おはようございます、セルフブランディングに本気で取り組みはじめた一龍(@ichiryuu)です。
さて今日は、そのセルフブランディングについて書かれた良書をご紹介。
基本的な考え方から実践的なテクニックまで、非常に中身の濃い一冊です。
【目次】
はじめに
第1章 今、なぜパーソナル・ブランディングなのか?
第2章 個人ブランドを確立することのメリット
第3章 なぜポジショニングが重要か
第4章 ブランディングの7つのステップ
第5章 ブランディングに必要なツールつくりのポイント
終章 社会的意義と影響力
あとがき
【ポイント&レバレッジメモ】
★学びが重要なのは
それは、人は学びから成長し、成長すると、価値ある人や影響力のある人に付き合ってもらえるようになる(出会いが増えていく)からです。影響力のある優秀な人と交流できることは、それだけで言葉には表せない人生の大きなアドバンテージ(人生の大きな喜び)となります。
★ブランドとは
ブランドは影響力であり、信頼であり、価値なのです。 しっかりとブランドが確立されれば、ビジネスで最も重要な「信用」も創造できます。
★ポジショニングは弱者の戦略
パーソナル・ブランディングにおいては、コンペティターを避けて、戦わずして勝てる土俵を探すという戦略といえます。 簡単に言うと、たくさんの競争相手がいるマーケットよりも、競争相手が少ない(あるいは、いない)ところで戦った方が、少ない時間とエネルギーでシェアを取ることができるということです。
★ブランディングの7つのステップ
・ステップ1肩書を考える
ここでいう肩書とは、「自分は何者なのか?」を表すフックとなるブランドネームのことです。・ステップ2プロフィールを作る
プロフィールとは、あなたがどういう経歴の人で、これまで何をしてきて、現在は何をしていて、どういう分野で活躍しているのかを、200〜300文字の中で表現するものです。・ステップ3ブログやメルマガを始める
肩書とプロフィールを考えたら、次にやるべきことはブログやメルマガを書くことです。 すでにやっている人は、ブログやメルマガの内容が、自分の肩書やプロフィールとマッチしているかどうかをチェックしてみてください。もし、合っていないようなら、内容を変更するか、新たにもう1つ別のブログやメルマガを立ち上げた方がいいでしょう。 ブログとメルマガは役割が違い、お互いに補完する機能がありますので、両方やるに越したことはありません。私も両方やっていますが、最初にどちらか一つを始めるとしたら、私はブログをおすすめします。ブログは自分の情報を自由に発信できる、有益なマスメディア。
せっかく時間を割いて継続的に書いているのですから、いずれは講演のネタとか出版の原稿になると思って複合的に利用できるよう、工夫してみましょう。そのためにも情報発信する際は、日頃からシングルソース・マルチユースを意識し、常にレバレッジを利かせる発想を持つようにしましょう。
・ステップ4ホームページを作る
現代社会で、自社あるいは自分のホームページを持っていない人は「世の中に存在しない人」として扱われてしまいます。<中略>グーグル化している世の中で、少なくても『検索される』という可能性を残しておかないと、あなたは世の中に存在していないのと同じことになってしまうからです・ステップ5勉強会やセミナーを開催する
セミナーのテーマはあなたが普段ブログやメルマガで発信している情報を、体系化してわかりやすく解説したものでOKです。講師にとって究極のアウトプットの場がセミナーということを考えると、アウトプット力を鍛えるという意味でも、実績を残すという意味でも、講師にとっては多大なメリットがあります。
・ステップ6専門性の高いレポートや小冊子などで情報提供する
専門性の高いレポートや小冊子を作って情報提供することです。・ステップ7出版する
個人の究極的なブランディングは「出版」です。 出版はある意味、マイメディアの最終目標とも言えるかもしれません。
★ブログのポイント
・ブログはアウトプット力を鍛えられる最高の機会
ブログは自分を表現するものです。自由に自分の存在を世間にアピールできますから、認知度が上がってくればブランド力も影響力もあわせて上がっていきます。 ブログは自分を成長させてくれ、アウトプット力を鍛えてくれる最高の場所なのです。・まずは私生活を公開する日記から
まずは、自分の私生活を公開する日記からのスタートでいいでしょう。とにかく、スタートしてみることが重要なのです。 なぜなら、ブログの中で自分のプライバシーやライフスタイルを公開することで、あなたらしさをアピールし、まずは読者にあなたのファンになってもらうことが第一歩だからです。・写真を多用する
ここで重要なのは写真です。 「ブログの最大のメリットは、写真を載せることができること」と言っても過言ではありません。個人的な意見ですが、写真がないブログはあまり意味がないと思っているぐらいです。ブログは写真を多用することにより、効果的な「伝わる」メディアになるのです。それがメルマガとは違った良さでもあります。
・自分が学んでいる姿を見せる
あなたが何らかのコンテンツ提供者ならば、絶えず進化し続けている姿を見せなければ、顧客はいずれあなたから離れていくでしょう。・ファンを増やすための写真の見せ方
