今日はまとめて2冊。
”世界1わかりやすい、世界1身近なポッドキャスト”がモットーの非常にわかりやすい経済番組、「長谷部瞳は日経1年生!」のこれまでの配信をまとめたもの。
実はワタクシもリスナーでして、経済音痴のワタクシでも本当によく分かるし、就活生へのコーナーも秀逸なのです。
今回はシリーズ2冊目の『NEXT』が昨年末に出たのでまとめてご紹介。
【目次】
『日経1年生』
「長谷部瞳は日経1年生!」スタジオへようこそ! カラー口絵
まえがき 長谷部瞳
Chapter1 日経の西川さん、教えて!
[株って?上場って?]
1 いよいよ日経1年生の授業開始!
2 「ジャスダック」ってなーに?
3 ファンドって悪役なの? ほか
Chapter2 社会科見学スペシャル!東証へ行こう!
Chapter3 これならわかる!日本経済新聞の「日経1年生!」的読み方
1 日経は大人と会話するときの「ネタ帳」
2 ニュースは連続ドラマ
3 日系から企業を読む ほか
あとがき 日本経済新聞社 西川靖志『日経1年生!NEXT』
「長谷部瞳は日経1年生!」スタジオから飛び出しました! カラー口絵
まえがき 長谷部瞳
Chapter1 経済記事って、本当は身近で面白い
[日本の景気はどうなるの?]
1 日経平均株価が年初来安値に
2 新銀行東京の誤算
3 日銀総裁問題 その① ほか
Chapter2 日経の西川さん、教えて!
[改めて知りたい、日本経済新聞の読み方] [経済記事のこの単語がわからない] [経済記事のここがわからない] ほか
Chapter3 社会科見学スペシャル!マネックスFXで外国為替の勉強をしよう!
Chapter4 日本経済新聞の効果的な読み方 就活生必読のノウハウ。仕事の意味も考えます。
[集中講座!日本経済新聞の「日経1年生!」的読み方] [仕事の意味]
あとがき 日本経済新聞社 西川靖志
【ポイント&レバレッジメモ】
今回は就活に役立つ日本経済新聞の読み方のポイントについての部分をまとめてみました。
◇日経は世の中の出来事を「それはビジネス上、どんな影響があるのか」という視点で取り上げている。 ⇒ 「ビジネスというメガネを通して世の中を見るとこう見えるんだ」という、ものの見方も学ぶことができる。
◇就活は突き詰めていうと、OB訪問から最終面接まで、「人と話をする」ということ ⇒ 日経は社会人にとって共通の言語、情報源=「ネタ」
◇面接担当者がニュースについて質問するのは、ビジネス感覚を問うている
◇就活で必要な2つの視点 ⇒ 「消費者の視点」と「ビジネスの視点」
◇面接では志望する業界の良いニュースを答える。⇒ 本人の印象もポジティブになる。
◇就活は、自分という商品を企業に売り込むためのビジネス
★日経の読み方
◇日経朝刊の文字数は40ページの場合で約25万文字。=400ページの文庫本1冊に相当
◇毎日全部読むのは無理 ⇒ 一番よくないのが、読むことがストレスやプレッシャーになること。分かるページから入っていくとよい。
◇「逆三角形のルール」
・「見出し」→「リード」→「記事本文」
・新聞は最初の方に重要なことが書かれている
・新聞記事に書かれているのは「事実」「背景」「今後」の3つ。 ⇒この記事はここまででいいと思ったら次の記事に移ればよい。
・「逆三角形のルール」はエントリーシートを書くときや面接のときでも役立つ。 ⇒ はじめに「結論」を言いう。
◇新聞記事は連続ドラマ
・事実を暗記する必要はない。「なぜ」や「つまり」が漠然とでも頭に残れば十分。
・新聞は読み続けないと意味がない ⇒ ニュースは連続していく。重要なニュースほど次から次へと続報が出てくる。
◇日経初心者におすすめは『総合』面
・『総合』面は「ニュースがわかる」「景気がわかる」というコンセプトで書かれている「解説のページ」
・必ず続報をチェックする
・「きょうのことば」だけでも読んでみる・・・1日一つ、1面からキーワードをピックアップして解説している、いわば旬の言葉を紹介するコーナー。
