みなさん、子どもに読み聞かせってされましたか?あるいはされてますか?
うちの子はもう大きくなってしまったので、寝る時にベッドのそばに近づいただけでも「あっちいけ!」とか、娘にいたっては「キモい!」とか言われてしまう(あたりまえか)、ちょっと寂しい時期に突入していますが・・・
読み聞かせ、英語の絵本でやってみるというのはいかがでしょう?
今日はそんな本のご紹介。
【目次】
はじめに
第1章 なぜ英語絵本なの?
第2章 いざ実践! 英語絵本の読み聞かせをはじめる前に
第3章 厳選おすすめ絵本50冊!ブックガイド
おわりに
あとがきにかえて
【ポイント&レバレッジメモ】
★英語の絵本をおすすめする6つの理由
1. Good&New(よきこと、新しきこと)がある
2. 親子いっしょに成長できる
3. 忍耐力が身につく
4. 自信とプライドが芽生える
5. 人生の豊かさを感じられる
6. ストレートなメッセージを受けられる
★お父さん、お母さんだからできる6つのこと
1. 習慣にしやすい
2. 気持ちよさ、安心感と関連づけられる
3. 愛されているという実感が得られる
4. 自由度が高い
5. 非言語(Non-Verbal)のメッセージを楽しむ余裕が持てる
6. 一人ひとり違う「学びのスタイル」に合わせられる
★小さな子にはボードブックを
まず、0歳~3歳児を持つご家庭には、ボードブックがおすすめです。
ボードブックとは、厚紙でできている小型本のことです。なぜかというと
・とにかく丈夫
・小さな子どもの手にも扱いやすい
・小さな子どもでもページがめくりやすい
・お出かけにも、ままのバッグに入れてちょっと持っていける
など使い勝手がいいからです。
★質問「私の発音で読聞かせていいのか、心配です」に対して
ネイティブスピーカーの英語は音声教材にまかせて、お父さん、お母さんの英語で、ぜひ絵本を読んであげてください。
機械は、その子の反応を待ってくれません。
一緒に感動もしてくれません。
その子のことを一番よく知っている、お父さんとお母さんだからこそできる英語絵本の読み聞かせがあるのです。
★質問「英語絵本で、日本語版も同時にある場合、両方読むべきでしょうか」
私はいつも、
「ぜひ、両方読んであげてください」
とお答えしています。ただし、英語は英語、日本語は日本語、それぞれの持つ世界を大切にしてほしいので、必ずそれぞれを1冊のはじめから終わりまで、通して読むことをおすすめします。交互に訳しながら読む、というようなことはしません。
少し大きい子なら、先に日本語版を読んであげてから英語版を読んだ方が、あらすじがよく頭に入るので、英語版になった時に、より話の展開が楽しめるかもしれません。
【感想など】
当ブログではこれまでビジネスパーソン向けの英語勉強本をいくつかご紹介してきましたが、今回は対象年齢が一番低い英語勉強本となります。
対象年齢0歳~ですからね(笑)。
さて、基本、ワタクシは何でもかんでも英才教育というのは、あまりどうかな?というスタンス。
特に英語学習に関しては今でも、「英語は言語なんだから早い時期にスタートした方がいい」という意見と、「しっかり日本語を学んでからの方がいい」という意見に分かれるように、これといった答えはないのですよ。
だから、英語絵本の読聞かせは、効果はあるんだろうけど、あんまりやり過ぎたら英語嫌いになってしまいそうと、ちょっと心配になってしまいました。
しかし、本書は英才教育的に”英語絵本の読聞かせ”を薦めているのではない!というところでまず安心しました。
お子さんが小さい時、寝る前とかに絵本の読み聞かせをしましたよね。
その目的は文学的才能を引き出すための英才教育じゃなかったはず。
絵本の内容を楽しむのはもちろんですが、寝る前のひととき、読み聞かせの時間には親から子への非言語のメッセージがあったはずです。
いわば、親子の時間の共有が最大の目的で、絵本はその小道具みたいなものでした。
その小道具を英語の絵本に変えてみるだけなんですね。
読み聞かせの本質のところは言語が変わっても何も変わらないのです。
それを本書を読んで知り、納得。
英語絵本の読聞かせ、いいじゃないですか。
