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痛快無比の激スゴ自己啓発書【書評】はあちゅう(著)『半径5メートルの野望』講談社

2015-02-03-06-29-24

おはようございます、一龍です。

今日ご紹介するのは有名ブロガーにして現在はセミナーや執筆活動など多方面で活躍されているはあちゅうさんの著書。

 自己啓発書なのですが、数多く成功本を読んできたワタシもここまでマッチョでオラオラ系、あっぱれで痛快の極みの仕上っている本を見たことがありません。

完全にやられました。 

 

はじめに

この本に関しては、なにはともあれまずは下記のピックアップしたポイントをお読みください。

それも先入観抜きで。

はあちゅうの野望のポイント

 

★誰かに寄生して成長する

 

 自分の見た目を変えるのに一番良かったのは、美人の近くに常にいるようにしたことです。そうすると、美人がちゃんと伝染るのです。私はこれを「寄生虫方式」と呼んでいるのですが、そばにいて、その人をじっと観察すると、その人がなんで美人なのかということがわかり勉強になりました。 <中略>
 そうやって学んだことを、今度は徹底的に真似します。<中略>
 「この人、素敵だな」と思う人に近づいて一緒に行動したり、ブログやら本やらを読み込んで研究するのは、その人に近づく手っ取り早い方法だと思います。<中略>
  素敵な人を見つけて、寄生して、自分の中に、素敵要素を取り入れて……この繰り返しが私を成長させてくれています。だからこそ、さらに多くの素敵な人と出会うためにも、自分を成長させて、そんな人のいる場所に出入りできる自分であり続けたいと思います。

★中傷を燃料にする

 

 小物たちが私のアラを探しまくっている間に、私は大物になるために頑張るのです。彼らの手の届かない世界、見たことのないものがある世界、会えない人と会える世界にいくんだ、と自分を奮起させています。そうとも知らず、小物たちは私にせっせと「悪口」という燃料を毎日くべてくれているので、自分の時間をたくさん使って、私を動かす原動力になってくれてありがとう、とこの場を借りてお礼を言っておきます。

★自分のために頑張れるのは自分だけ

 

「やりたいことをやるために、やらなくてはいけないことをやる」というのは全世界、どんな人にも共通するルールです。
 それなのに、「やらなくてはいけないこと」をすっ飛ばして「やりたいこと」だけやろうとする人を見ると、頭にきてしまいます。
 私は別に、頑張らない人生を否定はしません。私自身は、頑張った先でしか味わえない楽しさがあると思っているので、「私とは違うタイプの人だな」とは思うけれど、それが悪いと言える立場にはありません。ただ、「夢を語るくせに頑張りたくはない」という意味不明で厚かましいバカは大嫌いです。<中略>
 みんな、誰かが自分に何かしてくれると思いすぎです。昔の私もそう思っていたので、だからこそ強く訴えたいのですが、誰かがなんでも教えてくれるとか、面倒を見てくれるとか、人生を変えてくれるわけがないのです。なんでそんなに自分に都合よくことが運ぶと思えるのでしょうか。

★「ググれカス!」

 

「ググれカス」というネット用語を考えた人は天才だと思います。世の中に、本当に、「ググれカス」が多すぎる。自分の人生は自分で変えるべきだし、その方法も他でもない自分で考えるべきです。どうせ、方法を教えたって、意味不明なメールを送ってくる「クレクレちゃん」は、返事をもらったことに満足して、せっかく教えた方法にケチをつけ、何も行動を起こさないで終わると思います。それで「この人たいしたことないな」とか、相手に難癖をつけたりするのが鉄板ですが、「私じゃなくて、お前がたいしたことないんだよ! 反省しろボケ」と言いたいですね。

★会っている人を定期的に見直す

 

 私は、「人との出会いは人生を変える」と思っているので、自分の周りを見渡して、今誰と一緒にいるかを定期的に見直しています。会っている人が日々変わるのは、人生が変化している証拠で、逆にずっと同じ人とばかり会っているなら新しい出会いを意識したほうがいいかもしれません。

★一流の人は感情をコントロールする

 

