
おはようございます!
今日ご紹介するのはこちらの本
平野敦士カール (監修)『すごろく経営学』SBクリエイティブ
です。
非常に特徴的な本なので、今回の記事ではいつものような読書メモではなく、写真を多用して本書の特徴を紹介します。
平野敦士カール (監修)『すごろく経営学』:特徴紹介
★経営学がすごろく形式で学べる

▲登場人物はチョコさんとクルミさん姉妹と、おじいちゃん。
思いついたら即行動のチョコさんと、慎重派のクルミさんが、学生起業したお菓子屋さんが、経営者であるおじいちゃんのアドバイスを受けながら成長していく過程を追っていきます。

▲これ、実は目次です。
各項目が見開きページで解説されていて、それが「すごろく」でいう「1マス」になっています。
ある種、フローチャートみたいですね。
★「すごろく」の進め方も解説あり

▲「なんか普通の本と比べてややこしそう」と思った方、大丈夫です。
ちゃんと「本書の読み方」、いわゆるトリセツも用意されています。
★全く知識がなくても大丈夫
実際のビジネスの知識がなくても大丈夫。
むしろ、そういった方に向けた本なので、安心してください。

▲物語は、全くビジネスの知識のないチョコさんとクルミさんが学園祭でお菓子を売るところから始まります。
全くの素人からのスターですね。

▲「好き」「強み」「ニーズ」が重なったところに自分たちのビジネスがあるという、定番中の定番も登場。
スタートラインからビジネスのポイントを解説してくれています。
★決断と選択結果

▲ビジネスを続けていくと判断・選択が必要な場面がいくつもあります。
例えばこのページでは商品を「小売店で販売する」か、「ECサイトで販売する」かの選択をします。
「小売店」の場合はP42へ、「ECサイト」の場合はP44にわかれます。


こういったビジネスにつきものの決断・選択の結果も、すごろく形式で学べます。
★現代のビジネスに必要なテーマを完備

例えば今ならSNSの利用は不可避でしょう。
そういった最先端の内容もしっかり踏まえています。
★複数のゴール
起業から進んでいくこの物語のゴールは、どこへ行くのか。

▲物語の終盤にさしかかると、「法人化」のキーワードも登場しますが、最終的なゴールは複数用意されています。
▲一昔前のスタートアップ本なら、「上場できて、よかったね。これからも頑張るぞ」的なエンディングを迎えていたと思います。
ですが、ご覧の通りこの本では「売却」の選択肢も用意されています。
日本でも、最初から「売却」をゴールに想定して起業する人が登場していますから、この点でも時代にあった内容と言えます。
★経営学辞書として
すごろくで登場するテーマ、重要語句には索引にまとめてくれています。
経営を学ぶ上で辞書的にも使えます。
平野敦士カール (監修)『すごろく経営学』:感想
◆起業からゴールまでを疑似体験
経営に関しては知識はないけれどこれから事業を起こそうという方には、わからないことだらけですよね。
僕も、個人事業主として4月にスタートしましたが、まだまだわからないことだらけです。
そういった方にこそ、本書はぴったり。
しかも、起業前の企業理念からはじまり、ゴールまで一通りを模擬体験できるのは非常にありがたい。
「すごろく」形式ですからRPG感覚で楽しみながら学べます。
もちろん、この本で扱われる各テーマ、たとえば「SNSマーケティング」にしても、「法人化」にしても、それ一つだけで分厚い本が1冊書けるぐらい深いテーマ。
なので、本書での解説は字数も制限されていることもあり、それほど突っ込んだ解説ではありません。
ですが、これはあくまで入門書ですから、その言葉のイメージがつかめればOK。
もっと深く知りたければ、そのテーマの専門書に当たっていけばいい。
つまり、本書は企業にまつわる諸々の「テーマの紹介書」という意味合いでも秀逸だと思います
現在社会人で独立を目指している方はもちろん、将来どんな業種に就職するか、どんな働き方をしたいかを考えている学生さんにもおすすめしたい一冊です。
本書はSBクリエイティブ様からご恵贈いただきました。
ありがとうございました。
目次
STAGE 0 プロローグ
STAGE 1 ビジネスのはじまり
STAGE 2 ちいさな一歩
STAGE 3 分かれ道
STAGE 4 ゴールはどこに?
エピローグ
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