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読書無限ループの入り口に!【書評】水野 俊哉(著)『2分でわかる! ビジネス名著100冊のエッセンス』 宝島社

おはようございます、最近読書量の維持に四苦八苦している一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は、当ブログでもおなじみ水野俊哉氏の新刊をご紹介。

最近はすっかり出版プロデュースが本業(?)となっているのか、年1冊ペースの出版となっている水野氏ですが、今回はオールドファンにはたまらない、水野氏お得意の書評・紹介本です!

 

【目次】
はじめに
1 誰もが知る世界の名著
2 2010年以降の近年話題作イッキ読み
3 話題のビジネス理論、経済学に触れる
4 エコ、スピリチュアルの世界
5 一度は読みたいベストセラー
6 名経営者の人生、考えに薫陶を受ける

【ポイント&レバレッジメモ】
今回は本書で紹介されているビジネス書100冊の中から、ワタクシが実際に読んで影響を受けたオススメ本を10冊、「水野的考察」とともにピックアップします。

 

2012年1月より僕は、講談社のルポの取材で、インターネットビジネスで年収1億円を稼いでいる30代の若者を10名ほどインタビューした。彼らに「これまでの人生で自分に影響を与えた本」を聞いたところ、必ずといっていいほど上がったのがこの本である(他、『思考は現実化する』『非常識な成功法則』なども多い)。「お金のために自分が働く」のではなく、「自分のためにお金を働かせろ」と説いたこの本は、多くの若者に経済的な成功をもたらすきっかけとなったようだ。

この本に関してはロバート氏が発売したゲームのすばらしく完成度の高いパンフレットであるという評価もありますし、ロバート氏自身会社が倒産するなどしていますが、多くの日本人にお金に対する考え方のパラダイムシフトを起こしたという点で、やはり評価できると思います。

ワタクシもこの本を読んで「自分のビジネス」を持ちたくなり、その気持ちがこのブログ解説に繋がっています。
いわば、ワタクシのスタートラインとなった本です。

 

本書には、携帯版や図版化版、マンガ版まであるが、オリジナル版を読むことを強くおすすめしたい。600ページもある大著だが、それだけの量を読む価値は間違いなくあるだろう。また本書は成功本の元祖ともいえるもので、現在出回っている成功本は、直接でなくとも二次的、三時的に影響を受けていることが多く、本書の一部のエッセンスを抽出して一冊の本に仕立てていることもままある。ならば、複数の成功本を購入するより、本書を手元に置いて熟読するのも一興である。

実は先述の『金持ち父さん・・・』の巻末のオススメ本で知ったのが読むきっかけでした。
ワタクシが最初に読んだ自己啓発・成功本で、もっとも影響を受けた本です。水野氏が言っているように、この本1冊で他には成功本は必要ないといえるほど内容の濃い本です。

 

多くの経営者や著名人に「天風信奉者」がいることが知られており、代表的なところでも松下幸之助氏、稲森和夫氏、東郷平八郎元帥、作家の宇野千代、廣岡達郎(野球評論家)などが挙げられている。松下氏や稲森氏が中村天風師を信奉していることは当然、その著作や講演内容にも影響している。つまり、松下氏や稲森氏をし信奉している現在の成功者たちも当然、影響は及んでおり、芸人の世界みたいな言い方で恐縮だが、「日本の成功本業界」における「大師匠」といっていいだろう。

実はワタクシも一時期天風氏にハマっていまして、著作はすべて読みました。
かなりスピリチュアルな要素も多いのですが、”怪しさ”を感じさせず、夢中になって読める本です。

 

2011年頃から書店では「世代本」が増えている。その多くは「20代でしておきたいこと」や「30代でやっておくべきこと」などである。本書の特徴は「40代で後悔しない」ための行動に特化したことだろう。人は誰でも自分の人生の先を見通すことが難しい。自分の人生がこれからどうなるのか、タイムマシーンに乗って未来の自分に聞くことができたら、そんなに有り難いことはない。先人の話しに耳を傾けるのは、今を大事に生きることに繋がる。会社組織で出世をしたい人にもオススメ。

本書は年齢的にちょうどワタクシにジャストミートだったのと、ちょうど仕事で悩むことが多かったため多くのヒントを与えてもらった本でした。

できれば、40代になる前に、早い段階で読まれることをオススメします。

 

本書で語られていることは、21世紀の知的生産力とか情報収集力や効率のアップといった類いの話しではない。今や、我々の脳の機能はパソコンやネットサービスを使いこなすことで補完されている。しかし、真の生産性とは「新しい何か」を発見し、生み出していく能力のことである。そのためには右脳による感性(ハイタッチ)を磨き、コンセプトメイキングに繋がる能力を意識して開発していくことがグローバル時代をサバイブする方法なのだ。

低賃金外国人にも、コンピュータにも、そして他の日本人にも簡単に取って代わられる、真似される仕事ではなく、自分だけができる仕事を創造せよという教え。

それこそかなり「ハイ・コンセプト」な課題ですが、これからの日本人が真剣に考えていくべきテーマを与えてくれます。

 

この危険な本の単行本版は就職氷河期真っ只中の2004年に発売されている。『絶対内定』シリーズの著者である杉村氏が、どのような想いでこの本を書いたのか、それは「おわりに」でアツク語られているから、ぜひ読んで欲しい。それにしても、私としては健気な学生たちが、このような危険な本の力を借り手まで就職活動をせざるを得なかった当時の状況を想像すると涙を禁じえない。まるで戦場で兵士に与えられる謎のキャンディーのような本である。それゆえ読んだだけで、一気にポジティブになれる本だ。

就活生だけでなく、すでに就職しているビジネスパーソンも、ときに読むといいかもしれません。
水野氏が言うように、この本はある意味覚せい剤です。
だからワタクシもすべての人にオススメはしませんし、常に読み返すことは禁じます!