 そもそも感情は、「コントロールできないなー」と思っているうちはできないけれど、「しよう」と思った瞬間にできるようになる不思議なものです。今、気持ちを切り替えよう、と決心したら、「そう思う」だけでいいのです。一流の人たちは、みんな気持ちのスイッチを自由に操ることができます。それは、気分がパフォーマンスを左右するからに他なりません。やる気を人に求めているうちは、まだまだ二流なのです。やる気なんて、目に見えない漠然としたもの。「ある」と自分が決めたらあるのだし、「ない」と思ってしまうとないのです。
 すべて、決めているのは自分です。

★「自分」を一日も休まない

 

「仕事」は休めるけれど、「自分自身」を休むことはできません。だから、自分にマッチした仕事、自分自身のやりたい仕事をしている人は、他の人から見て、仕事をずっとやっているように見えたとしても苦ではないのです。逆に、他の人の価値観で見た「遊び」(付き合いのカラオケや飲み会)こそが、義務や仕事のように思えてしまうのではないでしょうか。それだけ夢中になれることが仕事だとしたら、私は最高に幸せだと思います。

★感情も筋肉。動かさないと衰える

 

 人間は心も体も常に動いていないと死んでしまう生き物です。そして、心と体はつながっているので、どちらかが動いていないと、影響されあって、調子がどんどん悪くなるのではないでしょうか。心のバランスを崩した時の原因を辿ると、体の調子も悪かったりします。逆に心の具合が悪い時、体を動かすことで心の調子がよくなります。私は、たまに根を詰めて仕事をしすぎたり、人に会いすぎたりすると、ソワソワして何かが足りないような気持ちになります。この状態を自分では「心の風邪」と呼んでいるのですが、私は心の風邪になったら、普通の風邪の時と同じように、体をいたわってケアをするようにしています。温かいものを飲み、睡眠を多めにとり、読書などで気晴らしをする。そうやって体が休まる頃には心も充電されて、落ち着いてまた明日から頑張ろうと前向きに思えるのです。

★注目に値する存在になる

 

 無関心でいられるより、嫌われるほうがマシ。その人の心の面積をどれだけとっているかが、私にとっては大事です。相手の視界に入っていれば、嫌いを好きにひっくり返すことはできるけれど、全く興味を持ってもらえなかったらそのチャンスすらもらえないからです。だから、まずは「気にしてもらえる存在になる」ことが大事だと思うし、そのためなら、多少の悪評も覚悟しています。

★自己紹介のいらない人になる

 

 自分の身近な人が活躍するのを目の当たりにして、「自分だって」と奮起すること。勝手にライバルを決めて、その人を目指し、何者かになろうと奮闘すること。小さな世界でもいいから、認めてもらうこと。このことの繰り返しが、徐々に自分のレベルを高めてくれるのだと思います。

感想

◆”華やかさ”の裏での戦いの歴史

はあちゅうさんといえば、ワタシにとってはこちらの本

が最初の出会いで、イメージとしては

女子大生のときにあっという間に人気ブロガーとなり、すごい旅行企画をやってのけ、一流企業に就職し、かたわらブログを続け、連載もいくつも持っていて、今は独立して活躍しているという、地頭が良くてカリスマ性と企画力と兼ね備えた美人ブロガーさん

というもので、弱小オッサンブロガーのワタシなどからしたら、華やかな道を歩んできた”雲の上の人”って感じでした。

なので本書冒頭部分のブログで有名になられてから今日までの約10年間を綴った部分はかなり意外でした。

なんともネガティブな攻撃の連続。
とくに”ブスネタ”に関してはあまりの凄まじさに逆に吹いてしまいました。(すいません)

しかしその負のエネルギーをプラスに変えて走り続けるさまは見事としか言いようがありません。
そのマイナスからプラスに転換する一つの手段がブログでのネタ化。

ワタシがなぜ不謹慎にも”ブスネタ”に吹いたかといえば、これ完全にネタに昇華しているんですね。

本書の自己啓発書として特異な部分がまずここにあります。

どの自己啓発書もマイナスをプラスのエネルギーに転換しましょう的な項目がありますが、ここまですごいのは初めて読みました。

攻撃でなくても身の回りには、「あなたのことを思って言ってるのよ」といういらぬお世話の「ドリームキラー」もたくさんいます(こっちのほうがたちが悪かったりする)。

特に「自分は打たれ弱いなぁ」「人の意見にすぐ凹む」と感じている人は絶対に読むべきです。

◆「ヘタレ」に容赦なし!

