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お金持ちになりたければビリオネアの真の姿とビリオネア・マインドをまず知ろう

おはようございます、一龍です。

一代で成功して財を成した人たちに対して、あなたはどんなイメージを持っていますか?
「親もお金持ち」、「生まれながらに才能に恵まれた」、「ずば抜けて頭が良かった」、「とかく幸運だった」などなど、なんとなく根拠もなくこんなイメージを持っていませんか?

今日ご紹介する『10億ドルを自力で稼いだ人は何を考え、どう行動し、誰と仕事をしているのか』 では、タイトルどおりビリオネアの実際の調査をもとにして、彼らにどんな特徴があるのかを詳細に教えてくれます。

今回は本書から印象的だったビリオネアの特徴をピックアップしました。

 

ビリオネアの真の姿とは

 

★共感力と創造力を同時に使うと、爆発的なアイデアが生まれる

 

 ビリオネアは2種類の能力を同時に使ってアイデアを出している。ひとつは、顧客が求めているもの、これから求めるであろうものを感じとる共感力。そしてもうひとつは、共感をベースにまだ見ぬ商品をつくりあげる創造力。
 共感力と創造力が出合ったときに、爆発的なアイデアが生まれるのだ。<中略>
 ビリオネアのデータは面白いことを教えてくれる。彼らはアイデアを考えるとき、心理学で「拡散的思考」と呼ばれるモードに入るのだ。
 拡散的思考とは、既存の情報を基に様々な考えを自由にめぐらせ、どんどん思考を広げてまだ見ぬアイデアにたどり着くというやり方である。それ自体は特に難しいことではないが、問題はその質だ。
 拡散的思考の質を決定づけるのは、入力値としての情報の質と多様さ、そして創造力の強度である。ビリオネアは高い強度で想像をめぐらせ、それを既存のアイデアと照らしあわせて取捨選択する。新たなアイデアの可能性を自由に広げながら、ほぼ同時にその良し悪しを判断し、改善点を見つけることができる。

★ビリオネアの94%は2つ目以降の事業で成功している

 

 94%のビリオネアは爆発的ヒットをつかむまでに複数の事業を立ち上げている。最初の試みがいきなり成功したわけではないのだ。素晴らしいアイデアを見つけるためには、その領域に没頭し、数多くのアイデアをだし、たとえ失敗してもくじけずに挑戦しなくてはならない。

★ビリオネアは「短期」と「気長」を上手に使い分ける 

 

 異なる時間軸を同時にあやつるのは、多くのビリオネアに共通する特徴である。
 ビリオネアはすばやく行動するが、手当たりしだいに行動するわけではない。「これだ」というアイデアが出るまでは動かないし、時期尚早だと思えばじっと機会をうかがう。いかにアイデアがよくても、タイミングがまちがっていたら意味がないからだ。早すぎれば誰も買ってくれないし、遅すぎれば誰かに先を越されてしまう。<中略>
 ただし、ビリオネアは異なる時間軸を同時にあやつることで、タイミングを誰よりもうまくつかむことができる。タイミングが予測不可能であることを知っているから、「短気」と「気長」を上手に使いわけるのだ。

★ビリオネアは忙しそうに見えない

 

 ビリオネアはまったく忙しそうに見えない。もちろん暇なわけではない。ビリオネアは意図的に自分の時間を守るのだ。余計な仕事や気が散る要素をすべて排除し、本当に重要な事をやるために、時間をたっぷりと確保する。
 つねに時間に余裕があるから、ビリオネアは持ち前の好奇心を存分に発揮する。瑣末な仕事に追われることなく、たっぷりと本を読み、いろいろな人と話をして、素晴らしいアイデアにつながる材料をどんどんストックしている。
 その余裕こそが、世の中の流れを読み、説得力のあるビジョンを築き上げる原動力なのだ。

★ビリオネアの79%は営業職を経験し、ビジネスに活かしている

 我々が調査したビリオネアのうち、実に79%が営業の仕事を経験していた。若いうちに営業を経験した人が多く、調査対象の46%は大学卒業以前に何らかの「売る」仕事でスキルを磨いている。本格的な営業職でなくても、たとえばジョー・マンスエトはクリスマスカードを売っていたし、ミッキー・アリソンは大学でフライドボテトを売っていた。手づくりのレモネードを売るという昔ながらの商売を経験した人も多い。
 そんなの遊びみたいなものだ、と思うかもしれない。たが、そこから学ぺることは馬鹿にできない。人前に立ち、堂々とセールストークをする能力。何度も断られながら、あきらめずに立ち上がる精神力。  自分で径験したことのない人には、売るというのがどういうことかけっして理解できないだろう。それを理解しておくことが、ビジネスを成功させるうえで重要な力になる。 <中略>
 売るということは、売り方をデザインすることだ。ビリオネアは売り方をデザインすることによって、これまでにない製品やサービスを世の中に広めていく。そしてその基礎には「ものを売る」という経験が常にある。

