おはようございます、朝食会をするならうどん屋がいいなと思ってしまう一龍(@ichiryuu)です。
今日は、上司と部下のコミュニケーション術についての本をご紹介。
部下とのコミュニケーションで悩める上司、必読です!
【目次】
はじめに 上司は朝60分を今すぐ部下に使いなさい
第1章 60分の朝会を始めよう
第2章 コミュニケーションの質を変える朝60分
第3章 部下とのコミュニケーション術
第4章 上司の仕事は何かを考えよう
終章 部下に捧ぐコミュニケーションという名の報酬
【ポイント&レバレッジメモ】
★毎朝社員と食事をするということ
私が実践していた「朝会」は、いわば「朝食会」です。
毎朝、社員の誰か1人に始業時間より1時間早く来てもらい、食事をしながら話をしました。<中略>
部下にとっては、朝食を取りながら世間話や雑談をするだけですから、あまり効率がいい面談とは思えなかったかもしれませんが、すぐに効果が現れ始めました。
社内の空気が変わり、活気があふれ出し、会社の業績が上がってきたのです。
★朝会を行う際の注意点(抜粋)
1.朝会の目的と効果を説明する
朝会を始めるとき、私はまず社員全員に、目的と効果についての説明をしました。
・目的=何のために朝会をやるのか
・効果=その結果、私(上司)と部下にとってどんなメリットがあるのか3.説教や文句はいわない
朝会では、説教や文句は決していわないと肝に銘じてください。朝会の主なる発言者は、部下たちです。
上司はあくまで介添え役に徹し、いかに部下たちが気持ちよく朝会に参加してくれるか、日頃いえないことを話してくれるかに、心をくだいてください。5.ポジティブな話に徹する
ネガティブな話題は、話をすればするほど、考えれば考えるほど、深みにはまる傾向があります。はっきりとした答えが出ないケースがほとんどだからです。
★部下を朝会に引き込み際の心構え(抜粋)
1. 朝会を楽しいと思える状況を作る
楽しい、朝会にいくといいことがある、と部下が思うようになれば、上司と話すことも自然に楽しみになっていきます。次回屁の期待も膨らみます。
そのためには、上司も意識を少しゆるめることです。
上司自身も、これは仕事というより、朝食を取りながら部下と話をする会なんだと思うことです。5. 「プラサン・マイワン」で大きな成果を引き出す。
プラサンとは「+3(プラス3)」のことで、自分から見た相手のいいところ、頑張った点を挙げていくもの。マイワンとは「-1(マイナス1)」のことで、相手のよくない点、改善したほうがいい点です。この計4つを、上司から部下へ、そして部下から上司へ進言するというルールです。8. 考え方や価値観の違いは否定しない
朝会は、議論の場でも、正解を探す場でもありません。
★朝会がもたらしてくれる意外な効果(抜粋)
2. 驚くほど情報が入ってくる
社会情勢から業界の話題、部署内のこと、他部署のこと、取引先のこと、さらには昇進、転勤、プライベートな結婚についての話題まで、わざわざこちらから聞こうとしなくても、私の耳に入ってきました。3. リーダーの頑張る姿勢が伝わる
上司が部下のことを理解しようと一生懸命になっている姿勢は、わざわざ言葉にしなくても、彼ら彼女らには必ず届くのです。6. 部下から見た自分の評価がわかる
上司になると、セクションや案件ごとの評価を会社から受けることはあっても、自分個人に対するストレートな評価を受ける機会はありません。
どんなことでも、部下が勇気を出して指摘してくれたことです。部下からの評価は、ありがたく受け止めたいと思っています。
★朝会の後はしっかりフォロー(抜粋)
・面談の後にひとこと振り返りをさせる
「今日この60分、2人で話たわけだけど、何か感じたこととか気づいたこと、勉強になったと思うことを聞かせてくれないか」<中略>
「いや、特にありません」なのか、「すごくいい時間でした」になるかはわかりませんが、うまくまとまっていなくても、何となく嗅ぎ取れるものがあります。・話すときは紙に書きながら印象づける
面談の途中で、これだけはしっかり伝えたい、覚えておいてほしい内容については、私は意識的に「書いて、見せながら」話をするようにしています。
聴覚だけでなく、視覚にも同時に訴えることで、より強い印象を持ってもらうためです。
【感想など】
本書のタイトルを初めて見たとき、「朝会」というのをいわゆる「朝礼」と勘違いして、「朝礼を60分もするの?ネバイ会社やな・・」と思ってしまったのは内緒の話。
要するに朝食会のことだったんですね。
かつての日本では、飲みニケーションなどといって、仕事帰りにちょっと一杯飲みながら、コミュニケーションというのが普通でした。
しかし、今の若い人はこれを嫌がります。
何を隠そう、ワタクシもあまり行きたくありません。
夜は自分の時間として読書したりブログを書きたいので、できるかぎり定時に仕事を終えて、まっすぐ返るようにしています。
だから誘われても行かないし、誘いもしません。
それに、酒の席というのは愚痴だったりくだらない冗談だったりで、時間とお金を使う割には仕事に役立つ意思疎通や共通理解、または情報交換というものができていないと思います(それにダラダラとしつこく飲む上司もいますからね)。
それに比べると、この方法はいいですね。
以前読んだ本に、社長とランチミーティングをする会社もありました。
朝でも昼でもいいですが、
時間に限りがあること、シラフであること、そして上司と1対1であること。
この条件が揃っていれば、続けることで必ず成果が出ると思います。
自分の職場を思い出して考えてみてください。
一日8時間の就業時間中に、いったいどれくらいの時間上司と話していますか?
