<楽天ブックスはコチラ> 『40代を後悔しない50のリスト』
昨日ご紹介したばかりですが、この本、非常に濃い内容でして、一回では紹介しきれない。
「これは別記事で紹介したい」と思ってしまうテーマが多数ありました。
その中でも今日は“40代の学び”についてご紹介します。
【40代の学び方】
わたしたちが新しい知見を得るためには、二つの方法しかありません。
それを知っている人に聞くか、本を読むかです。
ということで、大塚氏は本書でいくつか本の読み方を披露されているのですが、これがなかなかツボでした。
★「ばっかり読み」・・・何か関心を持ったテーマがあれば、手当たり次第に類似書を買い求め、10冊くらいをまとめて読む方法。
「ばっかり読み」の効用はなんといっても、最大公約素敵に重要なことが把握できるようになることです。その共通項こそが、そのテーマのエッセンスなのです。
これは専門的な知識を吸収しようとするときによくすすめられる読み方ですね。
短時間で確実に“専門家”になれます。
読む冊数についてはいろいろ言われていますが、ポイントは硬軟、そして反対意見の本も読むことでしょうか。
★「バイブル読書」・・・自分にとってのバイブルを見つけて、ひたすら読みこむ、何度も何度も「種本」としてページを開くといった「ばっかり読み」をすることです。
「バイブル書」との出会い、そして、その本を暗記するほどまでに繰り返し読んで、自分でアレンジして講演できるくらいまでに読みこむことが意味を持つのです。
著者の「バイブル書」の一つはコトラーだったそうですが、暗記するほど読みこむと
直面する課題や問題に対して、どう分析すればいいかという方法や段取りが複数思い浮かぶだけでなく、その対策の合理的な立て方が自然にできるようになったことです。しかも、その結果がどうなるかという予測も、過去の世界中で起こった事例を押さえているので、それをたたき台にすれば、だいたい予想内に収まるのです。
とのこと。
これこそ読書が血肉になっている状態ですよね。
何か1冊自分のバイブルを見つけ、それをコピーできるまで読みこむ方法は、内容を確実に自分のものにし、刃を研ぐ読書として実行したいですね。
ちなみにワタクシにとって一番読み返している(暗記するとこまではいってないですが)バイブルはこれ。
★「言葉探し」のために読む・・・自分を勇気づけ、奮い立たせるための言葉や、他人を元気づける言葉、分かりやすく説明するための表現やエピソード、新しいコンセプトを提案するインパクトのある言い回しなど、本からは内容だけでなく、言葉を取り出すこともできる
要するに
コミュニケーションのキラーコンテンツ集め
です。
これが威力を発揮するのは大勢を前にしたスピーチの時。
40代ってやたら人前で話す機会が増えますよね。
スピーチは、“わかりやすい”というのが一つの条件ですが、ただ単に平易な言葉を使うだけでは「いい年して・・・」と思われるだけになるかもしれません。
やさしい言葉使いの中にも、深い教養や品格を感じさせたいですよね。
そのための読書を普段から心がける。
読書ノートを用意して、気にいったフレーズや偉人の言葉、ことわざや四文字熟語などをメモしておきましょう。
スピーチの場だけでなく普段の会話でもメモしておいたフレーズをちょこっと織り交ぜると「おっ、この人筋肉バカに見えるけど意外と物知り?」(←ワタクシの場合)と一目置かれますよ。
★「教養のための読書」・・・日常生活をどう豊かに送るのかという方向性の読書
ノート術とか営業テクニックといったスキルアップのためのノウハウ本ももちろん必要なのですが、40代の読書は求められる方向性がちょっと違うように思います。
では何が求められるのか?
ひと言で言えば“教養”です。
40代はテクニックよりも、深い人間性が求められている年齢なのかもしれません。上司や部下、あるいは家庭や子育てにおいても、人とかかわる側面が増えるために、自分の人間磨きをしない人は、だんだんメッキがはがれていくものです。
じゃあ、何を読んだらいいの?
という疑問が起きますが、一つの答えは“古典”とか“古典的名著”といわれる本でしょうね。
ただ、古典って敷居が高い。
そこで昨年売れた本を思い出してください。
この2冊に共通するのは“本物志向”、つまり古典、あるいは古典的名著のエッセンスを含んでいるということ。
こういった“エッセンス本”を大いに活用するのも一つの手だと思います。
(ただし、40代のいい歳したオッサーンがもしドラを読んでる図はあまりカッコ良くはないと思われますが・・・)
【学ぶ場所】
★リビングの端っこ書斎・・・リビングの端っこに子供の丸テーブルを備えて、その上にパソコンを置いて仕事をしていたのです。そう、その端っこを「書斎」と呼んでいたのです。
さて、「勉強しよう!」となったときに一番問題なのは“場所”じゃないですか?
本当は自分専用の空間「書斎」があるといいのでしょうが、日本の住宅事情では「書斎」を持つことはかなり難しい。
でも、勉強しようと思ったら決まったスペースを絶対確保するべきです。
著者はリビングの端っこを書斎にしたそうです。
半畳あればテーブルとパソコンを設置できるでしょう。
リビングなら家族でパソコンを共有することも可能ですし、オススメです。
それすらも難しいとなったら、ワタクシは家庭内ノマドスタイルを推奨。
ダイニングテーブルにノートPCを持ってきて勉強。
終わったら撤収。
気候のいい日はベランダで、完全に一人で集中したいときはトイレにと家の中でそのつど移動して勉強する。
これ結構楽しいですよ。
ワタクシの場合、ローカの突当たりの2畳ほどのスペースを書斎としてベースキャンプにして、PCを使う時は書斎かリビング、本を読むだけなら書斎かリビングか子供部屋、あるいはウッドデッキとその時々で移動します。
近所に気の効いたカフェでもあればそこへ行くのもいいでしょうが、田舎ですからカフェがなく、家庭内ノマドとなっている次第。
リビングの端っこでも、ローカの突当たりでも、カフェでも、要は勉強するスタイルを確立することが第一です。
取り合えずいろいろな“場所”を試してみることをお勧めします。
以上、大塚氏に学ぶ、40代の学び方でした。