★ビリオネアはチャンスを逃すリスクを恐れる

 プロスぺクト理論によれば、人がリスクをどう認知するかは状況によって変化する。そこには前後関係や過去の経験など、多くの要因が関わってくる。プロスぺクト理論の多くの洞察のなかでも、とくに重要なのが「損失回避性」という概念だ。これは利益と損失とでは損失のほうを過大に評価する傾向をいう。  人は何かを得たいという気持ちよりも、今あるものを失う恐怖のほうを強く感じるということだ。  たいていの人は失敗するリスクを過大評価し、新たなチャンスをふいにするリスクのことはあまり考えない。たがビリオネアは逆だ。失敗するリスクよりも、チャンスを逃すリスクのほうを恐れる。

★自分と正反対の人と組む

 

 孤高の天才のように見えるビリオネアの陰には、かならず実務に長けた相棒が存在している。<中略>
 ビリオネアは2つのしい入れない考えを同時に持つことができる、と先に述べた。だがそれは頭の中だけで完結する問題ではない。完結する問題ではない。ビリオネアのもっとも重要な能力とは、自分と正反対の人物を受け入れ、協力関係を築き上げる力なのだ。
 補完的な能力を持つ人と組むことで、ビリオネアの能力は何倍にも増幅する。ビジネスに必要な要件をバランスよく満たしつつ、得意分野に専念することができるからだ。

感想など

 

◆ビリオネアにまつわる誤解

本書は一般に信じられているビリオネアに対する次のようなイメージ

  • 若くして成功した
  • IT長者である
  • ブルー・オーシャンの開拓者
  • 一発当てた人
  • モラルが低い
  • 一夜にして大成功をおさめた
  • 天賦の才能に恵まれている

これらが間違いであることを実際の調査から導き出している点が非常に面白い。

本書では、調査対象であるビリオネアの抽出を、2012年のフォーブス世界長者番付を基にして、本人の実力と関係のない成功(例えば親がビリオネアだったとか)や、透明性を欠いた分野で成功した人などを除き、公正な手段で富を築いたビリオネアを600人抽出。

さらにその中から地域や業種に偏りがないように120人をランダムに抽出して調査しています。

その結果は、上記のイメージとはかけ離れたものでした。

◆ビリオネアの成功のポイント

調査の結果わかったのは、ビリオネアには

共通の傾向は特に見られない。
外的な要因に共通性は見つからない。

というもの。

特に僕が驚いたのは、親の収入や、家庭環境に共通性がないという点でした。

よく聞くのは小さい時に貧しかったという話ですよね。

これ、一代で財を成した人の電気でよく語られますが、実際には関係ないそうです。

また、親の教育が影響したとも思われがちですが、これも色々なパターンが見られて、共通性は発見できない。

結論として

ビリオネアの共通点は外的要因ではなく、その人の内面、すなわち「マインド」にあるらしい。

ということのようです。

では、ビリオネア・マインドとはいかなるものなのか。

 多くのビリオネアに顕著なのは、普通の人がばらばらに捉える物事を、ひとつにまとめる能力だ。矛盾する考えや行動を排除せず、自分のなかでうまく共存させる。正反対のものを抱えながら、それでも思考が混乱しない。
 ビリオネアの内面には対立を抱え込む器があり、異なる概念、視点、尺度といったものを無理なく持ち続けることができるようだ。

つまり

 ビリオネア・マインドとは、矛盾や対立を包含する思考

ということになります。
これ、言うは易しで実際にはかなり難しい志向ですよね。

当然この点は、生まれつきの資質ではないのか?という考えも浮かびます。

確かにそう言えると思いますが、しかし著者によると

ビリオネア・マインドは、習慣と継続で身につけることができる

としています。

実際、ビリオネアの中には長い年月をかけてその能力を磨き上げてきたことで開花した人たちもいるそうです。

本書からビリオネア・マインドを学び、磨き上げていくことで、我々もそれぞれの立ち位置で大きな成果を生み出す可能性があるとのこと。

ぜひ本書からビリオネア・マインドを学んでみてはいかがでしょうか。

本書はダイヤモンド社編集者、上村様より献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

第1章 ビリオネアの嘘と真実
第2章 ビリオネアの「アイデア」 共感力と創造力で未来を描く
第3章 ビリオネアの「時間」 最速で動き、ゆっくり待つ
第4章 ビリオネアの「行動」 創造的にルーティーンワークをこなす
第5章 ビリオネアの「リスク」 現在の金銭的損失よりも将来の機会損失を恐れる
第6章 ビリオネアの「仕事相手」 自分とは正反対の人を仲間にする
第7章 ビリオネア・マインドを組織に活かす

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