おはようございます、一龍です。
人生とお金は永遠のテーマ。
だから巷にはいわゆる”お金本”とか”お金持ち本”の類がたくさん出版されています。
そして、はっきり言って効果のほどがわからない、「願えば叶う」的な胡散臭いものもたくさんあります。
しかし、今日ご紹介する田中美香さんの 『お金のために働く女 お金を働かせる女』は、実際に著者がシングルマザーとしてどん底から這い上がった人だけに、説得力のあるお金哲学が語られています。
そのポイントをご紹介します。
お金を働かせる女のポイント
★おごられ体質から脱却する
世の中には、おごってもらうことが当然だと思っている女の子たちがいますが、著者はそのおごられ体質を否定します。
なぜなら、おごられた分はどこかで必ず払うことになるからです。
その支払いは全く別のところで支払う形になることもあるし、おごってくれた人とは違う人に支払うこともあります。
なぜなら、すでに自分の中にしっかりとしみついてしまっている”おごられグセ”は、あなたの日常生活における思考や態度、行動のすべてに反映しているからです。
おごられグセは、お会計の時だけ出るものではないのです。
お金を働かせる女は
常に相手とイーブンな関係を作っておくこと
をモットーとしています。
おごってもらったツケが、人生のツケになる前に、さっさと今のうちに返しておきましょう。
★必要なものだけ買うというシンプルなルール
お金を働かせる女には、突然遭遇するバーゲンに巻き込まれて余計な出費をすることがないと著者は言います。
そもそもバーゲンセンサーなるものがないからです。
なぜならば、お金を働かせる女にとって、自分にとって必要なもの、自分が欲しいものはいつもクリアだからです。
逆に、本当に欲しいものがあればバーゲンまで待たずに買います。
お金を働かせる女のショッピングのルールは、予算が合えば必要なものは買う。安くても必要でないものは買わない、というシンプルなポリシーです。
お金に振り回されないため、安物買いの銭失いにならないためにも、このシンプルなルールに立ち戻ってみましょう。
★大きなお金の次元に生きる
著者は倹約&節約マインドの度が過ぎると大きなお金と縁遠くなるといいます。
例えば隣町のスーパーの野菜が数十円安いからと時間をかけてわざわざ買いに行く。
懸賞に応募するのが好きで懸賞サイトを夜よく見る。
クレジットカードのポイント還元率をしっかり調べる
などなど。
こういったことにばかり目が行くと
このように、あなたの目線や意識が小さなお金ばかりにフォーカスが当たってしまうと、あなたは小さなお金だけが行き来する世界の住人になってしまいます。つまり、小さなお金の次元にのみ生きてしまうことになるのです。
こうなってしまうと、もう大きなお金が入り込んでくる余地がなくなってしまいます。
なぜなら
あなたは大きなお金には決して意識を向けず、小さなお金にばかり波長を合わせてしまうからです。
いわば、小さなお金にこだわりすぎることで、豊かさへのブロックを自分にかけているのです。
ではどうしたらいいのか。
著者は
お金を働かせる女は、いつも、大きなお金に焦点を合わせている
といいます。
例えば、毎月決まったサラリーをもらっている人でも
「毎月のお給料を増やすためにはどうしたらいいの?」
「なぜ、自分はこの金額どまりなの?」
「自分を今のポジションよりステップアップさせるにはどうしたらいいの?」
という風に、自分自身に入ってくる”お金の器”の方に意識を向けてみるのです。
自分の中のお金の器自体が大きくなれば、そこに入ってくるものも、おのずと自然に大きくなります。
倹約&節約の考え方よりも、大きなお金が入ってくるように意識を転換する方が、よりポジティブな結果につながるのです。
★バーチャルではなく、現実界で勝負する
お金を働かせる女は、二次元ではなく、三次元で勝負します。
と、著者はいいます。
お金を働かせる女は、SNSのコメント欄でなく、実際の仕事や活動で「いいね!」と言われることが喜びになっています。
やはり、ほとんど合わない知人や昔の友人としての「お友達」からの「いいね!」よりも、仕事を成功させて、取引先やクライアントから「よくやってくれたね!ありがとう」と言われることのほうが多いな喜びであることを知っているからです。
そして、その現実界での「いいね!」の評価がお金を働かせている女の自信になり、実際にお金などの物理的な豊かさにもつながっていることを知っているのです。
SNSをセルフブランディングに使っている者としては、べつに2次元でリア充合戦をしているつもりはないですが、現実界での充実を優先させたほうが豊かになれるのはわかります。
SNSを楽しむのはいいですが、なにごともほどほどにということで。
★「ありがとう」は世界共通の開運キーワード
お金を働かせる女は、なにかと「ありがとう」を多用します。
お金を働かせる女は、自分が今、豊かで幸福な立場にあることを認識しているので、常に感謝の気持を忘れないのです。
この「ありがとう」という言葉、何かをしてもらった時だけ言うのではないそうです。
著者の周りでは、「いつも、ありがとうね」といって電話の会話が始まったり、食事の席に「誘ってくれてありがとう」と言って登場したり、メールでは最初にも最後にも「ありがとう」が使われているといいます。
こんなふうに「ありがとう」がしょっちゅう使われると、そこにいるみんながハッピーになって楽しい時間が過ごせるのだというのですが、これは納得ですね。
「ありがとう」という言葉ほど、ミラクルを起こす言葉はないかもしれません。
この言葉ひとつがあるかないかで、人の心や物事の成りゆきが大きく変わるのです。
しかも言うのは無料です。
もし、「ありがとう」という言葉があなたの今の現実を変えるチカラがあるとしたら、どうしてそれを言わない、言えないのでしょうか?