そして、そのうちどれくらいが周りに人がいない、1対1の状態でしょうか?
ワタクシなんて、1日0分の日がざらにあります。
ちょこちょこっと話をするのは、書類を持って許可のハンコをもらってまわる(←これをスタンプラリーと呼ぶ)ときぐらいかな。
ちょっとだけうちの職場の例で話すと、この春まで女性の上司が責任者だったんです。
年に2回面談の日時を設けて、30分ぐらい1対1で話す機会を作っていました。
それが、異動で男性の上司に変わると、「いつでも面談にきてよ」とは言いますが。しっかり日時を決めないので6月一杯に全職員と面談を実施するといってたのに、ワタクシ忙しさにかまけて行っておりません。
しかも「そろそろ来いよ」の催促も無いし、なんと私だけかと思ったら同僚の多数が未実施だったという・・・。
以前の上司はことあるごとにワタクシの体調を心配してくださって声をかけてくれたのですが、それもなし。
仕事はできるし、人格的にも尊敬できる上司ですが、やはり女性と比べると男性というのはコミュニケーション能力が低いのかもしれませんね。
そのぶん、しっかり機会を作ってコミュニケーションを心がけないといけないのだろうと思います。
上司のコミュニケーション能力ということで蛇足にもうひとつ。
以前お仕えした上司ですが、コミュニケーションを足で稼ぐ人がいました。
とにかく現場に、各部署に直接来るんです。
昼休みとかに弁当もってきたり、休憩時間に「コーヒーのませてー」とかいって来るのです(そういえば各部署にマイマグカップ置いてたなぁ)。
うっとうしがる人もいましたが、ワタクシは好きでしたね。
ワタクシも仕事となるとずけずけものを言うタイプなので、ここぞとばかりに
「もうちょっと予算くださいよー」とか、「仕事にならんからパソコン新しくしてくださいよ」とか半分冗談のおねだりをして、そうすると「お前無茶言うなよ」とか「お前は厳しいよなぁ」なんて笑って返してくれるのです。
でもこのやりとりから、いま現場で何が不足したるかとか何に困っているかといった情報を仕入れていたんだと思います。
朝食会でも、普段のコミュニケーションでも、上司自らアクションを起こさないとなにも得られません。
部下から報告してくるのが当たり前と思っていたら大きな間違い出し、部下から報告が来ない上司ほどかっこ悪いものはありません(こういう上司にお仕えしたこともあります)。
よくあるじゃないですか、不祥事を謝罪する企業の会見で、「そういう報告は受けていません」とかいう上司。
真偽は定かではありませんが、もし報告されていなかったんだとしたらその程度の上司だったんだということです。
さて最後に、今回は朝会にフォーカスしたため割愛しましたが、本書後半にはいわゆる報連相も含めて、上司と部下のコミュニケーション術が満載。
こちらのほうも(というか、実を言うとワタクシ的にはこちらのほうがツボでしたが)、読み応えあります。
どうも、部下が何を考えているのかわからない。
自分の気持ちが伝わっていないとお嘆きの管理職のみなさん、一度読まれることをオススメします!
本書はあさ出版編集者、吉田様より献本していただきました。
ありがとうございました。
【関連書籍】
同著者の既刊本。
自ら経営する会社を株式上場に導き「ビジネスマン」として成功、またシンガポールを拠点に「教育者」となり夢も叶えた著者のすべてのきっかけは、「怒らない」と決めたことだった。今日からイライラしない体質になるための「怒り・イライラと無縁になる25の習慣」を元・超短気の著者が自身の経験をもとに紹介。今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬付。
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【管理人の独り言】
そういえば昔は職場で募ってボーリング大会とかやってたけど今でもスポーツ系のイベントをやってるところってあるのかな。
会社の運動会とか最近復活しているところが増えてきているとは聞いたことあるけど。
こういうのはなくさないでほしいなぁ。