おはようございます、毎日「ツイてる!」一龍です。
今日ご紹介するのは当ブログではおなじみ横山信治さんの新刊。
テーマは”運”。
ただ、いつもご自分のサラリーマン経験から地に足の着いた仕事観を提示してくれる著者ですが、今回はほんの少しスピリチュアルな要素を含んだ、今までとは少しテイストの違う仕上がりとなっています。
はじめに
横山信治さん著書はこれまで何度も紹介してきましたが、今回初めて「運」というテーマで書かれたのが本書。
31年間実業の世界で叩き上げられ、挫折や転職も経験してこられたなかで、著者自身が体得してきた「運を良くする方法」が、本書では語られています。
はたして著者が長いサラリーマン人生を乗り切ることができた「運を良くする方法」とはいかなるものか?
まずはその39の法則の一端をご覧ください。
運が良くなるポイント
★稲穂の法則
後にSBIモーゲージで人事権を持ったときにわかったのですが、上司や会社は社員を仕事ができるだけで判断しないということです。
たとえ営業成績が良好でも生意気な社員を昇格させたくありません。
上司は無意識に生意気な社員を数字の上がりにくい部署に異動させたり、扱いにくい相手と組ませたりします。
これが私の場合、一番異動したくない債権回収部への異動でした。⇒ 運を良くするには謙虚さを忘れないこと
★リクエストの法則
この世の中は、自分がリクエストしたものしか与えられない理(ことわり)になっています。
私は転職において、現在の収入以上の会社への転職を宇宙にリクエストしました。年収が半分になった人は、半分の年収の転職を宇宙にリクエストしたのです。<中略>
多くの人が安きに流れがちです。
自分の価値を下げれば、ハードルが低くなると考えるのは間違いです。
自分では対象物のハードルを下げて飛びやすくしていると思いますが、法則からすると、それは自分の可能性を遮断しているだけなのです。
欲しいものがあれば、正々堂々とリクエストしましょう。⇒ 自分がリクエストしたものしか手に入らない
★味方の法則
「運」が良いと言われる人は、本能的に相手を喜ばせる力を持っています。一時的に自分の気持ちを押さえてでも、先に相手を喜ばせようとします。人には親切にされると相手に好意を持ちます。これが味方を作る近道なのです。<中略>
「運」が良い人とは、お金をたくさん持っている人や、地位や名誉がある人のことを指すのではなく、力になってくれる味方が多い人のことを指します。
お金も地位も一瞬で崩れることがありますが、「味方」は瞬時にいなくなることはありません。
利害関係に関係なくあなたを応援してくれる人を増やすことで、間違いなく「運」が良くなります。⇒ 人の喜ぶことをして、人のイヤがることをしない
★「長いものに巻かれろ」の法則
人の意見を否定したり、正論で人の間違いを指摘しても、相手は喜んでくれません。そしてあなたを好きになってはくれません。
相手が喜ばず、嫌われることをすることはないのです。
私は鬼屈になって、常に人に迎合しなさいと言っているのではありません。時には意見を闘わせることも重要です。舐められないことも重要です。
ただ、運気を考えるなら、正論で意見をぶつけるよりは、長いものに巻かれたほうが得策です。⇒ 正論で意見をぶつけるより、長いものにまかれたほうが得策
★イメージの法則
私たちは日常、いろんなことを考えます。いろんなことを実現できれば良いのにと考えます。
しかし、漠然と考えている間は「運」は動いてくれません。
「運」はどこかからやって来るのではなく、自分の中にあるからです。
実現したいことがあれば、漠然と考えるのではなく、言葉にして具体的な行動に移さなければなりません。
まずゴールを「言葉」にします。そうするとモチベーションか高まります。そして行動に移るのです。
ここでもう一度「言葉」を発してください。
最初の「言葉」は自分自身の内発的動機付けのために、そして二つ目の「言葉」は協力者を得るために使います。⇒ 実現したいことを言葉にして行動に移すと運が良くなる
★ワクワクの法則
脳に明るいイメージを植え付けると、ワクワクした気分になります。
幸運を呼ぶ秘訣は、
1.自発的行動
2.ワクワクすることを実行すること
です。<中略>
「運」は夢の大きい人が大好きです。大きな夢に向かって行動している人の周りには、幸運の女神が押し寄せます。
なんとなく毎日をやり過ごしていると、幸運の女神は早足で駆け抜けるので、捕まえることができません。「運」を良くするには、ワクワクする夢をあたかも実現したかのごとく、言葉にして、繰り返すことです。⇒ 大きな夢に向かって行動している人の周りには幸運の女神が押し寄せる
★天から梯子の法則
結果に執着すると、
1.恐怖が生まれる
2.上手くいかないと損した気分になる
1、2どちらも「運」を遠ざけます。
「運」の良い人は、結果に執着することなくひたすら努力を継続できる人です。
自分がワクワクすることに、無欲でコツコツ努力している人には、必ず幸運が舞い降ります。<中略>
天から必ず梯子か下りてくるのです。⇒ 運を招く人は、結果を気にせず自分のワクワクすることに努力している
★直観の法則
私の知り合いで「運」が良い人も、直観を非常に重要視しています。
決断の理由を聞いても「なんとなく直観で!」と答える人が多いです。
ただ、なんでもかんでも熟考せずに直観に頼るのは得策ではありません。
直感に頼らないほうがいいケースは次の3つあります。
1.経験則がない事象
2.欲がからんでいるケース
3.希望的観測 <中略>
みなさんも、どちらか決められず、悩みに悩んだ末、理屈や常識で自分を納得させて選んだ選択肢より、バッとひらめいたり、一瞬で、「これがいい」「これがしたい」というワクワク感を伴う選択を実行したほうが、うまくいった経験があるのではないでしょうか。⇒ 運が良い人が実践している、ひらめき・直感を研ぎ澄まそう
感想
◆成功者は「運」に気をくばっている?
