おはようございます、一龍です。
今日ご紹介するのは手帳術の達人、美崎栄一郎さんの手帳術本。
来年の手帳選びの前に、ぜひ読んでほしい一冊です。
はじめに
9月半ばとなり、来年の手帳コーナーが本屋さんや文具店に登場しはじめています。
手帳好きには楽しい季節。
そして手帳って必需品だけに、別に手帳好きでない方も否応無しにアレコレ迷わなければならないもの。
そんな悩ましい手帳選びの前に、手帳術の達人のご意見を聞いてみるのはいかがでしょう。
まずは手帳の達人の手帳使い方のポイントをご紹介。
達人の手帳使いのポイント
★手帳とは「人生のシナリオ」である
手帳とは、自分がとるべき行動を教えてくれる「シナリオ(台本)」です。そして、そのシナリオを書く「脚本家」は自分であり、その通りに演じる「俳優」も自分です。俳優は、シナリオがなければ演じることができません。われわれも同様に、シナリオ=手帳がなければ演じることができないのです。
★手帳は1つにまとめる
仕事用の手帳とプライベート用の手帳を別々に管理している人がいますが、あまりおすすめしません。「手帳は一つに」と考えましょう。
仕事もプライベートも同じあなたの人生の一部であり、仕事に取り組む自分も、プライベートを楽しむ自分も、同じ”一人の自分”です。そして、自分がどう行動するのかを示すのがシナリオ=手帳です。しかし、手帳を二つに分けてしまうと、どちらの手帳の予定で行動していいのか分かりません。また毎回、両方の予定を確認する手間がかかり面倒です。
★紙の手帳を信頼している理由
スケジュールを一元管理するなら、デジタルよりアナログの手帳がベター。次々に新製品が登場するデジタルツールを使いこなすには一定のリテラシーが求められるからです。また、紙より早く情報にアクセスできるデジタルツールはまだないと考えています。
★手帳はいつも手元に開いておく
手帳は鞄に入れっぱなし、あるいは机の上に出していても閉じたままにしていませんか。それでは、手帳を持ち歩く意味がありません。時と場所が許す限り、手帳は手元で開いたまま、いつでも眺められるようにしておきます。
手帳は書くことよりも、見ることのほうが大事。先に述べたように、手帳はシナリオだからです。シナリオを見ずに舞台に上がる俳優はいません。社会人なら、手帳はいつでも見られるようにしておきましょう。
★「3W」のルール
私の場合、マンスリーに記入する情報は必要最小限にカットし、When(いつ)、What(どんな予定か)、Where(場所)の「3W」を書き込むだけに留めています。そして、用事と用事の間の移動時間など、3W以上に細かく1日をスケジューリングするときには、紙の手帳ではなくデジタルツールを利用しています。そうして、手帳は可能な限りシンプルにする。これが、私が定めたルールです。
★手帳&iPhone&ノートが私のスタイル
私はアポイントメントや1日ごとのTODOリストなど、スケジュール関連の内容は手帳に記入しています。iPhoneはそれを補完する役割。さらに、打ち合わせなどで何をどのくらいメモするかわからないときは、A5サイズのノートを使い、そこに自由に書き込みます。
★その日の行動を見返す
私は普段、マンスリーをスケジュール管理のメインに使っていると言いました。では、ウィークリーを全く使わないかというと、そんなことはありません。というのも、1日の反省を書くのに使っています。
1日の終わりに、その日の行動を振り返りながら、「もっとこうすればよかった」とメモしているのです。日記ではなく反省ですから、仕事効率をアップするための「ちょっとした改善」を書きます。<中略>
ポイントは、「1日の終わりに5分だけ」と制限時間を設け、手早くすませること。だらだら反省するのは面倒ですし、気分も暗くなりますから、続きません。さっと書ける程度の、小さな改善でいいのです。
★フリーページは独自の資料集として活用
多くの手帳の巻末には「フリーページ」が用意されています。なにを書いてもいいスペースですが、うまく使うと、仕事の効率アップができます。
私はというと、このスペースにメモは書きません。その代わり、独自の「資料集」として、フリーページを活用しています。たとえば、よく使用する新幹線や飛行機の時刻表のコピーを貼付ける。会社の内線表を貼付けていたこともあります。
感想
◆手帳を見直そう
私の手帳&ノート術は美崎メソッドのパクリです。
この本の影響なのですが
来年は手帳術を見直そうと思っています。
というのも、仕事の手帳&ノートは美崎メソッドで、プライベートの手帳&ノートはモレスキンのデイリータイプを独自の書き方で使っていて、スケジュールはGoogleカレンダーをiPhoneを使って一元化するといことをこの数年実践してきました。
しかし、本業の「仕事」関連の手帳はともかく、ブロガーとしてプロを意識し始めてプライベート用のモレスキンに書く量が激増。
本業とのスケジュールの関連もわかりやすくするために、来年はA5ぐらいの大きいサイズの手帳に「仕事」も「ビジネス」(ブロガーとしての活動をこう呼んでいる)の内容も一元化しようと思っています。
ということで、あらためて美崎さんの手帳術の最新刊を今回読んでみたわけですが、これがすごく参考になること。
この本のおかげで手帳決めの基本方針が決まりました。
◆「行動して成果を上げる」ためのツール
「手帳選びになにをたいそうな」と思われる方もいることでしょ。
ですが、手帳は人生に置いて非常に重要なツールなのです。
本書では
”手帳術”は、すべてが「行動して成果を上げる」ための考え方
としており、手帳を使うということは
1.成果を上げるという目的がまず先にある
2.目的を実現させるには行動が必要
3.最も生産性の高い行動を明らかにするために”手帳術”を駆使する
4.自分がいつ何をするべきか明確に教えてくれる「シナリオ」が手に入る
ということだとしています。
これには私も激しく同意。
手帳は単なるスケジュール管理や備忘録に留めておくにはもったいないツールなのです。
ポイントでも紹介しましたが、振り返りにまで使って自分を改善するツール、つまり、ひとりPDCAサイクルを回すための人生の伴走者なのです。
手帳術は個人個人で自由なもの。
こうしなければならないという決まりはありません。
ただ、使い方はどうあれ、あなたの人生の良きパートナーとなる方法をとりたいですよね。
その基本的な考え方に本書で出会えます。
◆豊富な実践例が魅力
もちろん、本書では手帳術の基本的な考え方だけでなく、具体的な使用例が紹介されています。
一部カラーページで美崎さんの実際のノートを掲載。
ペンの色分けやマーカーや付箋の使い方など、カラーでないとわからないところをしっかり見せてくれていて、参考になります。
私も仕事のスケジュールはマンスリーを使っていますので(美崎さんの真似だから当然)、「こんな風にカラーリングすればもっとわかりやすい」というのがわかりました。
さっそくTTP(徹底的にパクる)しよう。
みなさんも美崎メソッドを真似しつつ、それをベースにして独自の手帳&ノート術を編み出してください。
そして自分にあった手帳選びの参考にも、本書をぜひ!
目次
はじめに
第1章 手帳は自分が行動するためのシナリオ
第2章 「結果を出す人」の手帳の書き方・使い方
第3章 時間を生み出す手帳活用術
第4章 デジタル×紙の「スマート手帳術」
おわりに
関連書籍
本書著者の美崎栄一郎さんプロデュースの手帳です。
こちらも参考にどうぞ
手帳術とありますが、時間術の本です。