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あなたのプレゼンが劇的に変わる、テレビに学ぶ「伝える技術」5つの法則のポイント

おはようございます、一龍です。

プレゼンや企画書など、自分の伝えたいことに興味を持ってもらい、わかりやすく”人に伝える”というのは難しいものです。

しかし実はこの”人に伝える”テクニックのお手本となるものがすぐ身近にあるのをご存知でしょうか?

それはテレビ。

今回は『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』 の第1章 テレビに学ぶ「伝える技術」5つの法則 から、私達も真似できる伝える技術のポイントをご紹介します。

テレビに学ぶ「伝える技術」5つの法則のポイント

★「最初に結論」がテレビの鉄則

プレゼンで肝心なことが伝えられなかったという経験のある方も多いでしょう。
この解決方法として

重要なこと(結論)を冒頭で伝える

という方法をとります。

テレビのニュースなどでは、全体を要約して紹介するリードという部分が最初にきます。

「冒頭で概要を短く」するためのコツは、「何が」「どうした(どうなる)」を15秒以内で話せるようにまとめることです。

ここに具体的な数字が入っていることもポイントです。

たとえば、人件費が大幅に削減できるシステムの紹介なら

「これからご紹介するのは、人件費が2割削減できる旅費精算システムです」

といった説明になります。

★情報はとにかく「3つ」に絞り込む

伝えたい情報を確実に伝えるためには、情報の絞り込みが必要です。
その数は、ずばり「3点」です。

そういえば名プレゼンテーターとしても有名なスティーブ・ジョブズもよく要点を3つに絞っていましたね。

さてその際のポイントは

(1) 多すぎる情報は、まず「3つ」に分類する
(2) 「3つ」に分類した情報には、短いグループ名をつける
(3) 情報は箇条書きで見せる。項目は「3つ」までで、情報を盛り込みすぎない

です。

伝えたい事が多いときは3つに絞ることが難しいかもしれませんが、3つのものが見えていれば、話す側は「伝えるのは3点」ということで話しやすいし、受け手も「ポイントは3点」と脳内の記憶装置にスイッチが入ります。

★正しく伝えるには「数字」が不可欠

情報伝達において、絶対にブレることがない要素があります。
それは「数字」。

 数字は、子供にもお年寄りにも、日本人にも外国人にも、同じ事実が伝えられます。

テレビは数字をうまく取り入れて、情報発信をしています。

たとえば天気予報の場合、

「暑い一日」 → 「熊谷市で34℃」
「記録的な大雨」 → 「鹿児島市の2ヶ月の雨量」

といったように、数字を使って伝えることで視聴者は正しい状況をつかめるようになります。

この点はプレゼンでも同じ。

 プレゼンでも、数字が非常に重要な役割を果たします。コンセプトや情報も大切ですが、数字が入っていないプレゼンでは、全く説得力がありません。

「売上げ1.5倍」「費用500万円」など。
数字でつかみ、数字で伝える習慣をつけましょう。

そのために、日頃から、様々なものを数字で把握するクセをつけるといいですよ。

★「ビジュアル」の威力があれば説明は不要

ニュースや情報番組では、ニュース映像を短く編集して、冒頭で番組タイトルとともに流すことがあります。

たとえば「火事」であれば、真っ赤な炎を吹き上げる映像が流れば、アナウンスや字幕がなくても視聴者はそれを火事だと直感して一気に引きこまれます。

「ビジュアル」は一言も説明しないうちから人の心をつかむのです。

おなじように、

 プレゼンにおいても、この「一言も発しないうちから相手を惹きつける」ビジュアルは不可欠

なのです。

また、これはプレゼンのスライド映像だけのことではありません。
プレゼン資料にも応用できます。

 プレゼン資料の表紙は文字だけと思っている人が多いですが、表紙に規定がなければ、ビジュアルを入れても問題ありません。

「つかみ」を演出するのが「ビジュアル」なのですが、資料でいうとそれは表紙なのです。

★タイトルは短いほどえらい

視聴者が新聞のテレビ欄などで番組を選ぶとき、思わず惹きつけられるタイトルには2つの法則があります。

(1)タイトルだけで、番組内容がイメージできる

例 「元祖!大食い王決定戦」

(2)タイトルだけで、ダレが出ている番組かが分かる

例 「踊る!さんま御殿!!」

つまり、内容か出演者か、「視聴者が番組を選ぶための判断材料を確実に伝えること」が、ポイントです。

プレゼンや企画書も、タイトルだけで相手に興味をもたせるほどのインパクトを持ち、内容が伝わるものにするには3つのポイントがあると著者はいいます。

(1)コンパクトな「文字数」
番組名は、10文字以下が圧倒的に多いです。記憶されるためには、タイトルは短いほど効果的です。

(2)「固有名詞」を盛り込む
たとえば、携帯電話の料金形態の提携で、「お得な新サービス」では内容が分かりませんが、「ペア割で通話料1人分0」なら、2人で使えば1人がタダと言う内容も数字も伝わります。

(3)文字の見え方が変わる「記号づかい」
「ホンマでっか!?TV」のように、記号や「っ」が入ると文字に勢いや動きが出ます。

「人目で分かる」タイトルで価値プレゼンに持ち込みましょう。

感想など

普段何気なく見ているテレビですが(すいません、僕はほとんど見ないのですが)、考えてみればこれほど伝えること、見せることに特化したメディアもないわけで、「プレゼンの勉強」とか「話し方、伝え方の勉強」といった視点で見ると非常に有益なお手本となるものはないかもしれません。

僕は以前、人前での話し方の勉強のために、明石家さんまさんと島田紳助さんの番組をよく見ていました。

このお二人の話術には到底敵うわけもないのですが、そういった視点で見るとこのお二人の圧倒的な技術力というものが見えてきて面白かったです。

今プレゼンの勉強のために見て参考になるのはなんといっても池上彰さんでしょう。

もちろん池上彰さんご自身がすごい勉強をしていて知識量が豊富なことはいうまでもありませんが、伝えたいことをどういう手法と言葉にすれば一番伝えられるかということを徹底的に追求していると思います。

そして気がつくのは、実は高度なテクニックを要している池上彰さんの番組も、基本の技術は本書に書かれている「伝える技術」がベースであること。

・ポイントを絞る
・短い言葉で伝える
・ボードや模型、動画など伝えたい事を伝えるのにいちばん適した道具を選んでいること

などなど、決められた尺のなかと大きさに限界のあるテレビ画面のなかという制約のなかで伝えなければならないというのは、我々のプレゼントも相通じる部分が多いと思います。

ぜひ本書を読んで、そのうえでテレビを見ていただくことで「こうすればわかりやすいのか」といった点を再確認していただければと思います。

本書はDiscover21社様から献本していただきました。
ありがとうございました。

目次

はじめに テレビの手法で、あなたの説明力も”池上彰レベル”になる!
Part 01 テレビに学ぶ「伝える技術」5つの法則
Part 02 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「話し方」「見せ方」のワザ
Part 03 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「演出」のワザ
Part 04 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「画面」のワザ
Part 05 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「売り込み」のワザ
Part 06 テレビに学ぶ1000万人に伝わる「進行」のワザ
巻末付録 テレビのテクニックを使って実際にプレゼン資料をつくってみよう!
おわりに テレビの真髄は、情報を”見せる”ことにあり!

関連書籍

同著者の本、こちらもご参考に

www.s-ichiryuu.com

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