自分へのネガティブ攻撃に負けないだけでなく、関西弁で言う「ヘタレ」に容赦無いところも本書の魅力。

というか、これだけ身も蓋もなく、ズバッと痛いところをつく自己啓発書もないかと思います。

ちょっと「ヘタレバッサリ名言」と、それ以外の名言もいっしょにご紹介すると

・「あいつなんてもう終わってるよ」と言ってくるような人は、その人自身、何一つとして始まってもいないような人です

・「業界で生きていけると思うな」と言われた時に「じゃあ、そんなしょうもない業界を超えたところで、圧倒的に勝ってやる」という反骨心が芽生えた

・「夢を叶えることが、憎い相手への一番の仕返しだ」

・誰かのせいにすることなく、自由に生きることは、大人になってから得られる最高のエンタテインメントだと思います。

・努力をしない人は、自分の夢に向き合う勇気がないだけです。

・「頑張りたいけど頑張れない」なんて言い訳でしかありません。  頑張りたいなら、頑張ればいい。お腹が減ったら、ご飯を食べればいいのと同じレベルで、頑張りたいなら、四の五の言わずに頑張ればいいのです。

などなど、痛快無比ですごく男前。

地球は「行動の星」とは斎藤一人さんの名言ですが、本当に行動するしか成功する方法はありません。

ワタシのまわりにも「教えて君」(本書では”クレクレちゃん”)とか、迷っているだけで何も進まない人がたくさんいます。

見ていて本当に歯がゆいかぎり。

そしてこの人達の悪いところは、関わりあっていると自分のスピードも落ちてしまうところ。

そんな人達に関わっている暇はありません。
人生は短い。

「走りながら考えろ!」といったサッカーの監督がいましたが、この言葉をプレゼントしてさっさと自分は走って行ってしまいましょう。

もう一度いいますが、事をなすには人生はあまりに短いのです。

◆地に足をつけて5メートルから一歩外へ出よう

ところで、タイトルの「半径5メートル」という言葉はとても言い得て妙だと感じました。

もともとはNHKの『ニッポンのジレンマ』という番組中で、

はあちゅうさんと同世代の人は自分の周りの「半径5メートル」圏内の日常にしか興味が無いこと、そうだとしても、自らその小さな世界を充実させていく事こそが大事だと思う

と発言したのが最初なのだそうです。

この「半径5メートル」の感覚、「無関心すぎる」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、自分の夢を叶えて一歩ずつ成長していくスタートとしてはちょうどいい感じじゃないですか。

夢を、「大きくて、遠くて、追いかけ続けるもの」だと思っているとなかなか叶わないけれど、半径5メートルくらいの夢なら、気軽に叶えられます。そして、夢を気軽に叶えてさえいれば、その人生は、夢を叶え続ける人生になるのです。大切なのは、夢を叶えるクセがあるかどうか、だと思います。

小さな成功を重ねることが大きな夢へ近づく唯一の方法ですよね。

身の丈に合わせて半径を広げていけばいい。
それにもっと言えば、これは面積の広い狭いの問題でもなくて、密度の問題だと思うのです。

「一隅を照らす」という言葉がありますが、たとえ半径2メートルでもそこに無くてはならない存在になれたなら、意味のある人生だったと思うのです。

まず、半径5メートルの足元を固める。
それから密度を高めるなり、ちょっと外へ出てみるなりといった行動をしてみる。

それが人生を質の高いもの、楽しいものにしてくれると感じました。
とにかく大切なのは自分の人生を生きること。

最後に本書の”はあちゅう名言”の中から、ワタシの魂を震わせ、しかもワタシも常日頃同じ思いを持っている言葉を書き記します。

向上心や夢がない生き方なんて、ただ、死ぬまでの時間をつぶしているだけだと、私は思ってしまいます。そんなの、息をしているだけで、死んでいるのと同じです。

みなさん、半径何メートルでもいいじゃないですか、大切なのは自分の人生を生きるということです。

生きましょう!

目次

はじめに
第1章 負を燃料に変える
第2章 機動力を鍛える
第3章 存在感をつくる
第4章 夢を叶え続ける
第5章 自分の居場所を見つける
第6章 進化と深化のバランスのとり方
第7章 人生を最高傑作に変える
おわりに

関連書籍

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