お父さん、お母さんの英語の勉強にもなるかもしれませんしね。
けど、ワタクシなどは読み聞かせているうちに、毎晩子どもより先にワタクシが”落ちて”しまっていて、子どもをして「お父さん疲れているんだね」と言わしめる親でしたので、まぁ偉そうなこと言えんわなぁ。
眠い目をこすりつつ、英語絵本を読んであげてくださいね。
本書はディスカヴァー21社、編集者の三谷様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
今回は、本書後半で紹介されている英語絵本からいくつかご紹介。
なお、内容紹介についてはAmazonからの引用ですが、本書では詳しい解説はじめ、読み聞かせに必要な時間や語数なども表記されています。
1 赤ちゃんからの第一歩
HUGは家族や友だちと気軽にできるスキンシップのごあいさつ。その「HUG」のセリフだけで親子愛を表現したこの作品は、絵本のもつ力を改めて教えてくれる。
子ザルのボボはジャングルで出会う動物たち親子のHUGを楽しく見ていた。でも仲の良いみんなの様子にどんどんお母さんが恋しくなっていく。泣き出すボボの声を聞きつけ力強く駆けてくるお母さんザル。ボボとのHUGを見て、心配していた動物たちも大喜び。笑顔いっぱいのみんながひとつの輪になるフィナーレも見ものだ。くれぐれも読み終えたあとのHUGをお忘れなく。(と)
2 とにかく楽しもう
Timothy Pope has a brand new telescope and he’s testing it out at the park. Children will delight in peeping through the die-cut holes and guessing what Tim has spotted. Is that really a shark he can see? Turn the page and find out.
3 感性を育てるために
物語を語るのに、言葉は本当に必要だろうか? やさしい色合いで巧みに構成された175コマの絵によって語られる本書は、男の子が雪だるまと友だちになるという魅力的な物語だ。
ある雪の日、目が覚めた男の子は、母親に外遊びに行くと告げ、雪だるまを作り始める。その晩、眠れない男の子は玄関の扉をあけてビックリ! 雪だるまが生きている! 身体は冷たくても心のあたたかな雪だるまは、居心地のよい男の子の家の中をさっそく見て回ることに。ネコは気にいるが、火のそばではさすがに困り顔。男の子はそのほかにも、テレビやランプ、蛇口から流れる水道水を見せて、雪だるまをビックリさせる。コンロは嫌がるが、冷凍庫の角氷はとても気に入ったよう。そして今度は、雪だるまが男の子に自分の世界を見せることに。ふたりは手に手をとって、雪の降りしきる空――おそらくロシアを越えて、中東へ――をめぐり、無事に我が家が戻って来る。パパやママが目を覚ます前に、とあわててベッドにもぐりこむ男の子。翌朝、起きるとすぐ外へ駆け出した男の子だが、雪だるまはすでに溶けてなくなり、そこには石炭が4つ散らばっているだけだった。本書には文字がないので、好きなエンディングを作り上げることができる。たとえば、「そのとき、とつぜんピンク色の煙がわきあがりました。煙は雪だるまになり、男の子の家の車庫にある冷凍室で暮らすことになりました」とか、あるいは「…というわけよ、おしまい」とあっさり終わらせてもいい。
レイモンド・ブリッグスの『The Snowman』(邦題『スノーマン』)は、ボストン・グローブ・ホーン・ブック賞を受賞。冬の読み物の定番といえる本書は、毎年子どもたちの心を掴んで離さない。(未就学児童より)
補足:この絵本は文字がないことで有名ですが、この紹介しているバージョンは1ページに1~2行くらいの英文が付けられているそうです。
4 やさしい心を持った子に育てるために
t’s okay to need some help.
It’s okay to be a different color.
It’s okay to talk about your feelings.
