうしたらいいのでしょう。
著者はコツがあると言っています。
カチンときたり、「こうあるべきだ」という考えが頭をもたげてきたら、このように自分に質問するのだ。
「この考えは思い込みではないだろうか」「必ずしも事実とは限らないのではないか」「自分が頭にきたのは、起きた事象の善悪ではなく、私の自己重要感が傷つけられたからではないのか」
このような自問自答を意識してすることで、柔軟性が保たれるといいます。
40歳を過ぎたら、一旦自分のもつ常識をリセットする。
そして、自分の考えと違う人の発想を楽しむ余裕を持とうではないか。
★プライドを手放し、20歳の気持ちで積極的に行動せよ
40代ともなるとこれまでに背負い込んできた色々なものが自分を守りに入らせてしまいます。
しかしこれはもったいないことだと著者はいいます。
40歳を過ぎた今、世間体を気にして行動しないのはもったいないではないか。
40年間育ててきたプライドを守ろうとすれば、これからももっとプライドは大きく育ち、あなたはその枠の中で生きるしかなくなるだろう。プライドを手放し、20歳の気持ちで行動すれば、経験値のあるあなたなら20代のとき以上の結果が出せるだろう。
私たちはどれだけ頑張っても、自分が満足する結果は得られない。
何事も完璧を求めず、とにかく行動してみよう。
人生に残されている人感はもう半分しかありません。
守りに入ってやりたいことをやらないなんて、もう時間的に余裕が無いのです。
失敗を楽しもうとする覚悟が、幸運を呼び寄せるのだ。
この言葉を信じて行動しましょう。
★趣味や副業を見つけて、楽しむゆとりをもつ
趣味のもたらす恩恵は癒やし、人脈など計り知れません。
趣味には
1気晴らし
2友人作り
3生きがい
4副収入や起業するための伏線
などがありますが、効果や恩恵の一つ目として
1〜3の場合、会社以外にリフレッシュする場があれば、たとえ会社で嫌なことがあっても気が紛れるのでお勧めである。
人間は居場所が一つしかなければ、逃げ場がなく苦しいが、いくつかの場所に居場所が分散していれば、心も安定する。考え方としては分散投資と同じである。
と著者はいいます。
心の安定剤となるのですね。
そしてもう一つ
そして、4の副業、企業に結びつける趣味について。
趣味も実益を兼ねるようになると、別の意味でワクワクしてくる。
会社などの組織に頼らず自分の力だけで稼ぐというのは会社員にとっては貴重な経験となります。
どちらにしても、現在は仕事一筋を貫くよりも、なにか趣味を持ったほうが何倍も人生に広がりができるし、それが簡単にできる時代でもあると思います。
とくに好きなことを通じて多くの人とつながることができるインターネット時代に生きる私たちはこれを活用て泣いてはないと思います。
ただ、
一つだけ注意をして欲しいことは、本業を疎かにしてはいけないということである。
本業でお金をいただいているのだから、それに感謝し、趣味や副業は仕事に支障のない範囲で楽しむ必要がある。
まっ、これは言うまでもないですね。
★60歳を第一ゴールにして、蓄積しておきたいことを決める
多くの人が平均寿命の80歳ぐらい、つまり死ぬ時を人生のゴールにして人生設計をしているでしょう。
しかし著者はあえて人生のゴルセッティングを60歳にしてほしいといいます。
なぜか?