「ありがとう」こそが、今日、今すぐここから始めることができる最も簡単な、お金を働かせる女への第一歩なのです。
★豊かさのルールは、出した分だけ戻ってくる
豊かさの法則は、「与えた分だけ戻ってくる」のです。
それも、何も見返りを求めないところへ与えた分だけが戻ってくるのです。
この一例として本書では、アメリカのホームレスから起業家でありベストセラー作家にもなったジョー・ヴィターレ氏の体験が書かれています。
彼はまだ貧しい頃、自分を勇気づけてくれていたメルマガを書いているマイクが寄付を募っていることを知って、通常5ドル程度が相場であるところ、追い切って1000ドル寄付したそうです。
その直後から奇跡が始まります。
思いがけない出版の話が持ち込まれ、その本は彼が差し出した金額をはるかに超える収入をもたらしたそうです。
彼は、マイクへお金を贈ることで、「自分が裕福であり、豊かさの流れに乗っていることを、自分自身とこの世界に対して表明した。そうすることで、お金を引き寄せる磁力、すなわち、与えれば受け取ることになるという法則を発動させたのである」と語っています。
つまり彼の行動は
”自分が人にお金を与えることができるほど、すでに裕福である”という波動を自分自身が身にまとうことだった
ということであり、逆に言えば、お金を出し惜しみすることは、”自分が貧しいからお金を出せない”という波動を自分自身が身にまとうことになるのです。
感想とまとめ
いわゆる”お金本”、”お金持ち本”というジャンルに入る本ですが、本書の著者はちょっと異色。
すごく振れ幅の大きい経歴の持ち主です。
不動産会社経営の旦那様と略奪愛で結婚、玉の輿。
そして夢のような贅沢な生活から一転、シングルマザーとなりどん底の生活。
そこから遅い社会人デビューして、不動産セールスでのし上がっていった方です。
そのため、内容的にスピリチュアルな要素も多々あるものの、説得力があるんですね。
やはり、自力で這い上がってきた人だけに、単なる”願えば叶う”的なものではなく、
自分自身でお金持ちになるために努力する
といった一本背骨がピシッと入っているからでしょうか。
本書は”お金を働かせる女は・・・”とあるように、女性向けに書かれた本ではありますが、「女性」を「男性」と読み替えても内容的に問題ないと思います。
男性が読んでも、「あっ、そうだよね」と納得することと思います。
私も気をつけないとと思わせられるものがたくさんありました。
なかでも2つ。
「大きなお金の次元に生きる」ということと、「出した分だけ戻ってくる」という点。
日頃から意識することにしました。
お金を働かせるプロブロガーを目指して。
◆まとめ
・お金を働かせる女は、プロパー価格で必要なものだけ買う。
・お金を働かせる女は、大きなお金の次元に生きている。
・お金を働かせる女は、「いいね!」など気にしない。
・お金を働かせる女は、「ありがとう」から会話が始まる。
・お金を働かせる女は、人のためにお金を使う。
本書はカシオペア出版、水野俊哉様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
プロローグ
お金を働かせる女 美香の指南1 おごられ体質から脱却する おごってもらった分の見返りはいつか払わされることに!
お金を働かせる女 美香の指南2 もうこれ以上、ダメ男にハマらない! 自分にふさわしい男がいると自信を持って
お金を働かせる女 美香の指南3 1千万分の1の宝くじでの一発逆転は、ほぼ不可能 「儚い夢」ではなく、「叶う夢」を追いかけて!
お金を働かせる女 美香の指南4 安いものに飛びつく習性をやめる ”安物買いの銭失い”にならない!
お金を働かせる女 美香の指南5 倹約&節約マインドで小さなお金にこだわると大きなお金が寄ってこない
お金を働かせる女 美香の指南6 占いで人生を決める他力本願はダメ! 自分の直感を信じて
お金を働かせる女 美香の指南7 美の追求は、美容やファッションだけではダメ! 美しい生き方ができる女性こそ、本物の美人になれる
お金を働かせる女 美香の指南8 リア充ならぬ、SNS充にならないこと 二次元ではなく、三次元で「いいね!」と言われるように
お金を働かせる女 美香の指南9 人生は”Time is Money” 時間を上手に使って、忙しぶらない
お金を働かせる女 美香の指南10 「ありがとう」は世界共通の開運ワード ミラクルワードは、どんどん使ってハッピーに
お金を働かせる女 美香の指南11 自分だけにお金を使う人は、お金持ちになれない 豊かさのルールは、出した分だけ戻ってくる
エピローグ
関連書籍
本書中で紹介されている本です。