以前から気になっていた本。
図書館で見つけたので借りてきて、読んでみた感想は・・・、“目からうろこ”と“やっぱりそれしかないですよね”でありました。
今回は英語を勉強するにあたってのワタクシの私的なメモということで。
【目次】
Prologue 英語が出来なきゃ話にならない
Chapter1 英語を読む
Chapter2 単語を覚える
Chapter3 英語を聴く
Chapter4 英語を書く
Chapter5 英語を話す
Epilogue 英語の勉強に終わりはない
おすすめ教材
【ポイント&レバレッジメモ】
■英語を読む
★「英語を読む」とは、英語を、英語のまま、「内容を英語で読む」ということ
★まず100万語を目標に読む
小説にして約10冊、ノンフィクションで約5冊
★英文読みのポイント
①後ろへ戻らない
②パラグラフの途中で息継ぎをしない
<おすすめ>
ロバート・B・パーカー『スペンサーシリーズ』
ジョン・グリシャムの弁護モノ
★ 形容詞は「good」か「bad」に変換してしまう
★「出だしは12種類しかない」
1 前置詞で始まったら、イントロ (例)In Japan~
2 「The~」とか「A~」なら主語
3 「When~」で始まって、カンマ(,)があったらイントロ
4 名詞で始まったら、ほぼ主語
5 「It~」なら、「It~that…」か「It~to…」となり、だいたいが仮主語
6 「To~」なら、イントロもしくは(,)がなければ主語
7 「There~」なら、There+動詞(V)+主語(S)で「Sがある」となる
8 「Ving~」なら、イントロもしくはカンマ(,)がなければ主語
9 「Ved by~」なら、カンマ(,)までイントロ
10 「What~」なら、文末に?などがなければ主語
11 「~lyやBut」なら、カンマ(,)までイントロ
12 それ以外の特殊なケース(ほとんど出てこない)
<参考>
★文型は「S+V」の1種類だけ
イントロ(状況の説明)+S(主語)+Sの説明、V(動詞)+Vの説明
■単語を覚える
★目標は1万語・・・村上式単語の覚え方は「ひたすら眺める」
<おすすめ>
日常用語約3700語を収録した英絵辞典

Oxford Picture Dictionary: English/ Japanese
- 作者:Jayme Adelson-Goldstein,Norma Shapiro
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2008/07/20
- メディア: ペーパーバック
主要ニュースの50の分野から、4000語強を収録
上記単語集の続編
入門レベル
中級レベル
上級レベル
10000語レベル

発信型英語10000語レベル スーパーボキャブラリービルディング(CD3枚付) (CD BOOK)
- 作者:植田 一三
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2008/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
★熟語・イデオムは捨てる
■英語を聴く
★リスニングは”耳の筋トレ”
英語を聴く力、リスニング力は”耳の筋力”です。決して知力ではありません。<中略>英語が聴こえるようになるには、耳を鍛えて高周波を聴き取る力をつけるしかない。
★トータルして1000時間聴けば、誰でも英語を聴き取れるようになる
■英語を書く
★日本人に英作文は無理。”英借文”するしかない。
★英借文用のテンプレートをストックする
外国人や同僚や上申作った文章に限らず、自分の仕事に関係する分野のブログとか、ニュース原稿、新聞社や通信社の原稿などもチェックしておくといいでしょう。また、まったく違う分野のビジネス文章の中にも、換骨奪胎すれば自分のリポートの部品に使える文章はたくさんあるものです。
とにかく常に「コレは、いつか使えそうだな」という支店で英語の文章をみる週間、そしてそれをストックしておく習慣をつけるんです。
■英語を話す
★日常の会話は5パターンしかない
日常の英会話では、「あいさつ」「依頼する」「質問する」「意思を伝える」「相手の意向を聞く」―――この5項目以外の必要に遭遇することはほとんどありません。
◇「依頼する」
①Could you please~
②Can I~
◇「意思を伝える」
①I’d like to~ (~したい)
②I will~ (絶対~する)
◇「相手の意向を聞く」
①Would you like to~
②Shall I~
<おすすめ>
★自分に関する100の話題を丸暗記する
自分自身に関する100の文章を、もちろん英語で、前もって作って丸暗記しておくということ
<おすすめ>
![]() |
1分間英語で自分のことを話してみる (CD付) (2006/04/17) 浦島 久 |
【感想など】
タイトルに”シンプル”とあるように、村上式は本当にシンプル。
しかし、誰でも真似できるけど誰でも簡単に英語ができるようになる方法ではありません。
形容詞は「good」か「bad」に変換してしまう
とか
「出だしは12種類しかない」
といった目からうろこの部分は多々ありましたが、基本は「思い込んだら試練の道を~」と言った感じのスパルタ方式。
例えば英語を読むことに関しては100万語を目標にとにかく読む。
意味がわかろうとわかるまいと、単語を知っていようと知らなかろうととにかく読み進む。
それと並行して単語は10000万語レベルを目指してひたすら繰り返し“見る”。
村上式の基本は徹底した繰り返し。とにかく質より量をこなす。
一見乱暴に見えるけど、やっぱりそうなんですね、それしかないですよね。
非常に理にかなっていると思いました。
というのも英語は学問ではなく言語。
文法も大事でしょうが、それよりとにかく英語に触れる量を確保することが言語を習得する最善の方法。
ちょうど赤ん坊が言葉を覚えるように。
ただ、そう分かっていても100万語を目標に読む、10000語を目標に単語を覚えるというのは相当の忍耐が必要。
ん~できるかなぁ。
なにかワタクシの様な意志薄弱な人間でも村上式を実践できないものか。
と考えていて一つ気が付きました。
実は村上式ではPCやネットを使った勉強法は出てきません。
それは村上さんが英語の勉強をしたころ、まだPCは一般的ではなかったし、ネットは存在していなかったから。
本書内では村上さんが隙間時間には必ず単語集を見ていたという記述も登場するように、とにかく正攻法と言うかローテク。
この“単語集を持ち運んで隙間時間に徹底して見る”というローテクな部分を、現在ならiPadやiPhoneを使ってもっと効率よくできるのではないかと思っています。
iPadやiPhoneなら読むことや単語を覚えることだけでなく「聴く」こともできますからね。
ということで
とか
も買って検討中。
ただ、どんなに便利な道具があっても実践するかどうかは自分次第。
村上式を信じてやってみようかと。
【関連書籍】
初めまして。ツイッターからきました。タカダヨシヒコともうします。
私も最近英語を勉強し始めまして、勉強法の本を読んでいるのですが結局はとにかく量をこなすしかないんだよなーと思っています。一龍さんおっしゃる通りiPhoneとかを活用して勉強していこうかなとおもっています。
タカダヨシヒコ 様
はじめまして、コメントありがとうございます。
どんな勉強でもそうですが、特に語学の場合はある時期かなり我慢して量をこなさないといけないようです。
しかしどうやってその量をこなすための時間を捻出するかが社会人にとっては難しいところです。
なんとかデジタル機器を有効に使って効率よく成果を出したいものですね。
お互い頑張りましょう。