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【世界の博物館】ルーブル美術館Ⅱ

世界の博物館、第9号はルーブル美術館の2回目です。
今号の至宝は、芸術品ではなく、言うならば人類の「知」の結晶です。

【今号の一押し】
第9号、ルーブル博物館の2回目、一番の見どころは、こちら

「バビロン王ハンムラビの法典碑」
ハムラビ1

これ、必ず世界史の教科書に載っていて、皆さん習ったはず。
前18世紀にメソポタミアを統一したハンムラビ王がつくらせた法典で、高さ225センチの石柱側面に楔形文字で条文がびっしり刻まれています。

ハムラビ2

あの「目には目を、歯には歯を」という言葉があまりに有名なため、復讐法の思想をベースにした非常に厳しくて過激な法律のようなイメージを持たれがちですが、実はあのフレーズは『旧約聖書』の「目には目、歯には歯、手には手、足には足」のフレーズと混同されているのだそうです。

当時のバビロンは上層自由人、一般自由人、奴隷の3階層からなる複雑な社会で、同害復讐の原則が適用されるのは上層自由人同士の傷害事件に限定されており、上層自由人が一般自由人や奴隷に危害を加えた場合は金銭による賠償で解決されました。

ハムラビ法典の趣旨は拡大報復の抑制にあり、復讐をよしとする法ではなかったんですね。

次号はスミソニアン国立航空宇宙博物館です。

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