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英作文ってこんなに簡単だったんだ!【英語】田地野彰(著)『「意味順」英語学習法』(ディスカヴァー21)

英作文が大の苦手だったワタクシにはこれはもう、画期的!いや革命的!
もっと言うと、「こんな簡単な方法があったなんて反則やろ~!」と叫びたくなるメソッド。

それが「意味順」でございます。

【目次】

はじめに
第1章 なにがわからないか、なにができないかを把握しよう
第2章 「意味順」学習法のススメ
第3章 「意味順」トレーニング
第4章 「意味順」を使って文法をマスターしよう!
第5章 卒業検定問題

【ポイント&レバレッジメモ】

★「意味順」とは?

「意味順」とは、英文を構成する主要な「意味のまとまり」の並び順のこと
「だれが/する(です)/だれ・なに/どこ/いつ」

★「意味順フォルダ」と「意味順ファイリングシステム」

5つの要素(だれが/する(です)/だれ・なに/どこ/いつ)を「意味順フォルダ」と呼んでいます。各フォルダの中身(ファイル)を入れ替えることで、文の意味を変えたり深めたりすることができます。

まず、「分の組み立て方」を「横軸」(意味順)として関連付け、次にその構成要素を「縦軸」(文法項目)として関連付けます。この、それぞれのフォルダに意味をファイルしていくシステムが「意味順ファイリングシステム」です。

★意味順で防げる3つの大きなミス

1.語順の間違いがなくなる! → 語順さえ守っておけば、最低限の意味は伝わる
2.主語のつけ忘れがなくなる! → 英語では主語はとても重要なもの
3.そのまま「直訳」しなくなる! → 「だれが」と「する(です)」を中心に意味をとらえる

【感想など】
中学、高校と、ワタクシは英語が大の苦手科目でした。

多分、英語が苦手な人にとって、英語理解の大きな壁となるのが“語順”ではないでしょうか。

もともと日本語と英語は語順が違う言語。
だから英文を日本語に訳すとき、日本語の語順に無理に直すため、関係代名詞のように後ろから前へ語順を“逆走”して訳すという、およそ言語としては不自然きわまりない軌跡をえがく訳となってしまう。

大学受験前にたまたま英語の語順で訳して理解する英文読解法を学んだことで、文章を前に行ったり後ろに戻ったりする長文読解法から解放されたワタクシは、英文を読む方では英語アレルギーが改善されました。

しかし問題は英作文。
日本語から英語に直すときの英語の語順への並べ替えが、いくら文法や構文を丸暗記してもさっぱり点数が上がらず、最後には「英作文は捨てた!」とさじを投げたものでした。

さて、こんなワタクシには本書の「意味順」メソッドはまさに目からウロコ。

実は、本書の企画段階だったのでしょうか、だいぶ前に学習参考書のスペシャリストこと編集者の三谷さんが、「画期的な英語学習書ができる」とツイッターでつぶやいておられたのをたまたま目撃。

「ほう、どんなんだろう?」と気になる反面、「世の中にこれだけ英語参考書が出回っているのに、いまさら画期的なものなんてでないだろう」とも思ったりしておりました。

が、これは本当に画期的。
というか革命的。 (三谷さん、まいりました。)

なんとなんと、

「だれが」「する(です)」「だれ・なに」「どこ」「いつ」
の5つと、

<オプション>の     「どのように(して)」「なぜ」
の2つを組み合わせれば、英語の7つの文系はすべて完成するというではありませんか。
意味順フォルダー

つまり、この順番に単語を並べていけば、英文が完成するんです。

例えば、ディスカヴァー社長室ブログでも紹介されている例文でいくと、

「今夜はすき焼きだ!」を英文に訳す場合。

step① 日本語を「意味」に変換する

 今夜はすき焼きだ →  私たちは今夜すき焼きを食べるつもりだ。

step②意味を「意味順フォルダ」に入れる。

「だれが」  「する(です)」  「だれ・なに」  「どこ」  「いつ」
私たちは 食べるつもりだ   すき焼き           今夜

step③そのまま、意味を英語で表す。
「だれが」  「する(です)」    「だれ・なに」  「どこ」  「いつ」
We     are going to have    Sukiyaki           tonight.

簡単でしょ。

そして本書を読んでもう一つ気がついたのが、「意味順」を知った上で文法の解説を読むと、「なるほど」と理解できるという点。

ワタクシにとって複雑怪奇な、仮定法過去完了とか関係副詞といった文法というか構文というか暗号というべき文章が、因数分解のようにバラして理解できる。

これも驚きですが、うまく説明できないので、実際に本書の後半部分をお読みください。

ともかく、ワタクシにとっては中学生の時に出会いたかった一冊。
時間は逆戻りできないので、この後、中学生の娘に読ませることにします。

英語苦手な方、必読ですよ。

なお、「意味順ノート」((株)キョクトウ・ノート)公式サイトにある「意味順レッスン」で、意味順を用いた基本文のつくり方がわかりやすく紹介されています。

本書はディスカヴァー21社、編集者の三谷様から献本していただきました。
ありがとうございました。

【関連書籍】
田地野先生の著書

(書影なし)

【管理人の独り言】
ディスカヴァー社長室ブログで本書著者の田地野彰先生と編集担当の三谷さんが「意味順」を紹介されています。
ワタクシが文章で説明するよりこの動画を見れば、意味順メソッドのスゴさが伝わると思います。

ぜひご覧ください。

ディスカヴァー社長室ブログ:語順を制する者は英語を制す!『「意味順」英語学習法』のエッセンスを動画でご紹介! ●田中

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