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深みのある読書感想文になる!【紹介】宮川俊彦(著)『「とっちゃまん」の読書感想文書き方ドリル』Discover21

こんにちは、読書感想文が大嫌いだった一龍(@ichiryuu)です。

さて今日は感想文嫌いなお子様たちに朗報!
この本があれば読書感想文が飛躍的にレベルアップします。

【目次】
書く前にぎりぎりまで、ひたすら考えよう
第1章 分析的、施策的な感想文のために
第2章 2013年夏の課題図書徹底解読

【ポイント&感想など】
夏休みに入って1週間経ちました。
順調に宿題は進んでいますか?

夏休みは長くて楽しい反面、宿題の多さも半端ないですよね。
なかでも難関なのが自由研究と読書感想文。

ワタクシは本当に読書感想文が嫌いでした。
なに書いていいかわからないんですよね。

不思議なもので、感想文って「ここがポイントです」とか、「主人公の心の動きを注目しなさい」とか、「こういう構成で組み立てなさい」といったように、書き方をちゃんと授業で教えてもらった記憶がありません。

なのにポーンと宿題は出されます。
なんと理不尽な。

でもご安心を。
本書を読めば、どこに着目して、どこをポイントに書けばいいのかがわかります。

◆構成

本書は課題図書12冊について解説。(その12冊については【関連書籍】に掲載)

最初の一冊『メガネをかけたら』を例に構成を説明すると、

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最初に大まかなストーリーや登場人物の紹介、と同時にストーリーの核となる部分を解説。

『メガネをかけたら』の場合だと、主人公の周囲の人たちの配慮がと主人公の心の動きが核となります。

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さらに解説が進むにつれ、注目すべきポイントのより深いところへ誘導していきます。

本書の場合は「メガネ」という道具に着目。
「メガネ」の「目的」と「願い」を深堀して、このストーリーの深層にある主張を探し当てる方法を解説します。

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そして最後は読書感想文すらすらドリル。
一つひとつの設問に答えていくことで読解が進み、ポイントをつかめるようになっています。

他の11冊に就いてもほぼ同じフォーマットで解説されています。

いやぁ正直、「そこまで深読みしますか?」と驚くぐらいの深堀ですが、そこまで掘り返せば内容的に厚みのある読書感想文が書けるよなと感心しました。

◆書評ブロガーとしても参考に

感心ついでに。

子どもの宿題対策本だとなめてかかったワタクシでしたが、はっきり言って「ありがとうございました、勉強になりました!」という感じです。

いわば、読書感想文を好き勝手に書いている書評ブロガーとして、本書は読書の「初心」を思い出させてくれた気がします。

例えば第1章では

読書には「娯楽のための読書」と「思索のための読書」がある

という言葉が出てきます。

ビジネス書は言うまでもなく、大人の「思索のための読書」であるべきです。
たとえそれが文芸書であってもです。

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また、書評ブロガーとして「印象の感想」にならないための14のヒント は常に心に留めておかないといけないこと。

特に、「取材」・「作者の背景・作品の背景」・「目的と願い」は、評者として本当は時間をかけて掘り下げなければならない部分ですが、実際のところ短時間での記事アップを優先して軽んじているところ。

ですが、ビジネス書の、例え仕事術などのハウツー物であっても、もう少し深堀すると違って見えてくるものがあるかもしれない。

この点は心しておかないと。

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そして、 読解・分析的感想文のための5つのステップ は、読書をしてアウトプットをする者にとって基本中の基本。

特に、「構想」で、「書くために絞って考えていく」というのは書評ブロガーとして大切なところ。

それができずにいつもだらだら書いてしまうのは毎回の反省点です。
いつも書きながら考えているからなぁ。

この本、子ども向けの読書感想文指南書ですが、文章を書くことに大人も子どももないようで、基本の基本の部分ですごく参考になりました。

本書はDiscover21社、編集者の三谷様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
本書で取り上げている課題図書は以下の12冊です。(内容紹介はAmazonより引用)

メガネをかけたら世界が変わる、感動物語
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4 COMMENTS

白取春彦

読書感想文だとぉ~ッ!
拙者もだいきらいだったぜ
国語教師もきらいだったぜ
やつら、きもいぜ
さ、仕事しよ

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白取春彦

読書感想文…
わたしは嫌いであった
今でも嫌い
あまりにも嫌いだから、カミュのシジフォスの神話を読まずに、読書感想文に仕立てたことがあった
教師は感心しておった
さ、仕事でもするか

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