大事なことは、「自分のライフスタイルに満足して楽しんでいる」という姿を、文字や写真で表現すること。人は楽しそうに生き生きとしている仲間と一緒のコミュニティーに入りたいと思うからです。 私は、このようにブログ上で自分の生きてきた歴史をリアルタイムで公開し、自分の生き様を知ってもらうことで、共感してくれるファンを一人でも多く作っていくことを目的としています。・自分らしさを表現する
パーソナル・ブランディングで一番重要なことは、「自分らしさ」が表現できているかどうかです。 自分らしさとは、一言で言うと、他人の目から見たあなたのイメージです。
【感想など】
最近セルフブランディングについて真剣に考えています。
で、なにかいい本はないかと探していてであったのがこの本。
某有名ブロガーさんが推薦していたこともあって読んでみたのですが、これは大当たりでした。
特にブログを中心にブランディングを考えている方には必読と思われます。
ハンドルネームか本名か
顔写真はどうするか
ブログには何を載せるか
などなど、ワタクシもこのブログを6年近く続けてきたものの、あまり何も考えず漫然とやってきた部分が多数あることに気がつきました。
また、ブログの記事はいずれ自分で行うセミナーや執筆する本の原稿となるというのも新たな発見。
そう考えると、今後、このブログの執筆も違う目線で書いていかねばと思ってしまいました。
さて、本書ではブランディングの7つのステップにもあるように、出版をひとつのゴール目標として挙げています。
本書で面白かったのは本を売るための戦略。
これは以前、作家の水野俊哉さんからも聞いたことがあるのですが、本を出版すること自体がハードルの高いものですが、出版した後にその本を売ることの方がもっとハードルが高いと。
そこで著者がとった本を売るための戦略がかなりユニーク。
この点はネタバレ自重のため、本書をお読みいただきたいのです。
これから本を出そうという人は絶対読む価値があります。
ただ、出版するだけなら最近はKDPも知られるようになってきたので、ハードルはかなり低くなっています。
今なら、セルフブランディングの最終段階ではなく、まずは出版して、それを材料にブランディングしていくという戦略の組み直しも可能かと思います。
また本書は、「サラリーマンにはブランディングは必要ない」と考えている人にも一読の価値アリ。
なぜなら、
これからはモノを売る時代ではなく、個人を売る時代だからです。
「この件ならあの人」「〇〇関連なら××さん」というブランドができている人とそうでない人の差は、今後ますます開いていくことと思います。
組織に属していようとも、いやだからこそ、その他多数に埋没しない戦略としてブランディングは考えていくべきでしょう。
その成果は職場だけにとどまらず
ブランドを高め、人生の偏差値を上げることにより、富のシンジケーションの輪が自然と広がります。自分を上手くブランディングすることにより、ギアがローからトップに入るがごとく、成功がだんだん加速していくのです。
ということにつながっていくのだと思います。
サラリーマンでもブランディングをしていけば、思わぬチャンスが待っているかもしれません。
そのための準備はしておきたいですよね。
この本、一点残念なのは、2008年暮れの出版ですので、SNSに関する記述はちょっとものたりません。
mixiとYouTubeに関するもののみ。
2008年にTwitterが大ブームとなり、Facebookはその後でしたので、それは致し方ないですね。
今ならSNSとブログのミックス戦略が主流になると思いますが、これは他書に当たることにしましょう。
この点を差し引いても、ブログを中心にブランディング戦略を考える方にはヒント満載の本であることに間違いはありません。
最後に、くれぐれも心に刻んでおきたいのが、巻頭に著者がミリオネアから教えられた言葉
「あなた自身が価値ある人間にならなければ、あなたの人生は一向に良くなりませんよ」
自分が学び努力し続けることが最大のブランディング。
もし仮に、あなたが現在、月間アクセス数10万以上のブログや、3万人以上のコアな読者を持つメールマガジンを持っていたとしたら、おそらくかなりの確率で有名起業家やベストセラー作家らと会ってもらえるでしょう。
ということですが、このレベルに到達するためにはそれ相応の覚悟が必要なのは言うまでもありません。
ぜひ本書を参考にして、このレベルを目指しましょう。
ワタクシも頑張ります!
【関連書籍】
同著者の既刊本の紹介
「成功するには人脈を!」と、ただただ焦るのはやめよう。真の人脈とは、お互いの夢や目標を応援できる仲間なのです。あなたの夢の実現を確実にスピードアップさせる極意を教えます!
本書では、あなたが持っている「なりたい自分になれる鍵」の使い方を教えます。鍵のひねり方をちょっと変えるだけで、人生の扉が大きく開くのです。
「8」という数字を横にすると、「無限大」という意味を表すインフィニティマークになります。人はだれもが無限大の可能性を持っているのです。
もちろん、あなたも例外ではありません。本書が、あなたに秘められた無限大の豊かさを開く鍵になって欲しいという願いが、「8つの鍵」というタイトルに込められています。
漠然と成功したいと思っている人へ
成功したいけどうすればいいのかわからない若者へ
自分から行動を起こせないでいるサラリーマンへ
何かを始めようとしても、きっかけがつかめない方へ人脈を金脈に変えるミリオネアの極意をお教えします。