ただ、どうしようもなく落ち込んだとき、完膚なきまでに叩きのめされたとき、カンフル剤としてお読みいただければと思います。

 

本書では、「箱」という独特の形容をしながら、人間の心が引き起こす「自己欺瞞」のメカニズムを説いている。主人公がバドとセッションを続けていくうちに気づいていくことは、そのまま読者自身が身につまされることでもあるはずだ。知らず知らずのうちに己を振り返り、いつの間にか主人公に自分を重ねるように読んでしまうだろう。職場の人間関係(上司・部下)や家庭内(妻・子ども)のコミュニケーションに問題を感じている人はぜひ読んでほしい。

この本を読んで職場の人間関係がかなり楽になりました。
どうしても話しが通じない苦手な人に対して、「ああ、この人は箱の住人なんだ」と諦めるようになったという(笑)。これは本書の本来の目的ではないのですが、もし人間関係でうまくいかないことがあるなら一読の価値があります。

 

「謙虚でなければいけない」「会った人に感謝しなさい」など一般的な成功法則は、成功した人がさらに成功するのには役立つが、凡人には役立たない、とバッサリ切る、まさに非常識な成功本。しかし・・・「非常識」だが「インチキ」っぽい本ではない。むしろ、「なんかとんでもないことを書いてある感」がむんむんしているし、秘かな「愛読書」として挙げる成功者も多い。個人的にも大好きな一冊。

この本もかなり影響を受けた本。
確かに「非常識」な部分があるのですが、「成功したいならそれぐらいやらんとどうする!」という感じでワタクシは読みました。

 

村上龍氏の『カンブリア宮殿』で紹介されて話題になり、売れていると聞き、早速、買って読んだ。「本当にこんな会社があるのか?」「このようなやり方でうまくいくのか?」その時の衝撃を今でも覚えている。しかし、何度読み返しても「正しいこと」が書かれているのは間違いない。たとえていうならば日本版『ビジョナリー・ピープル』とでもいうべきすごい本だし、ここに出てくる経営者は皆本物である。果たして大企業に就職することが幸せなのか?就活中の若者にも考えてほしい。

本書はシリーズ化されて続編も出ております。
本当に本書に登場するような社員とお客様を大切にする会社が、世の中のスタンダードになる日が来てほしい。
そう強く思う本です。

 

シリコンバレーで育ったジョブズとウォズが出会い、アタリ社やHPなどの企業でアルバイトをし、マイク・マークラのような大人の庇護の元、世界的な人物へと成長していくストーリーと、生みの親と育ての親、恋人たち、離れ離れになって再会する家族の姿が特に印象的だった。また反発し合いながらも心の底では認め合うビル・ゲイツとの関係も、死期が迫ったジョブズの自宅をゲイツが訪れる様子などを通じて感動的に描かれている。Windows派もぜひ読んでほしい。

アップルファンかどうかは関係なく、純粋に一人の希有な人間の物語として読んでほしい本。

【感想など】
水野氏の久々の新刊。

しかも、デビュー作以来のファンにとっては嬉しい本です。

というのも、水野氏のデビュー作といえば、こちら

見開きで1冊の本を紹介。
しかもズバズバと遠慮のない評価は、フォーマットも含めて、「やられた」と感嘆したものです。

その後、いろいろなテーマで関連書籍を読みあさり、エッセンスを抽出、まとめて紹介するスタイルの書評本を次々と出版されたのは周知の通り。

ですので古からのファンとしては、「初心に返る」と言いましょうか、「ああ、また水野氏の書評が読める」と喜んでしまいました。

今回の総合テーマは「ビジネス名著」。
それも100冊を紹介。

基本スタイルは見開きで1冊紹介ですから、「成功本50冊〜」の倍の冊数を紹介する分、今までより余計に抽出するエッセンスをピンポイントで絞っている感じがします。

このポイントを絞るという作業。
ワタクシも書評ブログをやっておりますが、一番難しい。

それで、いつもダラダラ長い記事になってしまうのです・・・。

だから、ブロガーとしては「この本のここにフォーカスするのか」と感心しつつ、しかも「このキーワードを使って紹介するんだ」と大変勉強になりました。

さて、一般のビジネスパーソン、読者の皆様はそんな視点は必要なく、純粋に本の紹介本として活用していただきたい。

本書を通して読まれれば、100冊分のエッセンスに触れることができます。
でも、そこで終わりにせずに、「自分が求めているのはこの本だ!」と思える紹介記事にであったら必ず原典に直接当たってください。

そこにはさらに引用や紹介されている本があり、それらを次に読むとまた引用・紹介されている本があり・・・、と無限ループのように読書対象本が広がっていくことになると思います。

本書はその無限ループの入り口。

そして本書で紹介されている本を読んだら、その本の内容を思い出し、確認するための「索引」としても本書は使えます。

いずれにしても本棚に常駐させ、くり返し見返し使う本であることに間違いないようです。

ちなみに、本書で紹介されている100冊のうち、ワタクシが読んでいるのは51冊でした。
半分かぁ、まだまだ世の中には読むべき名著がいっぱいあるということを知ることができました。

ツイてる!

本書は著者である水野俊哉氏より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】

現在在庫切れになっているようですが、上記の『成功本50冊〜』と一緒にこちらの本も読まれることをオススメ!

【管理人の独り言】

気になる本

『ノマドと社畜』の著者さんですね。
これもまた問題作となりそう。

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