It’s okay to make a wish…It’s Okay to Be Different cleverly delivers the important messages of acceptance, understanding, and confidence in an accessible, child-friendly format featuring Todd Parr’s trademark bold, bright colors and silly scenes. Targeted to young children first beginning to read, this book will inspire kids to celebrate their individuality through acceptance of others and self-confidence.
Along with the four other bestselling Todd Parr picture books debuting in paperback this season, It’s Okay to be Different is designed to encourage early literacy, enhance emotional development, celebrate multiculturalism, and promote character growth.
5 未来のために
A picture book about shyness from a new and truly innovative artist
Halibut Jackson is a very shy person. He would prefer not to be noticed at all. So he makes himself clothes to suit his surroundings. His library suit has a striped look to it to match the shelves. But when he is invited to a party at the Palace, he is flummoxed — what does the palace look like inside? At last, having researched hard, and sewn quickly, Halibut is ready: only to discover that the party is not being held where he expected it to be, and his suit does not suit the occasion at all. But everyone admires it tremendously.
6 お父さん、お母さんにもおすすめの絵本
ものを壊すいたずらっ子のお話などおもしろいものか――親ならすぐに、そう結論づけてしまうだろう。確かに、イガグリ頭におおちゃくそうな目、意地の悪そうな笑みを浮かべたデイビッドの姿は――大人の視点から見ると――かなり戸惑うものがある。しかし、3、4歳の子どもはものの見方が異なるようだ。彼らにとっては、容赦(ようしゃ)のないデイビッドのいたずらは実にゆかいで、まさに日ごろのうっぷんを晴らしてくれるものらしい。
デイビッドがクッキーの入ったビンに手を伸ばそうとすると、どこからともなく聞こえてくるママの声――「だめよ、デイビッド!」。お風呂場からベタベタのまま出てきても、「だめ! だめ! だめ!」の声。裸のまま外に飛び出せば、「戻ってらっしゃい、デイビッド!」見開き2ページをたっぷり使ったイラストは、デイビッドのいたずらとむなしく響くママの叫び声だけ。
主人公の名前と著者の名前が同じなのは、もちろん偶然などではない。主人公のデイビッドは、本書でコールデコットオナー賞を受賞した著者のデイビッド・シャノンが5歳のときに書いた自画像がもとになっている。まさに、5歳当時のデイビッド・シャノンがそこにいるといっても過言ではない。
7 日本語を大切にするためにも
作者であるレオーニは、アメリカで活躍した芸術家であり、アート・ディレクターとしても活躍をしていた。優れた仕事をしたきた彼が、ある日、孫たちをあやすため、手近にあった紙に、これもまた、手近にあった絵筆と絵の具で、即興のストーリーを紡ぎ出した。それが、本書である。
青と黄色。単純な筆あとが、いくつもの場面を楽しく想像させる。そこには、不思議なリズムがあって、無理がない。あおくんと、きいろちゃんがうれしくて抱き合って、緑色になってしまう場面は、ほほえましく「仲良くする」とは、こういうものなんだとダイレクトに伝わってくる。
そして、やはり豊かな色彩感覚には目を見張る。幼児向けではあるが、それだけにとどまらない力強さと、素朴さを兼ねあわせた絵本である。原題は『Little Blue and Little Yellow』。
【管理人の独り言】
Discover21社さんから気になる本が登場。
すでにディスカヴァー社長室blogで紹介されていますが、この本は久保憂希也さんと芝本秀徳さんの共著。
そして、この芝本秀徳さんとは実は当ブログで激プッシュしてきた
とか
とかの著者である 上村敏彦 さんなのです!
上村敏彦さんというお名前はペンネームだということを一昨年から知っていたのですが、やん事なき理由から秘密だったのです。
それがついに、実名解禁!
そのデビュー作が本書となります。
そして、近日中にさらにもう1冊登場予定。
それがこちら
当ブログではもちろん両方とも激プッシュしていく所存。
ワタクシもまだ読んでいないのですが、この2冊はマストバイです!