★日本経済新聞から企業を読む
◇『企業』面を眺めるところからはじめる
◇新聞では会社案内やHPには乗らない悪いニュースも載る。
◇『企業』面から読み取るポイント3つ
①「事業展開」・・その会社がやろうとしていること
②「戦略」・・その会社の戦略に自分の夢を託せるか
③「経営」・・「営業利益」「経常利益」をチェック
◇社長のインタビュー記事も要チェック
◇それぞれの会社のニュースから業界全体を読むこともできる
◇「人こと」・・毎日日替わりでいろいろな会社の社長が今後の展望や、課題を語っている ⇒ 「人こと」で読める企業の課題は、業界全体の課題である可能性が高い。
◇「B to B」の企業情報を読む訓練・・・企業から企業へものや企画や情報を売る会社に関する情報は一般の大学生にはなじみがない
★日経から「景気を読む」方法
◇「日経平均株価」「円相場」「長期金利」の3つの数字を、景気を読む際の指標とする
【感想など】
◇昨年7月に携帯をiPhoneにかえてから、新しい習慣が増えました。
それはポッドキャストを聴くようになったこと。
勝間和代さんのBook Loversはじめ、いろいろな番組を聴いているのですが、経済に弱いワタクシが特に気に入っているのが「長谷部瞳は日経1年生!」です。
番組のモットー、「わからないことはわからないと言おう」というのは、長く社会人しているとそうそう言えませんよね。
そういう「今さら聞けない経済の基本」を日経の西川さんが丁寧に解説してくれている番組です。
こういうありがたい番組があることを知ったワタクシはすぐに第1回配信分から全部ダウンロード。
犬の散歩途中や車で移動の時などに聞き続けていて、ようやく最近一番新しい配信に追い付きました。
一気に聞き続けて一番思うのは、メインパーソナリティの長谷部瞳さんの成長ぶり。
最初のころの放送では経済音痴のワタクシでさえ「日経のイメージキャラクターしてるのに、この娘(いろんな意味で)大丈夫か?」と思うこともありましたが、最近の放送ではコメントの鋭さにビックリさせられます。
「継続」することの大切さを長谷部さん自身が体現している。
オッサンも頑張らねば!
◇フォトリーダーとして今回は新鮮な体験。
ポッドキャストで一度聴いている内容をあらためて活字で読むという体験は今回が初めてでした。
驚くほど速く読めました。
一度読んだ本は2回目読むとスピードが上がるという体験は、今まで何度もしてきましたが、“耳”でもそれが可能と確認できました。また、内容理解もより深まる感じです。
これオーディオブックと本とのコンビネーションで応用できませんかね。
順番が逆でもいいと思うのですが、問題は音声の場合時間がすごくかかるということ。
例えば今回の本なら、43回分の放送を実際に聞くとしたら一回の放送が約30分として20時間ぐらいはかかる。対して本の場合は読むのに2冊合わせて20分もかからない程度でした。
ポッドキャスト聴くのに時間をかけるよりは1冊でも多く本を読みたいし、この辺は工夫の余地が大いにありそうです。
◇さて、今回は内容まとめでは日経の読み方と就活に関するものしか扱いませんでしたが、あくまでこの番組は経済解説がメイン。
現在就活中の学生はもちろんですが、ワタクシのような経済音痴の人。「いまさら人に聞けないよ」という管理職の方。
「株式って何?」「円高ドル安って何?」というところから、「サブプライム?」「FF金利?」というところまで、懇切丁寧に西川さんが解説してくれています。
ポッドキャストを聴けるなら今すぐダウンロード。
そして「ポッドキャストって何?」という方は本書を読みましょう。
【管理人の独り言】
番組で何度か公開録音しているのですが、田舎に住んでいるワタクシにはうらやましいかぎり。
行ってみたいなぁ、いいなぁ東京って・・・
生の長谷部瞳さん見てみたいなぁ・・・ (これが本音)