以上本書で紹介されている39の法則のうち、8つの「運」が良くなる法則を紹介しました。
冒頭に書かれていますが、著者の横山さんはこれまで著書でも講演でも「運」という言葉を使わなかったそうです。
それは
上場会社の役員が「運」の話をすると、会社のイメージを損なう可能性があったから
とのこと。
確かに現役のビジネスパーソンで、しかも地位の高い人が「運」とか「月にお祈り」とか「サムシンググレート」とか言ったり、水晶とかパワーストーンのブレスレットをジャラジャラしてたらドン引きしてしまいそうだし、「この会社大丈夫か?」となってしまいそう。
しかし、堂々とスピリチュアルなことを公言してしまう故船井幸雄さんや斉藤一人さんは別格として、成功している経営者さんたちは多かれ少なかれ、公言しないだけで「運」と「運気を上げること」にかなり気を使っているらしいのです。
それはそうでしょうね、私たちだってはっきりとはわからなくてもなにか眼に見えない力といいますか、バイオリズムのような、自分ではどうしようもない”流れ”的なものを感じることってありますよね。
でも「運が良くなりたい」と思っても、「運」を自分でコントロールしようとはしません。
そんなことできっこないと思っているから。
しかし「運」を良くする方法はあるのだそうです。
◆「運」を良くする方法は意外とシンプル
横山さん曰く
「幸運」は偶然やってくるのではありません。
「運の良い人」と「運の悪い人」がいるのではないのです。
「運が良い人」の行動と、「運の悪い人」の行動があるだけなのです。
だそうです。
そう、キモは「行動」。
「運」というのは実体のない得体の知れないものではありますが、自分自身の「行動」で良くすることができるのだそうです。
そしてその「行動」を読んでいくと、「ああなるほどな」と納得できるのでした。
べつにスピリチュアルでもなんでもないのです。
究極のところ「運」を良くするには
「人の喜ぶことをし、人の嫌がることをしない」
これしかないのです。
そして人にたくさんの喜びを与えることができる人が「運」の良い人です。
ということです。
「喜びを与えるなんてなにをしたらいいんだろう」などと悩む必要もありません。
人間関係を良くすることに注力すればいいのです。
我々は社会の中で生きています。
家庭でも会社でも人に囲まれて、その人たちとの関係性の中で人生を送ります。
ということはより良い人間関係を築けていれば、それだけ物事がスムーズに運ぶわけだし、「あの人のために協力してあげたい」と思ってくれる人が多いほどチャンスは広がるわけです。
仕事を与えてくれるのは上司、仕事を協力してくれるのは同僚、給料を運んできてくれるのはお客様、そしてビジネスライフを支えてくれるのは家族です。
人生の中で”人との関わり”が関係しないものを探す方が苦労するぐらい、我々の人生は自分を取り巻く人との関係で埋め尽くされています。
ならば、徹底して人間関係を良好に保つことに注意すれば運は良くなるというのは、いたって当たり前の真理。
これは取り組むしかないですね、だって方法はシンプルだし、お金だってかからない。
よし、今日から「人の喜ぶことをする」を毎日のタスクにしよう。
まずは家事を手伝うか(笑)。
一番身近な人から喜ばせてみよう。
本書は著者の横山信治様から献本していただきました。
ありがとうございました。
目次
はじめに
プロローグ それは、不運の真っただ中からはじまった
第1章 稲穂の法則
第2章 人づきあいの法則
第3章 言葉の法則
第4章 考え方の法則
第5章 アクションの法則
第6章 スピリチュアルの法則
関連書籍
同著者の最近の既刊本