おはようございます、三日坊主になるかならないかは今日が山場の一龍(@ichiryuu)です。
さて今日が仕事始めの方が多いはず。
そんな年の初めの初仕事の日にぴったりの本をご紹介。
小宮慶一氏の人気シリーズ最新刊、お題は「実行力」です。
新しいことを始めるあなたにぴったりな一冊です。
【目次】
はじめに
第1章 実行力のメカニズムを知る
1 結果を出すためのプロセスを分解する
2 実行力をつけるために必要な基本的な心構え
第2章 実行力を高める習慣を身につける
1 行動力をつけるための習慣
2 行動を結果に変えるための習慣
3 結果を継続させるための習慣
4 幸せな人生を送るための行動
5 一歩を踏み出すために
おわりに
【ポイント&レバレッジメモ】
★実行力とは
「実行力」とは、「結果」を出す「行動」 だということです。
ただやみくもに、後先考えず、周りに対する良くない影響も考えず行動する人のことを、わたしたちは「実行力のある人」とは呼びません。
★「実行力」の3つのプロセス
まず行動する
Once done is half done.(いったん始めたことは半分終わったも同じだ)
考えているだけでだと、誰でもどんどん内向的になっていきます。でも、実際に行動してみると、たいていのことは案外簡単にやれたりする。まさに、案ずるより産むが易しです。続ける
使命感に基づく信念があれば続く。
「いい仕事をしよう」と思うこと。
そして、「やり遂げたい」という気持ちを持つことです。結果を出す
私利私欲、物欲については「足るを知れ」。でも、自己成長や社会への貢献に対しては、足るを知ってはいけないと思います。
★うまくいかない「方法」にこだわらない
やり始めて、「まずいな」と思ったら、すぐにやり方を変えること。
よく自分のやり方、最初に決めたやり方にこだわる人がいますが、やり方なんていうのは、求めている最終ゴールからしたら、単なる「方法」にしかすぎません。方法にあまりにこだわるのは本末転倒です。方法なんて、いくら変わったってかまわない。<中略>
変える勇気もまた、行動力の重要な側面です。
★人を巻き込む・人を動かす
人は理屈ではなく、感動で動く
気持ちとは、教えるものではなく、「伝わる」ものです。人を巻き込むには、「教える」能力だけではなく、「伝える」能力も必要なのです。
では、どうしたら、感動を伝えることができるのか?<中略>
まずは、自分自身が信じていることです。考え方は、自分が信じたときに伝わるのです。自分たちが目指す最終ゴールが意義のあるものであることを信じていることです。
言い換えれば、「信念」を持っているということです。
★物事のなかに使命感を見出す
優秀な人というのは、いわれなくても、どんな仕事にも価値を見出し、それをより大きな価値——会社のミッションや自分自身の人生の使命感——とつなげている人のことです。<中略>
最終的には、自分がやっていることに、社会から観た価値を見出せること、そのことに対して使命感を持っていくことが、物事を続けるうえでも、もっとも重要なことだと思います。
★PDCAを回すコツ
(PDCAを)上手に行う人たちが行っているコツは、できるだけ頻繁に、確実にチェックすることです。
ある会社の、数年にわたる大きなプロジェクトに携わったことがありますが、結局、成功した最大の要因は、それまで一ヶ月に一回しか行っていなかったPDCAを毎週行ったことでした。
さらに、毎週チェックを行うのですから目標設定も週ごとに行い、その評価方法も、それまでよりずっと分かりやすいものにしたことでした。
★お金を追うな、仕事を追え。
お金を追うことに一生懸命な人も、興味のない人も、仕事を追うことには、ハングリーであってほしいと願っています。
いい仕事をして、いいアウトプットや結果を出すことに、ハングリーであってほしいと願っています。
【感想など】
当ブログの読者様なら新年のスタートに際して、今年の目標や計画を立てた方も多いはず。
なにか新しいことをスタートするのに1月は最適ですよね。
しかし、大昔から「三日坊主」という言葉があるぐらい、新しいことを習慣化されるまで実行するのは難しいことです。
そんなあなたにぜひ読んでもらいたいのが本書。
小宮慶一氏のおなじみのシリーズ、『「〇〇力」養成講座』の最新刊です。
今回のテーマは「実行力」。
経営コンサルタントの小宮氏らしく、ビジネスシーンでの「実行力」を想定して書かれていますが、個人的な目標や計画の実行に際してももちろん役に立つ内容です。
本書は大まかに別けて、前半と後半に別けられます。
まず前半部分。
「実行力」についてのメカニズムや続けるためのステップとコツについて順を追って説明してくれています。
根底に「志」を置いているあたり、小宮氏らしいなぁと思いましたが、本当にそうですよね。
最初からお金儲けしようと思って起業した人で成功した人はいないと良くいわれますが、ちょっとした目標や行動もそのとおりだと思います。
自分のやろうとしていることが何の役に立つのか。
誰のためになるのか。
結局、続く続かないはその時点で決まるんだと思います。
ただ、こういった精神論だけで終わらないのがさすが小宮氏。
ロジックの部分もしっかりしていて、たとえば
PDCAサイクルではチェックを頻繁に
これは目からウロコ。
ワタクシも経験ありますが、一旦始まってしまうと
P→D→C→Aのサイクルじゃなくて、 P→D→C→D→C→A→D→C→D→C・・・という感じで行かなければおざなりになってしまうんですよね。
よし、明日からはチェック!チェック!だ。
そして後半。
後半ではがらっと変わって「実行力」を身につけるための、おすすめの普段の習慣が列挙されているのですが・・・。
一瞬、「えっ、そんなんでいいの?」というものがほとんど。
「呼ばれたら返事をする」とか、「旅行に出てみる」とか、「人に奢る」にいたっては???という感じです。
が、それぞれ書かれている理由を読むと、納得。
いや深わ。
なかでも、「タクシーの小銭のおつりをもらわない」というのは、もう読んで鳥肌でした。
「そうか、そこまで考えるんだ」と、自分の了見の狭さを恥ずかしく感じてしまうほど。
ぜひ本書を読んで実行してみてください。
さて最後に。
本書巻頭に中国の古典『大学』の一節から
「修身斉家治国平天下」
という言葉が紹介されています。
自らを修める者、家を整え、国を治め、天下を平らげられる
という意味ですが、ひいては
小さな行動を重ねていくことが、自分を良くし、
自分の家族を良くし、会社を良くし、
ひいては国を良くする。
という意味に繋がります。
著者が本書で伝えたいのは
一人ひとりが必ずしも、天下国家のことを考えている必要はありません。
自分自身を良くするために、自信の自己実現のために、一歩を踏み込む行動力を持っていけばいい。
それが結果として、会社の業績を変え、今のこの日本の空気さえも変えます。
ということです。
みんなが小さな一歩踏み出すことが世の中を変える。
自分の一歩はそんなエネルギーを内包していると思えば、きっと行動は続くはず。
本書を読んで、その小さな一歩を始めてみませんか。
本書はDiscover21社様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
小宮慶一氏の『「〇〇力」養成講座』シリーズです。