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So what? It’s my life!【書評】酒井 穣(著)『君を成長させる言葉』( 日本実業出版社)

So what? It’s my life!(だからなにさ、これが私の人生なんだ!)
映画「コンタクト」の主人公の言葉です。

「だからなんやねん! 俺の人生や、ほっとけや!」って酒場で聞こえてきそうなセリフですが、酒場の雑踏が似合う、しかし人生の本質に関わるような名言の数々。

はじまり、はじまり(パチパチ 拍手)

 

【目次】

はじめに
CHAPTER1work  仕事で成長する
CHAPTER2 communication  よい人間関係を築く
CHAPTER3 world  複雑な世界を知る
CHAPTER4 life  ひたむきに生きる
おわりに

【ポイント&レバレッジメモ】

★私は、働く環境がとても大事だと思っているんです。自分の能力以上を求められる環境でなければ、個人の成長は難しいんです。

経営者/柳井正

 

昨日の背伸びは、今日のあたりまえだよね。
僕たちは、背伸びをしながら成長するんだよ。

★仕事は”点”ではなく”線”だ。集中種て物事を考え、創作する作業を、次へまた次へとコンスタントに続けられるかどうか。それができるから、作曲家です、小説家です、映画監督ですと名乗って生きていける。

作曲家/久石譲

 

一本のホームランを狙うんじゃなくて、ヒットを量産することを狙おう。
大事なのは、平均の打率と、バラツキの少なさだからね。

★製品は工場で作られるが、ブランドは記憶のなかで創られる。

経営者/ウォルター・ランドー

自分のブランドをつくるためには、
自分のスキルを高めることじゃなくて、誰かのためになる、よい仕事をいっぱい積み上げることが重要なんだよ。

★言わせてもらうと、この業界には、我々だったら誇りを持てないような製品、家族や友人に勧められないような製品がある。我々にはそんなことはできない。ゴミを売ることだけはできないんだ。

経営者/スティーブ・ジョブズ

 

つねに、自分の仕事の必要性を疑うこと。
誰だって、自分の仕事は重要だと信じたいからこそ、危ないんだ。

★現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。(略)現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。

落語家/立川談志

 

いかに間違って見えても、
この世の出来事は、
すべて、誰かにとって合理的にできている。
そんなに馬鹿ばっかりじゃないってこと。
だから、いかなる現状であっても、
それを変えることは、
誰かの不利益になるって言う視点は持たないとね。

★世間は活きている、理屈は死んでいる。

政治家/勝海舟

 

「世間」という得体の知れないものにも、ポジティブな迫力があるだろう?
それは理屈じゃなくて、愛の総体だからだよ。
だから、怖くもあるんだけどね。

★金を失っても気にするな。名誉を失っても、まだ大丈夫。でも、勇気を失ってしまったらすべて終わりだ。

政治家/ウィンストン・チャーチル

君子危うきに近寄らず」って言葉が
大好きな人が多いけど、
勇気がないことを正当化することなんて
できないからね。
そもそも生きるとは、それ自体がリスク。
失敗したことがないってことは、
生きたことがないってこと。

★負けても終わりじゃない。でも、やめたら終わりだ。

政治家/リチャード・ニクソン

本当はそうなれたかもしれない自分を、
あきらめないことだよね。
いいかい、世界で成功してる人の多くは、
天才じゃないし、君よりもずっと
不利な境遇から成り上がっている人もたくさんいる。

★したことの後悔は、日に日に小さくすることが出来る。していないことの後悔は、日に日に大きくなる。

作家/林真理子

 

年々、失敗の数ばかりが増えて、
どうにも、それに見合った数の成功が足りないんだよなぁ。
まあ、でも失敗慣れしたかな。
それだけトライしたってことだよな、うん。
よし、ポジティブ。

【感想など】
著者の酒井穣さんといえば、”課長本”ブーム(?)の火付け役となったこの本

の著者さんです。

と紹介しておきながらあれなのですが、ワタクシこの本未読なのです。
というか酒井氏の本は今回が初めて。

で、イメージとしてはリーダー論とか仕事論の方、といった非常にアバウトなものしか持っていませんでした。

しかしやられました。
表紙をめくった瞬間から面白い!

まずビックリしたのが はじめに に書かれている、本書を執筆するにいたったきっかけ。

本書を書くきっかけとなったのは、若くて優秀な編集者と飲んだことです。彼には、僕の著書を痛烈に批判した過去があって、僕はそれを「むしろ面白い」と思えるだけの年齢があったのでした。この関係性がなければ、本書は出来ていません。やはり人生は、不思議なものです。

こういう懐の深い方、大好きです。
普通、自分の著書を痛烈批判した編集者と飲みに行かないですよね。

しかも、その編集者との飲みの席で一方的に説教するらしいのですが、その説教をまとめて本にしたいと言い出した編集者さんもとっても素敵。

ワタクシ先程も述べましたが、酒井氏については著書もお顔も存じ上げないものの、この若くて優秀な編集者さんには「もしかしてあの人?」という心当たりがあるので、酒場で説教を一生懸命素直に聞いている編集者さんという情景が浮かんでしまい、それだけで楽しくなってしまいます。

また、酒場の与太話には、自分の言葉に酔って、あるいは神がおりてきて、とてつもない名言が飛び出すもの。
もちろんそれは実力あってのものなのですが、本書もその軽妙な語り口がいい味わいとなっております。

本書は見開きで1テーマ。
右メージに名言、左ページに酒井氏の名解説という構成になっています。

この名言をどうやって選択したのか?とにかく歴史上の人物や有名経営者から、イチロー、コブクロの小渕さんのお姉さんの言葉、さらには2ちゃんねるのコピペまで・・・。

この守備範囲の広さは何?

そして、なんといっても本書の読みどころは、それらの名言に対する酒井氏の解説。

今回の【ポイント&レバレッジメモ】は、本書の雰囲気を味わっていただこうと、88の名言から9つ選ばせてもらい、酒井氏の解説の一部を抜粋するにとどめました。

が、ベランメー調で若い編集者におらおら説教してる雰囲気が伝わりますよね。

ぜひ、さらに雰囲気を感じるために、飲みながら読んでほしい一冊です。

そうだ、こんな言葉と解説もありました。

酒を飲むと死ぬ。しかし、酒を飲まなくとも死ぬ。   パブの看板

飲もうよ、飲もう!
飯を一人で食べるなんて嫌だ!
美味いものを、みんなで食べよう!
今日も、宴会だ!

人の一生など、宴のようなものかもしれない。
ならば、シラフで生きるより、飲んで、酔って、いろんな人巻き込んで、狂い狂わせる人生も、また楽しからずや。

本書は日本実業出版社編集者の滝様より献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
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【管理人の独り言】
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死ぬ気でやれよ、死なないから

パワフルでしょ。

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