今を夢中で生きるためにこそ、60歳にゴールをセッティングするべきなのだ。
大それたことをする必用はない。60歳にゴールを設定し、蓄積しておきたいことを決めるだけで十分だ。手帳にでも書いておけばなおいい。
意識するだけで、日頃の行動も自然と変わってくる。あなたの行動が変わってくるのだ。
つまり60歳をゴールにすることで40歳からの20年がまったく違う質の高いものになるということです。
また、そうしないと60歳から急に親身な友人ができるわけでもないし、夢中になれる趣味と出会えるわけでもないからです。
そして、準備しておかなければならないのは
40代の今から準備しておかなければならないのは、健康、生きがい、友人、家族だ。
これを意識して、今を夢中に生きていきましょう。
★すべての人に好かれようとは思わない
自分への批判や悪口は気になるものです。
しかし、40歳を過ぎたら、褒められたら素直に喜び、けなされても気にしないことが重要になってくると著者はいいます。
というのも
他人からけなされても気にしないことである。あなたを批判する人は、真剣にあなたを批判しているのでも、あなたのことを心配しているわけでもない。
批判の目的はただ一つ。
自分の自己重要感を高めたいだけなのだ。
自分に自信がないから人の批判をする。相手の自己重要感のアップダウンに合わせて、頭で負の影響を受ける必用はない。流してしまおう。
という理由からです。
確かに批判好きな人というのは、自分を認めてもらいたいから言っていると感じますね。
そして大抵の場合そういう人って申し訳ないが大した実力も持ってない。
自信がないんです。
そんな人の批判などいちいち気にしていたら人生もったいない。
人生の後半戦をよりよい日々にするには、人からの批判の言葉は笑い流すか、その言葉のお陰で人生が良くなったと言えるように、プラスに転換していけばいいだけである。
★相手の喜ぶことをする人がお金持ちになれる
多くの人が勘違いしているのは、労働時間と給与が比例していると考えていることだ。だが実際にお金のルールとは、いかに相手に価値を提供したかで決まる。
実はこのルールはお金持ちは知っていて、常に相手に価値を提供しようとしているそうです。
労務とは作業する人のことをいう。作業する人はいずれ安い労働力にとってかわられてしまうかもしれない。40歳を過ぎたら作業する人ではなく、価値を提供できる人間を目指す必要がある。
では、そのためにはどうすればいいのか?
自分の価値を高める方法は、自分中心の考え方から、相手中心の考え方に変更すればいいだけである。
どうすれば周りの人が喜んでくれるのかを念頭に置き、自分ではなく相手に意識を集中すれば、自然に給与ポジションは上がっていくだろう。
注意して欲しいのは、これは道徳観から言っているのではないと著者が言っている点です。
実は
相手の喜ぶことをする方が、お金持ちになるのに一番近道だから言っているのだ。そしてお金持ちは例外なくこの法則を実践している。
これ、成功哲学の定番なのです。
★「もっと、もっと」から「今あるものに感謝する」へ
私を変えたものは、「もっと、もっと」という永遠に満たされることのない願望を手放せたことだ。
と著者はいいます。
40代となると仕事の面でもプライベートでも先が見えてくるもの。
40をすぎて急激に伸びるとか、人生が劇的に変化するというのはあまり無いでしょう。
そんな現実の中、
しかし、40歳からでも幸せに生きる方法はある。それは私のように「もっと、もっと」という考え方から解放される生き方を選択すればいい。
ここで誤解しないで欲しいのは、諦めるということではないとういうこと。
本当に大切なこと、できることとできないことを見極める年代であるということです。
そして、
「もっと、もっと」の気持ちが湧いてきたら、「今あるものに感謝する」のが幸せへのキーワードだ。
感謝の先に、「人のために社会のために、自分のできることを精一杯やろう」という世界観が待っている。
そう思えたら、きっと道は開ける。約束する。
まずは「今あるものに感謝」しましょう。
まとめと感想
今回は本書の前半部分から「40歳からクヨクヨしない」ためにどんなふうな考え方を持つといいのかを中心にポイントを抜き出してみました。
目次を見ていただくとわかると思いますが、本書は「考え方」「人付き合い」「お金」「人格磨き」の大きく4つのテーマからなっていて、クヨクヨしないための全部で45の提案が書かれています。
40代で大きな挫折を経験した著者が提案する法則ですので、どれもすごく納得できます。
ぜひ本書を直にひととおり読まれることをお薦めします。
本書を読んで感じるのは、不惑という言葉がありますが、実は40代というのはかなり不安定の年代ということ。
私も40代ですので、仕事や家庭で非常にプレッシャーかかかるというのはわかります。
てすが、心の持ち方、考え方次第ではよく言われる「人生の収穫期」となることは間違いありません。
いやむしろ、飛躍の年代。
ロケットでいうなら2段、3段ロケットで一気に高度を上げるタイミングにもなるのです。
クヨクヨして終わるのか、それともさらなる高みを目指して飛翔し続けるのか?
この本には飛翔するための沢山のヒントが詰まっていると思います。
本書は著者の横山信治様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
40歳での「左遷」があったからこそクヨクヨしない自分になれた
第1章 40歳から人生を豊かにする「考え方」の基本
第2章 40歳から人生を豊かにする人付き合いの基本
第3章 40歳から人生を豊かにするお金の基本
第4章 40歳から人生を豊かにする人格の磨き方
関連書籍
横山信治さんの著書を幾つか紹介